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2025.10.22

 大谷選手の歴史的な活躍から学ぶべきことは、「成果そのもの」ではなく、その影響力と継続性にこそあると私は考えます。


 今回のゲームによって、ドジャースはワールドシリーズ進出という大きな成果を得ました。しかし、それ以上に、彼の姿勢やプレーは、ファンやチームメイト、球団関係者、そしてメディアに至るまで、多くの人々に変革と希望を与えました。


 一人の挑戦が組織を変える。ひとつの行動が文化を動かす。この構図は、企業経営の現場でもまさに同様です。トップの覚悟ある行動が、周囲を勇気づけ、次の挑戦へと繋がっていく。そんな連鎖が、真の意味での強い組織をつくるのです。


 ただし、ここで重要なのは「一過性の成功で満足しない」という姿勢です。大谷選手の背後には、数々のケガや試練、厳しいリハビリ、そして何より「継続する意志」がありました。一度の成功は通過点に過ぎず、それをどのように未来へ繋げるかが、真のプロフェッショナリズムではないでしょうか。


 この視点は、私たちの組織運営においても極めて本質的です。ひとつの事業が成功したとき、ひとりの社員が成果を上げたとき、そこで止まるのではなく、それをどう組織全体の力に変えていけるか。それが、リーダーとしての本当の価値であり、責任であると思います。


 また、今回の一戦は私たちにこう問いかけてきました。「あなたは、枠を超える挑戦をしているか?」「あなたは、自分の力を信じて準備を重ねているか?」「あなたの行動は、周囲に変革をもたらしているか?」これはスポーツだけでなく、ビジネスにも通じる深いメッセージです。


 ベーブ・ルースと比較されることも多い大谷翔平選手ですが、二刀流の瞬間最大風速という意味では、もはや伝説をも超えているといっても過言ではありません。


 我々は今、おそらく生きているうちに二度と見ることがないであろう、「大谷翔平」という歴史を見ることが出来るという、壮大な強運の最中にいるということです。そして彼から人生やビジネスを学べるというこの環境もまた、素晴らしい強運であると捉えるべきでしょう。