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【何事も経験してみないと分からない】

2021.06.20

 今シーズン、アメリカメジャーリーグ ロサンゼルスエンゼルスの大谷翔平選手の活躍ぶりは、コロナ禍ムードの日本を明るく元気にしてくれています。そんな中、更に我々日本人を喜ばせてくれたニュースが、7月12日にロッキーズの本拠地クアーズ・フィールドで開催される「ホームランダービー」への大谷選手の出場表明したニュース。

 メジャーリーグのホームランダービーはオールスター戦の前夜祭として開催され、出場選手はMLB推薦で決まりますが、実は日本選手で初の快挙となる。

 

 このホームランダービーとは、日本語で言うホームラン競争。制限時間の間にどれだけホームランを打ったかどうかで競う、オールスター前日の祭典。時間制限の為、スイング数が多い程有利に働きやすいこともあり、かなりの運動量、持久力が必須なのはこのホームランダービーを一度でも見た方なら、素人目にも一目瞭然。

 

 よって毎年議論されるのが、選手の疲労度合いとバッティングの調子を崩すこと。ジンクスとして、このホームランダービーに出場するとバッティング自体が狂い、後半戦の打率やホームラン数が下がると言われている。

 

 打者投手の二刀流をし続けている大谷選手の場合、更にそこが危惧され、当然のことながらこの発表以来、日米ともに大激論。専門家っぽい人たちのコメントは、ほぼほぼネガティブな意見が多い。特に日本人は喜びながらも、ちょっとメジャー詳しいよって方々ほどネガティブ意見が大半なよう。

 

 そんな中、大谷選手自らのコメントが周囲を黙らせた。

 

 プレス: 過去のホームランダービーで後半戦に影響が出たという選手もいたが、そういう考えはなかったのか??

大谷選手: 「やっていないので、正直分からないところではあるんですけど、そうですね。やってみないことには。何事も経験してみないと分からないので、と思います」

 

 一撃で外野を黙らせるのには十分すぎるほど前向きなコメントに、個人的にめちゃめちゃスカッとした。仰る通りで、過去のジンクスは過去の選手のジンクスであり、大谷選手自身ではない。要するに初めてホームランダービーに出場する大谷には、このジンクスは現時点であてはまらない。

 

「何事も経験してみないと分からないので」

 

 この言葉に全てが集約されている。日本プロ野球に入った時も、メジャーリーグに挑戦した時も、共に前人未到の二刀流には多くの人達が懐疑的であった。しかし彼は結果を出すことで周囲を黙らせてきた。今までの選手は二刀流が出来なかったかもしれないが、それは大谷ではないということ。今回も全く同じであろう流れであり、それを軽く一蹴する説得力のあふれるコメント力。

 

 そんなことを考えていると、3年前に同じようなことをこのブログに書いた記憶が蘇ってきた。

 

【大谷翔平がMLBで活躍しているわけ】 2018.04.26

http://www.kawaguchi-group.jp/blog_president/3289/

 

 彼はぶれない。だからこそ周囲の反論を黙らせてきた。彼の可能性に勝手に期待をしたいし、今回もまたスカッとさせてほしいものです。