CEO blog   |  【バングラデシュ事件につきまして】

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【バングラデシュ事件につきまして】

2016.07.02

 バングラデシュにて痛ましい事件がありました。弊社現地工場は今回事件のあった首都ダッカより300キロ以上離れたチッタゴンという都市近郊であり、日本人駐在員は帰国中でしたので大きな混乱はありませんでした。現時点で分っていることはどうやらIS等のテロ組織ではなく、現地国内過激派の学生だという見解が強いようです。

 しかしながら弊社にとっても縁の深いバングラデシュという国で、我々と同じ日本人まで被害があったことを目の当たりにし、ショックを隠せないのが正直なところです。

 

 これまで何十回と渡航をしておりますが、バングラデシュというのは本当に超親日国であるというのが私を含めて在日本人の大多数の見解でした。車はトヨタを中心にほとんどが日本中古車であり、日本人というと誰しも笑顔で迎え入れてくれ、日本という国に対する尊敬の念はベンガル語が分らない私でも強く感じることが出来る程です。本来アジア各国と比較しても治安が穏やかである国でもあり、国民性は皆明るく温厚な気質な方が殆どです。

 これがバングラデシュの国旗です。一説にはこの国旗とは日本の日の丸を参考に作られたとも言われてます。それだけバングラデシュという国が親日国家であることを伝えるエピソードです。

500px-Flag_of_Bangladesh.svg

 そのバングラデシュ首都ダッカにて、今後大きなプロジェクトとしてこの国の発展をサポートしてきた日本人が凶弾に倒れたという現実に、弊社バングラデシュ人従業員も深いショックを受けていると連絡がありました。被害にあった彼ら日本人はバングラデシュという国の為に仕事をしていたのですから。

 

 平和な世の中という定義とは何を指すのかという答えは未だに私自身分りませんが、少なくとも罪のない方々が凶弾に倒れるということは無い世界であるべきです。そして次代を担う子供たちが安心して暮らせる世界が一日でも早く訪れるべきであり、我々世代はそれらを創り上げる義務があるでしょう。

 

 最後になりますが、この度の事件に際し亡くなられた方々のご冥福を心より申し上げます。