CEO blog   |  【 慶應ビジネススクール 「フィールド授業」 前編 】

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【 慶應ビジネススクール 「フィールド授業」 前編 】

2026.08.08

 先日、慶應ビジネススクール(通称: KBS)のEMBA11期、通称「E11」のメンバーが鳥取の弊社へ来社し、約4か月にわたり取り組んできた「フィールド科目」の最終発表を行っていただきました。

 慶應ビジネススクールには、Executive Master of Business Adminisrtaionという修士課程コースであり、この「フィールド科目」は、KBSで学んだ経営に関する知識や経験を実際の企業へ持ち込み、企業が抱えるリアルな課題を分析し、その成長・発展に向けた提言を行う実践型の授業です。

 今回大変ありがたいことに、その研究対象として弊社リバードコーポレーションを選んでいただきました。私自身もKBSで学んだ卒業生の一人として、その現役メンバーが鳥取へ来てくれることには特別な嬉しさと、責任の重さを感じていました。

 今回のメンバーは、経営戦略、セールス&マーケティング、R&D、プロダクション、ロジスティクスという5つのチームに分かれ、それぞれの専門性を活かしながら弊社を徹底的に分析するプログラム。しかも机上で財務データや組織図を見るだけではありません。

 鳥取本社はもちろん、東京や大阪の営業・生産拠点、展示会にも足を運び、実際に弊社メンバーと話し、現場を見ながら企業のリアルを理解しようとしてくれました。ペットフード工場だけでなく、バッテリー工場や豆腐工場まで視察し、我々の多角化事業が持つ可能性まで考えてくれました。その熱量を見ながら、受け入れる我々自身も改めて自社を見つめ直す機会となりました。

 企業の中に長くいると、自分たちにとっての「当たり前」が増えていきます。強みだと思っていなかったものが、外から見ると大きな強みであったり、逆に気付いていなかった課題を指摘されたりすることがあります。今回もまさにそうでした。我々が当たり前に行っているモノづくりや、無添加へのこだわり、ペットを家族として考える姿勢などを、第三者の視点から改めて評価してもらえたことは、大きな自信にも繋がりました。

 一方で、2027年の新工場稼働を見据えたキャッシュ創出、トップライン拡大、そして事業規模の成長に対応する自律型組織への変革など、これから我々が真正面から向き合わなければならない課題も提示されました。

 私は最初に皆さんへ一つだけお願いをしていました。それは、「評論分析だけでは終わらないでほしい」ということです。企業の課題を分析し、綺麗な資料にまとめるだけなら、これから生成AIでも相当なレベルまでできる時代になるからです。だからこそ、「生成AIにはできない提案をしてください」とお願いしました。皆さん自身のキャリア、専門性、経験、そして4か月間リバードと向き合って感じたことまで含めて、人間にしか生み出せない提言を期待していました。

 そして最終発表で出てきた5チームからの提言は、私の想像を遥かに超えるものでした。そこにあったのは知識だけではありません。私が最も強く感じたものは、一人ひとりの「パッション」でした。ビジネスの源泉は、やはり人の情熱なのだと思います。どれだけ生成AIが進化しても、現場へ足を運び、人と向き合い、本気でその会社の未来を考える。その熱量までAIが代替することはできません。

 そして私は、「フィールド」という授業にはもう一つの意味があるように感じています。大企業にも地方企業にも、それぞれが挑戦する「フィールド」があり、その舞台に優劣などありません。

 今回、鳥取という我々のフィールドへ本気で飛び込んでくれたE11の皆さん。その姿から、受け入れた我々の方が多くの刺激と学びをいただいた、そんな4か月間だったように思います。