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【2年半ぶり 北米出張を終えて】

2022.09.15

 2年半ぶりの北米出張ということで、こちらのブログがあまりにも長いシリーズになってしまいました。本当に久しぶりの北米、久しぶりの同僚や友人やクライアント達との再会、そして出張中、海外から大きな刺激を含めて、沢山の収穫を得て帰国することが出来ました。

 

 本当に充実した出張であったが、新型コロナウイルスの影響で世界と比べて日本社会の大きな後れを取っていることも、想像以上に強く感じたこともまた事実であった。

 

 帰国するフライトの2日前にラスベガスでPCR検査を受けた。これは日本に入国する為に必須条件でありここで陽性が出ると5日間帰国を遅らせなければならいという、今の日本の水際対策ルールである。

 因みにそのPCR検査場に並んでいるのは全て日本人。この話をアメリカ人に話すと、「日本は未だにそんなことやってるのか?」っと軽く笑われた。仰る通り世界中がこれだけ動いている中で、いったい何の意味があるというのかということだ。ちなみに現時点で、アメリカ人はもうほとんどPCR検査を受けない。日本のマスコミは言わないが、アメリカでコロナ陽性者が激減している理由はここにあることは明白だ。

 

 日本でもおそらく多くの日本人が同様なことを感じているであろうし、PCR受けて陽性になってしまったほうが困ってしまうことも多々ある。濃厚接触者になった場合も同様だ。

 

 1年前2年前であればそれで良かったであろうが、さすがにもういいんじゃないかと強く感じる。(注釈:2022年9月07日 日本入国よりワクチン接種3回完了されている方は、陰性証明書の提示が免除)

 

 この春にも海外出張おこなっていたが、帰国時に羽田空港に到着して抗原検査等の拘束時間は約3時間であった。入国の際に必要なアプリMy SOSは全然デジタル機能的じゃないし、実質紙ベースでの入国検査資料に、挙句の果てには空港の検査員たちが大声で指示をする始末。

 

 その際は東南アジア出張だったが、その時点でどの国も入国はデジタル管理で一瞬で終了。そして日本に帰国するや否や、アナログ大国日本のアナログシステムで拘束3時間・・・。

 

 今回の北米出張での入国はさすがに1時間ほどに短縮されていたが、それでも帰国前のPCRやらアプリでの書類申請やら、めんどくさいことめんどくさいこと。

 

 そして日本入国後のマスク社会・・・。北米出張中、一度もマスクをしてなかったので、やはりマスクをすることに強い抵抗感が。しかもそのまま都内滞在だったので、マスクをして炎天下を歩かなければならない・・・。お年寄りはコロナよりこっちの方が危険なんじゃないだろうかと、真剣に考えてしまうほど苦痛。

 

 今回帰国して、最も強く感じたのが、いつもながらかいつも以上に日本社会のガラパゴス化。一方アメリカはバブルな雰囲気とコロナが完全に終息した雰囲気で、日本は景気低迷で、未だに皆マスク。勿論、国民の健康を最優先に考えることが大切であるし、それはキープし続けるべきであるが。

 

 外国は完全にコロナ終焉と捉え、力強く社会と経済の復活の為、大きく前進している。かたや日本の現状は・・・。

 

 某首相は「聞く力」なんて自慢しているなら、国民の声を聞き、たった一言「マスク取りましょう!」っと国民に向けて発言する時期に来ているんじゃないだろうか。勿論少数意見や弱者を守る社会の実現は大前提だが、このままでは日本はドンドン世界から取り残されていく。この危険な現実に目を向けるべきだと、心の底から感じた2年半ぶりの北米出張であった。

 

 政府は屋外でマスクを外すことを推奨していると言うが、その発信力の乏しさたるや・・・国のトップが全日本国民に発信すれば良いだけなのに、この国はグレーをそれでも好むのか。社会問題は政治がリーダーシップを取らないと、何も前には進まないことを、この国の政治家は分からないのだろうか。政治家とは指導者であり、国民のリーダーであるべきだ。


【2年半ぶり ラスベガス出張】

2022.09.11

 さて、この2年半ぶり北米出張シリーズも5回目になりますが、今回は最後の訪問先であったラスベガス出張。

 

 サンディエゴでの仕事を終え、飛行機に乗りラスベガスへ移動。それこそ3年ぶりのラスベガスになりますが、コロナパンデミックとなり、大きなダメージを受けたアメリカの街の代表格です。

 

 ラスベガス出張の理由は、北米最大級のペット業界見本市である、「SuperZoo 2022」への視察を兼ねてである。本来3年前までは、北米やヨーロッパの展示会、そして中国を中心にアジアの展示会には年に数回の視察参加をしていました。特に北米の展示会は、まさに時代の最前線を見る最大のチャンスです。当然の如くペット文化の歴史は、欧米の歴史であり、この業界の最先端は欧米に有りといっても過言ではありません。よってここで視察をするということは、数年後の日本マーケットの一部を垣間見ることが出来るわけです。

 

 しかしパンデミック後、初めての展示会で更にダメージを受けたと言われるラスベガスでの開催。果たして出展者や参加者の数はどうなのか?本当に賑わっているのか?興味と不安が半信半疑で足を運んだ。

 

 その結果、自分の目で見た現実は、、、驚くほど、パンデミック前と変わらず賑わっていたということ。

 

 このSuperZooという展示会、北米最大級ということもあってその規模感はすさまじく、東京ドーム一個分程度ということであろうかと思うほどでかく、細かく歩いて見てまわろうとすると、まるまる二日はかかるほどの規模感だ。その中で、皆賑わいそして当然の如く誰一人としてマスクをしていない。

 

 勿論今回の出張で、サンフランシスコ空港に降り立ってから一度もマスクをしていない自分であったが、これだけの展示会でこれだけの人が集まる中で、マスクのない風景はある意味不思議な感覚に陥ってします。

 

 そして昔から知っている業界関係者と久々に再会し、色々話を伺うと、やはりというか皆口々にアメリカの景気は結構バブルだよという。すなわちビジネスは絶好調ということだ。勿論、既報の通りインフレな部分も含めても、どの企業も調子がいいとの発言であったことに非常に驚いた。

 

 当然メインな目的であるペット業界視察での収穫も多かったが、何よりこれらの話を実際自分の耳で聞くとインパクトはおおきい。それは即ちリアル情報だからだ。

 

 それでも数年ぶりに友人ともいえる、各国の知り合いとの再会は楽しい時間となったし、自分がこの業界に長く携わってきたという再認識をする機会でもあった。そしてやはりNewsやInternetだけではなく、自分の目で見て自分の耳で聞くことの大切さを強く感じることが出来た。

 

 日本は2年半のみならず、長い間停滞しているが、世の中は大きく前進している。さて日本でビジネスをしている我々は、こういった世の中の流れで、何をどうすべきかという明確な戦略を立てないとならないということである。


【2年半ぶり サンディエゴ出張】

2022.09.09

 2年半ぶりのメキシコ工場を後にし、またアメリカ・サンディエゴに戻ってきました。戻ってきたと言っても、隣街に移動する程度なので、残念ながら出国入国の感覚はほぼありません。

 

 サンディエゴでは、ペットマーケットの市場調査ということで各大手小売店を駆け足でまわり、それと同時に今回の重要案件である金融関係の処理の為、これも駆け足でまわります。っというのも、2年半もアメリカに来れてなかったので、弊社アメリカ法人の金融関係等、色々することがあるわけです。

 

 ようやく全ての諸手続きが完了した段階で、夕方18時30分。そこから、アメリカサイドのスタッフであるRachelと合流し、海沿いのレストランで久々のディナー。彼女に会うのも2年半ぶりで、メキシコ担当の田中成さん含めて3名で会話も楽しく盛り上がりました。食事前に久々にカリフォルニアビーチと少し歩き、久々のビーチの美しさを満喫。時間は19時過ぎ。

 

 しかしカリフォルニアはまだまだサマータイム(夏時間)なので、太陽は高い位置にあります。このサマータイムというシステムは、3月~11月の間は時計の針を1時間進めるという社会システム。

 

 サマータイム(夏時間)は、日の出時刻が早まる時期(3月~11月)に、時計の針を1時間進めれば、太陽の出ている時間帯を有効に利用することが目的の欧米を中心に導入されているシステムです。アメリカでは通常「デイライト・セービング」と呼ばれていますが、これは太陽光(Daylight)を有効活用(Saving)する時間制度(Time)という意味ですね。

 

 単純に1時間ずらす社会システムなので、明るい時間が長いわけです。例えば19時30分に日が落ち暗くなる条件でも、サマータイム下になると、20時30分まで明るいということです。暗くないと会社帰りに飲みに行っても気持ちが盛り上がらない!!って人以外は、素晴らしいシステムだと思います。

 

 当然安全ですし、何より電気を主としたエネルギー消費に大きなインパクトを与えるはずです。実は日本も何度も導入の機運が高まったことがあるようですが、御存じの通り未だに導入の目途はたっていませんね。ここ最近の電力問題のNewsを見ていると毎度思うのが、政府は節電要請をするのであれば、まず社会システム変更をすべきだと強く感じます。社会システムを前向きに変更するのが政府の役目のはずですからね。

 

 日本の夏は朝5時から明るいのに、沢山の方々は7時前後に起床するわけです。これは2時間も太陽の恵みを失っているということですよね。

 

 勿論ですが社会システムを変更するということは、大多数の方々の同意が有り、更に大きな協力がないと進めることは不可能でしょうが、なぜこれだけ素晴らしいシステムを導入しないか不思議でなりません。レストランで食事しながら、20時過ぎてもまだまだ明るい2年半ぶりのカリフォルニアの太陽を見ながら、もったいないなって心から感じてしまうディナーでした。