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【9月入学・新学期スタート議論 ①】

2020.05.16

 4月末に降ってわいてきたように、学校の新学期9月スタートに対しての議論が巻き起こった。過去完了のような表現にしているのは、ここ最近このニュースを見かけることが少し減っているように感じるからです。

 

 兎にも角にもこの議論、個人的に素晴らしいことだと大いに評価したいですね。

 

 この議論は、新型コロナ問題で多くの学生に対して平等な教育機会を失いつつ、遅れや格差がうまれているからというのが大前提。確かにこの空白を取り戻すのは容易ではないはずなことは、誰の目にも明らかです。

 

 そしてその次に言われるポイントは、欧米各国と卒入学時期が揃う為、教育のグローバル化が進展するだろうという理由。アメリカやヨーロッパの欧米諸国は勿論、アジアでも中国、モンゴル等も9月スタートである。留学ということに目を向けると、欧米の大学の入学は9月が多いのは周知の通りだが、実は半期に一度、もしくは四半期に一度入学出来る学校がほとんどである。日本のように年に一度しか入学出来ないということは決してないのが実情です。

 要するに、日本人が欧米に留学しようと思った場合、9月がベストなのは間違いないが、別に9月でなくともある程度受け入れてくれる土壌が欧米にはあります。

 

 日本国にとってメリットがあるのは、日本人が海外に留学するより、日本に留学する学生の方だろう。9月入学可能になると、優秀な外国人学生が日本に来やすい環境が整う。そもそも日本人が海外に留学すると、戻ってこないケースが多くそのまま海外に永住してしまうから、日本国にとってのメリットという意味では、外国人学生の受け入れが増やすことの方が重要であろう。

 

 少し話が逸れるが、そもそも日本はこの一律入学や一律卒業、一律入社という概念をそろそろ考え直した方が良い時期に入っていると感じる。新社会人になる際に、「同期」という言葉があるが、そんな単語は世界中のスタンダードではないし、終身雇用制が崩壊した今、一律同期入社なんてナンセンスだと感じてしまう。

 

 諸外国の多くの国では、20歳前後の新入社員はまず社会に出る際に中小企業で経験を積み、数年かけてステップアップをし、スキルアップをしてから、転職を重ね、大企業に上り詰めるという考え方が定着している。超一流大学卒や、超難関学部卒以外の卒業生はこの流れがスタンダードであろう。

 

 そもそも新入社員を育てるという概念は無いに等しい国が多いということ。育てるというより、自分で成長して自分を売り込み自分自身をステップアップさせていく。だから会社は守ってくれない分、自分自身で成長し自分を守るという個人主義の概念が定着している。

 

 日本は未だに新入社員を会社が育て、守るということが常識とされている。この考え方になった理由はいくつかあるだろうが、やはりこの一律入学、一律入社で終身雇用という考え方から来ているのであろう。

 

 勿論、同期入社の仲間はかけがえのない素晴らしいものであり、こういうことがある文化は大きなメリットも多々あることも全く否定しません。少なくとも今までの日本社会にはマッチしていたんだと感じます。一律入学、一律卒業、一律入社という文化から生まれた、まさに日本独自の文化でしょう。

 

 話が長くなってきたので、続きはまた次の機会に・・・。