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【感謝の10年間】

2020.06.01

 私事を掲載するのは恐縮ですが、この6月1日は少し特別な日でした。

 

 10年前、2010年5月24日昼、妻と愛犬Cooと久しぶりの我が地元鳥取空港に降り立ちました。イメージと違う鳥取の快晴の景色が今でも目に焼き付いています。そしてその1週間後の2010年6月1日、同じように快晴の朝、私の鳥取でのワークライフがスタートしました。

 

 横浜生まれ横浜育ちの妻は、10代後半より海外生活が大半だった為、久しぶりの日本での生活にも不安があり、ましては初めての鳥取生活。不安そうにCooを抱きかかえていた姿が懐かしくもあります。

 

 考えてみれば、確かに私が明日からいきなり知らない例えば東北地方の田舎町で暮らせと言われたら、、、っと思うと不安になるのもしょうがありません。当時友人にも散々言われましたが、せめて東京で日本生活のリハビリしてからならまだしも、いきなり鳥取はかわいそうだと・・・。

 そして愛犬Cooも、つい一週間前までカリフォルニア西海岸の海沿いを走っていたのが、いきなり鳥取。曇天と湿気に驚いたことでしょう(笑)

 

 あれから節目の10年。色々な出来事を回顧しながらの朝。そしてまた同じように鳥取らしくない快晴の中の出社。あの朝との大きな違いは、毎月スタートにおこなわれる月例朝礼も、新型コロナウイルス対策でのリモート方式。あの時と違い、会社メンバーの表情も見ることの出来ない無機質なスタイルが今の現実を思い知らしてくれます。

 

 10年というのは個人の人生においても、企業の歴史に対しても非常に大きな期間です。私だけではなく、当然のことながら全ての方々に人生があり、そしてそれぞれの人生には分岐点が何度もあり、それを自ら選択して進んでいきます。これは企業も同様です。

 

 今でも自分が今まで下してきた選択は、我が企業にとって、我が人生にとって本当に正しかったのかと自問自答することも多々あります。当然答えなんて誰も分からないことも理解をしていても、誰しも日々自問自答してしまうのが人というものです。

 

 それでもその結果としての現在、自分の家族が、自分の会社の仲間が、自分のまわりの全ての方々が幸せであるかどうかは、私にとって非常に大切なバロメーターです。

 

 この10年は本当に色々なことがありました。弊社にとっても大きな変革期でもあり、数えきれないほど沢山の出来事を経験し、それを乗り越え今があります。

 

 今振り返ってみると、真っ先に浮かんでくることは、弊社メンバー全員に迷惑ばかり掛けた10年だったなということ。

 

 企業とは生き物であり、ビジネスとは生き物である。昨日の成功事例はビジネスの世界は通用しないし、新しいことや変革をしなければ、企業は必ず衰退します。いつも発していますが、その上で大事なのはスピードです。アメリカ生活で、その姿をまざまざと見てきた私は、他の日本人によりその部分を大切にしていると同時に、その怖さも理解しているつもりです。

 

 ただその結果、この10年間で弊社メンバーも振り回してきたんだろうなっということは鈍い私でも分かります。静かな鳥取で静かに暮らしたかったメンバーの方が多かったかもしれません。しかし私と出会ってしまったばっかりに・・・っと申し訳ない気持ちは今でも消えません。しかも10年間も。

 

 それでもこんな私に付き合ってきてくれた全てのなかまに、心の底からの感謝をしています。

 

 今年のKGPスローガン「感謝」。

 

 この言葉には、実は「謝る」という漢字が入っています。これが日本語の深いところだと感じます。実は本年度のスローガンを掲げる際、「感謝」という語源の意味を調べてみました。

 

「感」という漢字の意味

  • 心が動き出すさま
  • 外部の者に触れて深く心が動くこと

 

「謝」という漢字の意味

  • 詫びる
  • お礼を伝える

 

 「感」の意味は想像通りですが、「謝」の意味は面白いですよね。「詫びる」と「お礼を伝える」は対照的な言葉であるからです。

 

 「謝」という漢字構成は、【言=口を使って言う】 & 【射=張り詰めた矢を手から放つこと】 であり、【言葉を発することにより緊張を緩めるということ】を意味しているようです。

 

 要するに「感謝」とは、まわりの方々に対して、口が開けられないほどに強く心が動き、それを言葉の矢として放つということ。即ち言葉で相手に伝える事。

 っということは、心の中で相手に感謝の気持ちを持っていたとしても、それを言葉として伝えなければ、「感謝」とは成立しないのかもしれませんね。

 

 私のこの10年間を振り返っての感情は、まさに「感謝」です。

 

 私に人生に出会ってくれた全ての方々に対して感謝です。全ての方々に支えられ、助けてもらい、共に駆け抜けた10年でした。そして同時に沢山迷惑をおかけした方々に対して、謝らないという思いも強く持っています。

 

 この10年間が正しかったかどうか、今はまだ分かりませんが、真っ先に伝えたい言葉はこれですね。

 

 「ありがとう & ごめんなさい」