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【現代のおもちゃから見る現代の教育】

2017.10.18

 前回のブログに藤井四段が影響されたという「CUBORO」を取り上げたので、今回はその流れで現代のおもちゃと現代の教育の関係性を述べたく思います。

 

 今も昔も「最近の若い子は・・・。今の若者は・・・。」と日々の生活で良く聞くフレーズですよね。まあはっきり言うと私はこのフレーズが大嫌いです(笑)。何故かというと、この上の「最近の若い子は・・・。」の後には必ず「but / しかし」というネガティブな文章が続くはずだからです。

 まあ人は誰しも自分の若いころを美化したいものだし、武勇伝を語りたい生き物かもしれません。しかし貴方は今の若者よりそんなに優れた人間なのか?という質問に対し、胸を張って答えることが出来るでしょうか?

 

 結論から言うと、私の感覚と印象では今の若者は優秀だということです。仮に20代を若者とすると、少なくとも43歳の私の時代より彼らの方が確実に優秀です。あくまでも私の20代と比較したという前提ですが・・・。

 そしておそらく今の20代より10代の方が優秀でしょう。もちろんこれは確率論なので、そういう方々が多いという話であり、もちろん個人個人によっては単純比較は出来ませんが、相対的にそうだと思います。

 

 さて話を戻して、私が何故今の若者の方が優秀であるだろうと言えるかというと、これは「教育の進歩」だからからです。教育は紆余曲折を繰り返しながら確実に進歩しているでしょう。今の教育の方が20年前より進歩してなければそれは人類の進化の否定することでもありますから。

 「教育の進歩」とは「人類の進歩」とも呼べるということです。

 

 そして今回の本題でもある「現代のおもちゃの進化」です。先日もToys “R” Us(トイザらス)に行ってきました。(本家はChapter11で青息吐息・・・)今のおもちゃは単純に楽しいかっこいいだけではなく、何か付加価値や意味など教育的要素が組み込まれたものが本当に多いんです。日本語・英語・数字・記憶・創造・工作・発想力などの育成。

 およそ私が子供の頃には無かったものが当然のように身近にあり普通に使っています。もちろん「私は何も無い時代に育ったから、いろいろな想像力を養えた!」という方もいらっしゃるでしょうからそれも否定しませんし、そうですねとしか言いません(笑)

 

 その流れでPCが普通にあり、PCを使えることが凄いスキルではない世代になってきているわけです。もはやコンピューターを勉強しなければという世代ではない彼ら。スタートラインが我々とは違います。そのPCも結局、彼らにとってはおもちゃの延長であるということです。たぶんPCにたどり着く前におもちゃやスマホやパットがあるんでしょうね。我々のようにPCがあってからのスマホやパットではないんです。現代の子は、スマホやパットがあってからのPCなんです。覚えていく順番まで違うということですね。

 

 進化したおもちゃやコンピューターが大きく進歩している中で、それが普通に身近にある世代が我々世代とは同レベルなわけがないということです。極論から言うと、これで若い世代のレベルが上がってなかったら、人類の進化を否定するということです。1,000年前より人類は進化してますよね??って理屈と同じでしょう。

 

 これが誰が凄いとか偉いとか劣っているとか負けているとかとは次元が違い、当然の時代の論理なわけです。何故ならば世の中のすべてが進化し進歩しているからです。当然のことながら世の中のビジネスは基本的には進化を目指しているわけですから。

 

 あくまでも私個人の主観ですが、「今の若者は優秀です!」。それを理解しないで首をかしげている方ほど、負けているかもしれませんよ。何故ならば人類は日々進化しますし、それを否定する方は自分自身が進歩していないと言っているようなものだからです。