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【新社屋 新工場 移転計画】

2018.08.01

 8月1日付け、日本海新聞様紙面にて掲載いただきましたが、当グループは新工場設立と同時に、本社機能等を集約し移転するという発表致しました。現時点では2019年年末に移転し操業開始を目標に進めて参ります。

 

 本プロジェクトのコンセプトは大きく分けて3つあります。

 

【1】 各グループ企業と本社機能の集約

 当社は他地方中小企業と同様、長い年月をかけ地道に成長してきた企業です。こういった企業に必ず起きる現象として、少しずつ建屋を増やしたり増築しながら成長しているため、時が経つと各拠点が別の土地に分散され、管理機能が非効率化をしているため、コストパフォーマンスが非常に悪くなりがちです。同時にコミュニケーション不足も慢性的におこってしまいます。当社もまさにこれらの問題を長く抱えていました。

 これらを解消する為、管理コストの削減の為、横ラインのチームワークの強化の為の集約移転でもあります。

 

【2】 フード工場拡張

 現在の当社ペットおやつ需要の高まりの中、増産のための工場拡大となります。この春発売の無添加系新商品が好調であること、そして国内以上に海外でのニーズが高まっているおいて、大きなチャンスが見えたと判断しています。特にアジア各国では、確実に日本製品、Made in Japanが今まで以上に人気となる時代が到来します。

 

 更には人間用食品分野へ本格的に参入します。充填機、レトルトシステムという大きな武器を手に入れ、少しずつノウハウを積み上げてきた今、こちらの部門へ進出可能であるとの判断です。

 これは同時に鳥取県内の食材等を利用し、Made in Tottori製品を県外・国外に出していきたいという構想です。鳥取には鳥取県民が思っている以上に、豊富で素晴らしい素材が山ほどあります。私はこの素材で十分勝負が出来ると自信を持っており、これらを生かしたものを作り上げていきたいと考えております。

 

【3】 FSSC22000取得

 FSSC22000とは、Food Safety System Certification(食品安全管理システム)のことで、消費者に安全な食品を提供するための国際規格です。簡単に表記すると下記のとおりです。

 

ISO 22000  ・・ISO 9001(マネジメント)+HACCP(危害分析)

FSSC 22000・・ISO 22000+一般衛生管理強化項目

 

 日本人からすると信じられないかもしれませんが、日本の食に対する国際認証のレベルは非常に低いものです。しかしながら、ラグビーワールドカップ、そして東京オリンピックを控える中で、これらの必要性はここから一気にあがってくるはずです。また、上記の通りアジアだけではなく、世界各国に輸出を強化する流れですので、これらの認証は必要不可欠となります。

 

 もちろん上記以上に理由は多々ありますが、大きい部分ではこの3つが有る中での今回の移転となります。即ち、これは未来型への先行投資の要素が強い投資と考えています。

 

 お陰様で川口グループは本年70周年を迎え、国内メンバーも200名以上を抱えるまでになりました。全ての仲間の安定的雇用、安定的経営の為、前に進まなければ、我々はこの地方都市で必ず衰退を迎えてしまうでしょう。

 鳥取だけではなく、今後日本は大きく人口が減っていくわけです。これはイコールとして国内マーケットが縮小され、既存のビジネスは同じことをしていると企業は確実にシュリンクするということです。

 要するに同じことをやっていると、会社は確実に将来シュリンクするということです。

 

 当グループにとって大きな挑戦になりますが、2018年度スローガン「ベストチャレンジ ベストスピード ベストバリュ―」を体現していきたいと思っております。

 大きな挑戦のなりますが、仲間の笑顔の為に、仲間と一丸となって望んでいきたいと思っておりますので、引き続きのご愛顧のほど何卒宜しくお願い致します。

 

 川口大輔