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【日ノ本一遅い真田丸】

2017.03.26

 何で今頃と思うでしょうが、本日やっとのことで2016年NHK大河ドラマ「真田丸」最終回を見ることが出来ました。というのも、出張が多く家にあまりいないので、録画したものを見れる時に一気に見るということの繰り返し。3か月遅れやっとのことで最終回まで辿り着いたというわけです。

 

 さてさて内容ですが1年間本当に楽しませてもらいました。基本的にあまりTVを見ない私にとって三谷作品というのがどういうものか分からない中での視聴でしたが、なぜに彼がここまで評価されるのかを理解するのには十分な内容でしたね。例えば関ヶ原合戦をまさかの一瞬で終わらせるとか、最終回の最後の場面をあの二人で終わらせるとか、この作品を見てると天才というのはこういう人のことをいうんだろうなと感じました。

 もちろん内容が軽すぎるとかコミカル過ぎるとか言葉遣いが現代的過ぎるとかいろいろ批判もあったようですが、こういった作品はそれぞれの良さが有り、それをふまえて評価すべきと思います。

 

 物語は堺雅人、草刈正雄、大泉洋の3人家族を中心に展開されるんですが、初回から最終回までこの3人の演技には完全にもっていかれましたね。前半の草刈正雄の演技はまさに主役ですか??くらい圧倒的な存在感で、主演が堺雅人でなければたぶん完全に食われてたでしょう。そして彼自身のイメージと全く正反対、大泉洋の全く面白みのない真面目キャラの演技は完璧すぎて驚きの一言です。堺雅人は、軽いイメージキャラから後半に向けて一気に大人の男となり、日本一の猛将と呼ばれるまでに成長する姿で、徳川軍を切り裂く場面は本当に家康を討ち史実を変えてしまうじゃないかと思うくらいの臨場感でした。

 

 私は徳川家康こそ今日の日本の土台を作り上げた日本歴史上の偉人であり、彼がいなければ今の日本の繁栄はありえなかったかもと思うくらいの功績にある人だと思っています。しかしこのドラマを見ながら真田が豊臣が勝ってほしい心底思いました。その時点で三谷幸喜に負けたということでしょう。真田が負けるという結果が分っているのに、何とか家康を討てないかと。

 映画にしてもドラマにしてもやはりノンフィクションが面白いですよね。史実に沿ったストーリーですから。半面結果は分っていますけど、それを曲げたいと思わせる脚本家、演出家、そして俳優陣の力は想像を絶する世界観があるんだろうと思います。私のような凡人には見えない世界観が彼らには見えるんでしょう。ま、世界が違い過ぎて嫉妬すらしないですけどね(笑)

 

 今回の大河は、真田という小国の田舎武将が大大名と肩を並べながら戦国時代を生き延びるという部分と、真田が不利と言われながら豊臣に忠義を尽くすという部分は、単純にかっこいいポイントでした。あの家康が2度も負け、死をも覚悟し切腹準備をしたっとも言われるわけですから。

 

 有働アナのナレーションも最高でしたね。

 

「これより七年後、真田信之は松代藩十万石の大名となった」

「そして幕末、松代藩は、徳川幕府崩壊のきっかけを作る天才兵学者・佐久間象山を生み出すことになるのだが、それはまだ遠い先の話である」

 

 これが最終回最後のナレーションとは反則級です。

 

 田舎中小企業の我々にも重なる部分やヒントが多々ありました。唯一無二の創意工夫を重ねれば、蟻は巨象をも討てるはず。本当に大きな勇気を貰いました。

 

 さて今回ブログは【日ノ本一遅い真田丸】というタイトルにしましたが、分かる人には分かりますよね~。抜かりないように・・・。

 

 P.S. 最近人気で話題の逃げ恥ってドラマの主人公の方。そのドラマと歌で有名らしいですが、私には出来の悪い愚息秀忠にしかみえません(笑)

真田丸