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【コロナの言い訳】

2021.02.27

 世界中がコロナ禍となり、もう既に1年が経過した。

 

 全ての方が感じているかと思いますが、この新型コロナウイルスとは人体に及ぼす危険性はもとより、人々への途轍もない精神的ダメージを与える恐怖もある。それらを鑑みると、人類が見えない敵と戦うということはこういうことなのかと感じる日々だ。

 

 昨年春先は、メディアや世論が徹底的にパチンコ屋を叩いたことも、今となってはそんなこともあったなという程度。しかし当時は連日朝からパチンコ屋に並んでいる客たちにメディアがインタビュー。ああいう倫理観のない人間はダメだの、周りに迷惑かけるだの、そこまでして金が欲しいのかだの、まあもう人間失格の烙印を突きつけるような、大多数の国民が批判を集中させた。

 

 しかし当時並んでいる一人の客がコメントしていた下記内容を記憶している。

 

「俺たちはパチンコ屋に1人で来て、1人で黙って台に向かってパチンコ打っている。パチンコ屋さんも台と台の間は距離を保ってくれているし、そもそも台と台の間にアクリル板敷居もある。誰も会話もしていない。それがどうしてダメなのか?」

 

 新型コロナウイルス自体がだいぶ解明されてきた今ではこの方の仰る通りだ。まあ勿論それは解明してきた今だからかもしれないが、怖いのはその矛先は実はパチンコ屋ではなく、誰でも良かったのではなかったかとも感じることだ。

 

 あれから一年近く経過して世間の批判を振り返ってみると、そのパチンコ批判から、アベノマスク批判、Go To批判、政権批判、首相批判ときりがない。

 

 そもそもGo Toがそんなに関係するかというのは私自身懐疑的に感じていた。まあ細かいことは省くが、数字だけ見るとGo To終わった直後から第3波は爆発しているではないか。しかし昨年11月は、もうこぞってGo To批判。当然旅行している人は文句は言わず、旅行を我慢していた人たちこそ、「なんで自分たちは我慢してるのに!!」みたいな風だった。

 

 しかし実際Go To終わってみて、第3波になってみると話のつじつまが合わないことにみんな気付く。Go Toってあんまり関係なかったのかも。なのに、それに批判を言い続けた人たちは知らん顔して、また新しい批判を探す。

 

 この負のスパイラルは現代病なのか、人々の潜在的なものなのか、それともコロナ禍だからか。当然の如く、コロナ禍だからしょうがない一過性のものだということを祈ってしまう今日この頃である。