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【2021年 カンパニースローガン】

2021.05.28

 前述しましたとおり、本年2021年度川口グループ スローガンは 「実行力」 。

 

 この実行力という言葉、シンプルで分かりやすく響きが良い言葉ですが、実際非常に深く難しい言葉です。実は以前から個人的に好きな言葉であり、いつかスローガンで使いたいと考えていました。

 

 以前、SONY創業者の一人である、井深大氏の本を読んだことがあり、そこにあった印象的な言葉があります。

 

              アイデアが重要なのではない。一つのアイデアをどうやって、具体的にしていくかが重要だ。

 

 面白いことに、同じくSONY創業者の一人である、盛田昭夫氏も似た言葉を残しています。

 

              アイデアの良い人は世の中にたくさんいるが、良いと思ったアイデアを実行する勇気のある人は少ない。

 

 単刀直入に深い言葉ですね。

ここ最近多いTVにて世相や政治に対するコメンテーターのように、人は日常の中でいろいろなアイデアとコメントを発します。それは普通のことで、何一つ悪いことではありません。そしてその時点でリスクはないので、誰しも自由に自分の思ったことを発し、アイデアを伝えたがります。

 

 しかしビジネスの世界では、発言するだけでは何もうみだしません。そこからプロジェクトを立ち上げ、チーム組閣をし、資金を集め、そして実行に入ります。この段階で、人と金と時間というリスクが発生するので、人は実行に移りたがらなくなります。

 

 それは何故か?

 

 日本教育、日本文化に脈々と流れる悪しき慣習。それはミスをすると怒られるということ、ミスの責任を取らないといけないからです。ネガティブ部分を強烈にフォーカスし、減点方式の考え方が根付いているからです。

 

 新しいアイデアを出すということは、基本的に先人が実行していないことが多いはずです。その先には、多くのミスや失敗が待っているのは容易に想像できることです。それでも実行に移せる人と、想像で終わる人とが、何かを成し遂げる人の違いですね。

 

 キックオフミーティングでも全社員に伝えたのは、ライト兄弟のストーリーです。

 

 ライト兄弟は何故、偉人として伝記にまでなっているのか??

 

 人間はこの100万年間、ライト兄弟以前の方々誰しも空を飛びたいと願ったはずです。そして数えきれない人たちが、その為のアイデアや理想論を語ってきたのでしょう。しかし結果的にほとんどの人達が言葉を発するだけで、飛行機を飛ばすことを実行しなかったのでしょう。しかしライト兄弟はそれを見事成功したのです。

 

 何故ライト兄弟は成功したのか?

 

 それは彼らが文字通り実行したからです。当然何度も何度もミスを重ねたことは容易に想像出来ます。しかし諦めず実行を重ねたから成功を収めたわけです。

 

 現代社会、現代ビジネスでは、これまで以上に情報にあふれ、日々新しいアイデアが乱立しています。中には世に出る前に埋もれてしまったアイデアも多々あるでしょう。

 

 最も大切なことは、ミスを恐れず実行することです。企業としてそういった環境構築は日本社会では非常に難しいことですが、これも実行しなければ成功しません。

 

「実行力」

 

 1年後に、このスローガンを掲げ実行したことが成功した。っと、思えるよう意識レベルを高めていきたいですね。

 

 日本人が大好きで、崇拝している言葉。

 

「イノベーション」

 

 百発百中で成功するイノベーションなどあるわけがありません。ミスしても失敗しても倒れても、また立ち上がり実行するからこそ、「イノベーション」という結果に結びつく理屈は、誰でも分かっているわけです。成功するたった一つの道は、実行することなのです。