【14歳の天才から見る現代の教育】
2017.09.19「14歳の天才」という言葉でピンとくる方も多いだろう。そう、将棋界に彗星の如く登場した、藤井四段のことである。
デビュー前から天才と騒がれ、デビューと同時にその噂にたがわぬ強さを発揮し連勝街道一直線。29連勝という金字塔を打ち立て、今では空前の将棋ブームだという。ニュースでは彼のプライベート、彼の好きなものから、対局中に彼が食事に頼んだものまで事細かに取り上げ、地元の商店街のまで便乗セールを行うなど、確かにその効果は凄まじいの一言。
ここまでの将棋ブームを見ると、特に40歳前後以上だとやはり20年前の羽生氏が七冠達成した時を思い出すのではなかろうか。当時も大変なブームというか大騒ぎで、彼が七冠達成した日に私は新宿駅を歩いていて、どっかの新聞会社が号外を配っていてそれを受け取って読んだのを鮮明に覚えている。インターネットが無い時代なので、最新ニュースは街中では号外が一番早いってな具合な時代だったからだ。
当時は彼がTVに出ると視聴率が上がると言われ、彼の好きなものから何から取り上げられ、当然彼のトレードマークの寝ぐせまで分析されていた記憶がある(笑)。
そんな羽生氏を超える天才だと言われているのがこの藤井四段らしい。私も昔少しだけ将棋をかじったことがありますが、当然彼の将棋を分析して語るような無謀で馬鹿なことはしない。しかしながらどうやったらこの14歳で天才が出来上がるのかという分析はしたいと思うのが人の常。
やはりというか当然というか、この希代の天才の出現は親の影響が大きいようだ。要するに当然の如く親の教育方針が少し他とレベルが違う。これを英才教育と呼ぶか、ひと昔でいうと教育ママと呼ぶか、スパルタと呼ぶかは他人の自由だが、私は素晴らしいと思う。
その一つが「CUBORO(キュボロ)」という、立体的ブロック。早速商品を調べてみるとスイス製の3Dブロックで配管のような道を作りそこにビー玉を転がすという子供用ブロックだ。百聞は一見に如かずなので、下記YouTubeリンクを見てほしい。
一見普通のブロックだが、これぞ正に現代のブロックだ。確かに理屈・理論は素晴らしいの一言だ。ただのブロックではない。ブロックとは一見立体的ではあるが、創ることにおいては平面的だ。要するに外面だけの見た目であるから。しかしこのCUBOROはその中身が大事ということ。中にパイプ通路を作らなければビー玉は転がらないからだ。積み重ねるブロックが増えてくると当然中身は見えない。っが、パイプを通さなければならない。イマジネーションだけではダメだし、ロジックだけでもダメというからくり。
軽い衝撃を受けた。そりゃ脳の活性化、成長促進には効果があるのも頷ける。このブロックを考えた人は一体どんな思考回路をしている天才なんだろうかと興味が出るほどに。
そして将棋のように何百手も先を読むということに完全にリンクするブロックだということは容易に分かる。これを彼は3歳児から遊んでいたということは、普通のブロックで普通に遊んでいた子とは違いが出て当然だ。(違いの話だけでどちらかがという優劣の議論ではない)
やはり教育と環境の重要性を再認識させられる。各々が持っている才能を開花するかどうかは、その教育と環境で大きく決まるということ。そうなると親や教育者で大きく左右されるということであろう。
会社も同じでその職場環境や上司で決まる。特に若い人財は若い時代に出会った上司や職場環境で将来が大きく左右されるということだ。何かに出会ったり、誰かに出会うということで、未来の景色は変わるのだろう。
もしかしたら藤井四段にとってCUBOROに出会ってなかったら、また違った方向になっていたのかもしれない。
実は私自身がこのブロックを手に取ってみたいというのが本音だ。我が子の為という名目上でだが実際は一度やってみたい・・・(笑)。しかし空前の藤井ブームの為、ネットでのCUBOROは完売ばかり。並行輸入品があるようだが、とんでもないほど高い・・・。でも欲しい。でも高い。でもやりたい。迷う・・・。