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【センター試験やってみた】

2020.01.25

 今年は超暖冬なので、例年以上に季節感が無い日々が続いていますね。この季節、センター試験のニュースをネットやメディアで見かけると、いよいよ真冬到来ってことを思い出させてくれます。以前は雪の中のセンター試験というイメージが強かったからでしょう。

 

 そんな中、日本海新聞を読んでいると、毎年恒例のセンター問題&解答集が掲載されており、思えば何十年ぶりに問題見たので、興味本位で少しチャレンジ!

 ただし全部やる気力も体力も当然知力も無いので、取り敢えず英語と国語と社会の一部だけ。数学や理科なんか、やったところで木っ端微塵にされるのが見えてるの最初から降参(笑)

 

 ちなみにセンター試験は、今も昔も基本問題が中心なので、学校でしっかり勉強していれば点の取れると言われる反面、簡単過ぎるとかと揶揄されることもある試験だということは私も理解していました。まあ、だから挑戦したというか挑戦出来たわけですが・・・。これが私大の試験ならチャレンジすらしないはず(笑)

 

 さて、私の結果というか感想は・・・むずい・・・むずかしすぎる・・・。国語や社会は答え合わせで心折れそうになるほど撃沈。

 

 英語は今ならそれなりに出来るだろうと思って挑みましたが、、、撃沈。自分の英語にここまで基礎が無いかと思う程の出来の悪さ。恥ずかしながら、英語も途中で心折れギブアップし完走出来ず・・・。

 

 印象としては我々の学生時代より、会話や発音等の問題が多く、より実用性が高まっているようですね。英語に関しては、思ったより良い問題だったというのが私の感想。勿論、センター試験の英語で200点満点取れたら、ペラペラに話せるかというと全く次元の違う話だが、それだけ出来れば少なくとも英語力という意味で、かなりのレベルであることは間違いないと思う。

 

 そもそもセンター試験論争は、今も昔も否定的意見が大多数を占める試験。日本の詰め込み教育に対する否定的な意見や、この試験自体の質の問題等、大体ネガティブ意見な論議となるパターンが多いはず。

 

 でも日本人に合っているというコンセプトで言えば、このセンター試験の英語は悪くないと思います。英語でビジネスをってことになると、もちろん話す聴くだけではなく、読解力は重要ポイント。何故ならば、欧米では話そうが聴こうが、契約書が全て。これを読み、そして完璧に理解してないと、大きな問題に発生するのが欧米の契約書社会である。

 

 日本人が外国で活躍する為には、話せるということより、こういう部分を理解する方がある意味重要だと思う。

 

 話はそれたが、センター試験に話題を戻そう。あくまでも個人的な感想では、何度も言うように日本人に合った良い問題であることは間違いない。では何故、何十年間否定的な意見が多いのか。

 

 私が思うにこの英語のセンター試験、どういった人財を国が育てたいかというコンセプトが、一般的に見えないのが問題なんじゃないかと感じました。この試験で高得点を取るその先には、日本人全員が、ある程度英語を話せるようにしたいのか。英語の本を皆が読めるような国民を増やしたいのか。それとも日本人として海外で活躍するビジネスパーソンを育成したいのか。

 

 これが明確にならないことが、日本人の不透明なグローバリゼーション化だと感じます。日本人はグローバル化とかグローバルスタンダードとかという言葉が大好きだが、その定義は非常に曖昧ですよね。20歳前後の学生が受ける試験であれば、そこが明確になる方向にしてほしいはずでしょう。

 要するに、だから英語を勉強すべきなんです!っていう試験ではなく、どういう人材になるための試験なんです!!ってことを明確にすべきことが重要だと考えます。

 

 例えばですが、新センター試験で満点取れても、外国人観光客に道を教えてあげることが出来ません。でも満点取れると英文契約書は完璧に理解出来ます!っていう人材を育てることが出来るのがこのセンター試験なんです!!っと、ゴール明記されていると分かりやすいですよね。

 極論ですがそういった指針は明確に欲しいですよね。

 

 一般的に日本でも普及し始めたTOEICやTOEFLなんて、方向性が非常に明確で分かりやすい試験です。目的が違うから、問題も内容も全く違うのが前述の試験です。センター試験に変わり、来年以降こういった民間試験が活用されるようですが、これは良いことだと思います。

 

 ちなみに英検。これは多くの日本人が英検なんて日本の試験だし、これが出来るからって英語話せるわけでもないしてことで、ダメ試験の代名詞のように評価されています。しかし私の周りの外国人にいわせると、英検は素晴らしい内容の試験だという声を多々聞きます。全然悪くないようです。

 実際は日本人に向いている試験だっていう評価なんでしょうね。

 

 さてさて、そんなご託を並べようと、私の英語試験の結果はダメダメでした・・・。実は近いうちに密かにスペイン語の勉強しようと思ってましたが、そんなことする前に、もう一度英語を勉強するべきだと痛感したチャレンジとなりました(涙)

 

 同時に勉強とは何歳になってもし続けなければならないと、再認識させられたという意味で、私のとって良いチャレンジでした。