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【オリンピックオープニングセレモニーを見比べて】

2022.02.05

 2月4日、北京冬季オリンピックが開幕しました。

 

 選手と競技に注目することは勿論ですが、やはりオリンピックといえば夏冬問わずオープニングセレモニーに注目が集まりますよね。そして、半年前に行われた我らが東京オリンピックのオープニングセレモニーと比較をしてしまうのは、私だけではなく日本人であれば同様の感情を抱いてしまったであろう。

 

 超個人的私の見解としては、日本人として残念だったと思わざるえない程、北京オリンピックオープニングセレモニーの方が素晴らしい内容でしたね。勿論比較をすること自体ナンセンスなのは百も承知ですが、裏を返せば、比較をしてしまうほど北京オリンピックのそれが素晴らしかったということかもしれません。

 

 賛否両論あれど、やはり中国の団結度は凄まじいですね。今回総監督であったチャン・イーモウのリーダーシップなのかは分かりませんが、彼の一貫性のある表現は観客を大いに惹きつけられる魅力に溢れていました。それはお金のかけ方ではないというか、意外と質素な内容にもかかわらず、見ているものを強く惹きつけられました。勿論、最終ランナーに関することやその他政治的な部分を排除してのことです。

 

 聞くところによると、東京オリンピックは組織委員会を含めてプロジェクト運営が極めてバラバラで、数人の大御所に合わない若い優秀な方々が続々と離脱した為、最終的に一貫性のないオープニングセレモニーになったと言われています。これらはどこまで信憑性があるか分かりませんが、少なくとも一貫性のないバラバラなセレモニーであったことは客観的に見ても否めないですね。

 

 中国が明らかに莫大なお金を投資したのであれば、もう少し納得出来たのかもしれませんが、今回はそうでもなさそうでしたので、やはり日本人として残念な気持ちが多いかったですね。ではこの違いはリーダーシップなのか組織力なのかプロジェクトマネージメント力なのか。

 

 実際、各国のメディアの反響を見ていると、総じて「ここ近年のオリンピックオープニングセレモニーで最高に魅力的であった」という評判が大半を占めていた。

 

 トーチ自体が聖火となるという、イノベーティブな点火式を観ながら、日本人として色々考えさせられる、そんな北京冬季オリンピックのオープニングセレモニーでした。