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秋が来た

2020.10.31

 皆さん こんにちは。私は車載加工係の木村と申します。

 入社してから約半年経ちました。季節は、春から夏、そして秋へと変わり、朝も肌寒くなっています。

 ところで、10月に入ったことで秋の寒さが強くなりました。会社から駐車場までの道から見える柿の木は、実が色づき始めています。

 さて、皆さんは秋と聞いて何を思い浮かべますか?食べ物や芸術、読書やスポーツなど様々な魅力がある季節ですが、今回、芸術の秋について書きたいと思います。

 私は古典が好きで学生時代では和歌に興味を持ちました。和歌には秋に関する歌がたくさんあります。

 和歌と聞いて4年前に話題になった映画「ちはやふる」を思い出す方がいるかもしれません。「ちはやふる」は原作が漫画で百人一首が題材になっています。百人一首は百個の和歌で作られていて、テーマは恋愛や季節などたくさんあります。特に、季節に関わるものでは秋が多く、一番目の和歌も秋になっています。

 

「秋の田の 仮庵(かりほ)の庵 苫をあらみ 我が衣手は 露に濡れつつ」 作者:天智天皇

訳:秋の田んぼのほとりにある仮小屋の屋根の葺いた苫の編み目が粗いので、私の衣の袖は露に濡れていくばかりだ。

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イラスト:本人

 

この歌は、農作業で泊り番をする農民の夜を描いた一首です。農作業と聞くと辛さを連想することも多いですが、ここではその場の静けさや透明感が強く感じられます。今の生活とはほとんど状況が違いますが、経ても尚、共感できることが和歌の魅力だと思います。

 他にも秋の和歌はたくさんあります。歌に込められた思いや作者から見た「秋」を感じられてはいかがでしょうか?

 

 次は総務係 松下さん、よろしくお願い致します。