【オリンピックの美しさ】
2018.02.202月20日(火)終了時点で、日本のオリンピック獲得メダルは長野大会に並んだようです。
金:2つ 銀:5つ 銅:3つ
凄いというよりは毎日感動の連続です。二つ目の金メダルは皆さんご存知の通り、スピードスケート500M女子の小平選手。結果は圧巻の強さでしたが、彼女のスタート瞬間の「びくっ」とした動きには日本中が肝を冷やしたはずです。私もLIVEで見ていましたが、スタート前の緊張感でこちらまでドキドキしていた鼓動が、この「びくっ」の瞬間にマックスまで心臓が揺さぶられる思いでしたから。
なので、記録を見た瞬間は「ほんとはもっといいタイムが出たんじゃないか。この後の最大のライバルである韓国の李相花選手に抜かれるんじゃないかという思いで更にドキドキしながら・・・。
結果はご存知のとおり、最高に美しい色のメダル!!
最高に喜ばしい結果となり、日本中歓喜したと思いますが、このレース直後からの小平選手の一つ一つの振る舞いが、何とも言えず印象に残りました。
まずレース直後に、人差し指を口に当て「し~」っと観客に向けてアピール。どうやらこの直後のレースが、2大会連続金メダルの李相花選手なので、迷惑をかけないよう気遣ったようです。
そして最終組レース終了後、涙にくれる銀メダル李相花選手を抱きかかえ、どうやらねぎらいの言葉を送ったようでした。
金メダルが確定した瞬間、心から嬉しくガッツポーズした私でしたが、その直後の二人のこのシーンを見た瞬間、自然と涙が溢れました・・・。
ここ30年ほどのオリンピックの中で、今回ほど政治色の強いオリンピックは記憶にありません。開催直前にはまともな大会になるのかという論議が出るほどの状況でしたが、いざスタートするとそんな話題がたった2週間前にあったのかと感じるほど激しい選手同士の戦い。やはりオリンピックの主役は選手だと再認識させられるほどの盛り上がり。
そんな中での、この小平選手と李相花選手の美しい抱擁は、つい2週間前の我々の言動を恥ずかしく思わせるほどの美しさでした。
自分の器の小ささ、そして彼女たちの懐の深さにただただ涙が・・・。
そしてスポーツの偉大さ、オリンピックの素晴らしさを再認識させられました。だからオリンピックは素晴らしい!だからアマチュアスポーツは美しい!!
さていよいよ明日はスピードスケート女子パシュート。8年前のバンクーバーオリンピックから高木美帆ファンである私には楽しみでしょうがないほど楽しみなレースです。
15歳で彗星の如く現れ、期待されたバンクーバーで結果が出ず、ソチではまさかの代表漏れ。栄光と挫折の振り幅が大きい彼女が、23歳で再びこの舞台に。明日は彼女にとって最高な結果が出ますように!!