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【最近の若いもんは・・・】

2021.04.08

 池江璃花子選手が凄いことをやってくれた。

 

 4月4日、日本選手権水泳100mバタフライで優勝。彼女がゴールタッチしタイムを確認した瞬間、目頭を押さえむせび泣く姿に、多くの日本人は心を揺さぶられ、同時にこの歴史に残る名シーンは、間違いなく後世まで語り継がれるでしょう。

 

 以前もブログに掲載しましたが、彼女には私のような凡人には理解不能な程、毎度毎度驚かされ続けています。それは今回のこの劇的な優勝だけではなく、ここまでの苦悩の過程と、彼女の笑顔、そして彼女の発言力。弱冠20歳という表現すら失礼に感じる程、どういう生き方をすれば20年でこういった人間形成が出来るのだろうかと、凡人レベル考えてします。そして当然凡人にはその答えは導き出せないが・・・。

 

 そして二日後の4月6日、全日本選抜体重別選手権 男子60キロ級。ここで優勝したのが、古賀玄暉選手。そう父親は亡き古賀稔彦さん。偉大な父が7度制した大会で悲願の初タイトルをつかんだ。父親が亡くなった直後に試合に出る精神力も大したものだが、今まで優勝したことがなかった大会での初優勝。そして優勝後のインタビューで亡き父親に対しての感謝の言葉が、また我々の涙を誘う。

 

 上記二人を見ていると、今の若者の精神力の強さ、そしてインタビューを含めた発言力に感動すら覚える程、心を揺さぶられる。

 

 人は年齢を重ねると、必ず昔話をしたがる。それは勿論素晴らしいことだが、時として現代の若者を比較をし過去の栄光を並べたり、誇張した武勇伝を語りたがるのは、いつの時代も同じであろう。当然、私が子供の頃も、20年前も、そして今も良く聞く話。

 

「最近の若者は・・・」

 

 っという、自分を正当化したいような、自己承認欲求的発言。それを聞くたびに思う私の感覚は全くの真逆。10年単位のみならず、5年単位でも、若い人ほど優秀な方々が増えているはずだという感覚。勿論人生経験値は年齢を重ねないと得ることが出来ないので比較しょうがないが、その人のポテンシャルを含めての強さは明らかに現代の若者の方が強いのではないだろうか。

 

 勿論20年、30年前も素晴らしいアスリートも一般的な若者も沢山いた。しかし現代アスリートだけではなく現代の若者の大きく違うのは、メンタル面というか物事に対する捉え方や考え方が全く違うように感じる。例えば、今のアスリートはインタビューでの冒頭で必ずと言っていい程、「全ての方々に感謝します」という言葉が普通に出てくる。このコメントは今と昔を比較すると明らかに増えているはず。

 

 甲子園の10代のインタビューでも普通に出てくるこの 「感謝」というフレーズ。成人式の街頭インタビューでも一般成人が普通に、「親に感謝、周りの人たちに感謝」という言葉が出てくる。

 

 こういう映像を見ると、自分が20歳の時はどうだっただろうかといつも自問自答するが、悲しい自暴自棄で終わる・・・。残念ながら少なくとも私自身はそんな出来た人間ではなかった・・・。

 

 恐らくシンプルに「意識レベル」の違いだろうが、そんなことを深く考えない程浸透しているのが今の若者なのかもしれない。高い意識レベルが根底にあるから、素晴らしい精神力や素晴らしい発言力がうまれるのかもしれない。

 

 若いアスリートが世界で活躍する姿を頻繁に見るような時代、そして街頭インタビューを普通に受ける若者を見ていても、逆に私自身が彼らから大きな刺激を受け、明日への活力となる。

 

 確実に言えるのは、

 

 「今の若者は・・・尊敬に値するほど凄い!!」