CEO blog

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【マスク2枚】

2020.04.03

 マスク2枚。

 

 今の日本国民全てが、色々感じる言葉でしょう。ご存知の通り、安倍首相は1世帯につき布製マスク2枚を配布する方針を表明した。これを受け、国民の大多数がネガティブキャンペーンで大騒ぎ。「前代未聞の愚策」だの、「国民をバカにしている」だの、挙句の果てには「アベノマスク」と揶揄されたり。

 

 確かに私も最初に聞いたときは、「は??」というリアクションでした。

 

 しかし、政府が配布予定のマスクはマスクは1枚200円らしいです。これに単純計算で日本国内約5,000万世帯に各2枚配布すると、コストは200億円になる。それに梱包代、送料を加えるとかなりの予算措置になることは、誰でも想像出来ますね。

 

 こう言うと、だったらマスク工場を支援しろとか、他に税金を有効的な投入できないのかという論争になる。しかしどう考えても既に国内だけではなく、世界中のマスク工場がフル生産しているはずですし、仮にマスクがあったとしても、世界中がマスク争奪戦を繰り広げているのが現状です。

 

 ここで今回のポイントですが、世の中が危機的、かつ閉鎖的な状況になる中で、政府が何をやっても「言葉狩り」的な批判される風潮が強まっていることを、強く懸念します。

 

 日本政府がマスク2枚配布だけで、他何もしなければそれはとんでもないことです。しかし、色々な試みを表明し推し進めており、このマスク2枚はその中の一つに過ぎないということです。しかもマスクは配布されるわけで、買えと言っているわけではなく、無料配布なわけです。(原資が税金だと言われればそれまでですが・・・)

 

 政府はこのマスク2枚だけではなく、今後多岐にわたる対策を打ち出すでしょう。勿論この危機に対して、民主的に議論を重ねることは当然必要です。しかし今は何よりスピードが大切なわけです。スピードを優先すればミスは必ず出ます。

 

 今はそれに対して都度批判するのではなく、国民一人一人が一致団結し、批判に向けるパワーを前向きな方向に集結させ、スピード感を持ちこの世界的危機を乗り切ることが最も重要だと考えます。

 

 全人類が経験したことが無い程の、大きな危機を迎えているわけです。未曾有の事態に対して100%の対応が出来れば、そもそもこんな事態に陥ってないわけです。

 

 一人一人の意識を上げることが、我々一人一人に今最も求められていることではないでしょうか。

 

 


【新型コロナウイルスとの戦い】

2020.03.11

 新型コロナウイルスが、日本のみならず世界中を混乱に陥れています。日々状況は悪化の一途を辿り、世界中の不安も悪い方向に進んている感は否めません。

 

 その渦も、東アジアからヨーロッパに移りつつありますが、日本もまだまだ予断は許さず、まさに一寸先は闇状態から抜け出す気配すらありません。

 

 我々川口グループも、この世界的危機に直面し、一企業として出来る限りの対策対応をおこなっております。海外出張・国内出張・会社イベントの中止及び自粛。外部との接触、そして社内ミーティングを極限まで行わない等は勿論ですが、全ての社員に業務より、個人生活及び家族優先するよう指示を出しております。

 

 こういう時こそ、自分自身そして自分の周りにいる家族や大切な方々との時間を大事にしてほしいという気持ちです。勿論プロフェッショナルとして、出社する限りはプロとして最善の仕事をすべきです。しかしこういった緊急時にこそ、柔軟な対応、柔軟な行動をしてほしいと考えます。

 

 今、我々が考え実行すべき事。これは感染者数を抑えるのは勿論ですが、何より最悪の事態である、お亡くなりになる方を一人でも減らすこと。その為にすべきことは、現時点で日本が世界の中で他国より出来ていること、即ち「医療崩壊」を防ぐことだと思います。

 

 クルーズ船感染者数を含め、やたらと感染者数を増やして公表したがるマスコミや、不安を互いにあおるSNS等、現代は情報に溢れています。勿論、情報発信は必須であり、正しいことは行うべきですが、今はそれらが「医療崩壊」に結び付かないよう対処することが最も大切だと考えます。

 

 世界中はもとより、日本国民全員、鳥取県民全員、そして我々川口グループで働く全てのメンバーとその家族が、自らを大切にし、この歴史的難局を乗り越えて欲しいという気持ちです。

 

 たった半年も経たぬほど前に、我々日本人は素晴らしいワードを手に入れました。今こそ、その言葉を高らかに掲げ、互いを思いやり、一つとなり、勝利を手に入れたいですね。

 

「ONE TEAM!!」

 

 全ての皆様に、一日も早い、平穏と幸せがやってくることを心から望んでいます。

 

 


【19歳のインタビュー】

2020.03.02

 先日、某報道番組にて、競泳女子の池江璃花子さんのインタビューを拝見しました。

 

 シンプルに大きな衝撃でした・・・。間違いなく、ここ最近で最も心を揺さぶられました。40歳超えたおっさんから見ると、まだまだ彼女は19歳の女の子という年齢。しかしその力強い眼差しと、意志を持った力強い言葉に圧倒され、見ていて目頭が熱くなるものがありました。

 

 御存じの通り、彼女は昨年2月「急性リンパ性白血病」を公表し、そのまま闘病生活に入りました。我々一般の国民にとってもかなりの衝撃であり、連日過熱報道され、直後の当時某大臣の軽率な発言に非難が集まるほどの社会現象とまでなったことは、記憶に新しいはずです。

 

 彼女自身、今回のインタビューで、病名を告げられた際のエピソードを話してくれました。

 

「本当にショックで大泣きした。でも部屋に戻ったら、頑張るしかないなと切り替えた。本心でポジティブな気持ちでした。五輪、金メダルという言葉から解放されてほっとして、ポジティブに切り替わったのかもしれない」

 

 え??っと自分の耳を疑ってしまいました。

 

 失礼な表現かもしれませんが、彼女はまだ19歳。自分が19歳の時を思い起こし、比較する事すら彼女に対して無礼と思えるほど、強い衝撃でした。いったいどういう精神的な強さを持っているのか、凡人の私には想像することすら出来ません。これがオリンピアンの、世界のトップで戦い続けた方の強さなのか。それとも、生まれ持っての彼女自身の強さなのか。

 

 前に進むと言葉に発するのは簡単です。彼女にとって、前に進むこと、即ち闘病がどれほどの強い意志と覚悟が必要なのかは我々には分かりません。しかしインタビューを見た限り、彼女は実直な程、真っすぐ前を向いて進んでいることが伝わってきました。

  切り替えの早さ、闘うことに対して逃げない姿勢、そして前を見てそれを実践する実行力。

 

「生きていることが奇跡」

 

という衝撃のコメントを残しながら、同時に現在の状況について、

 

「安定してます。ここからどれくらいのスピードで成長していけるか楽しみ」

 

 これからの復帰のイメージを、ここまでポジティブに考えれるなんて。この状況から先の未来を楽しみと言えるとは・・・。

 いつも思いますが、だから私はトップレベルのアスリートを心から尊敬出来ます。ビジネスの世界のプレッシャーなんて、彼女たちが生きる世界と比べればって、思ってしまいますよね。

 

 自国開催オリンピックで金メダルを!っという、十代の少女に対する期待とプレッシャーは、我々の想像を絶したはず。しかし当時の彼女に対する期待は、それをやり遂げてくれると国民は信じていた。それは彼女の、その華やかな笑顔や雰囲気が、その期待をも簡単に応えてくれそうに勝手に感じていたからだろう。

 彼女はまさに東京オリンピックのスター候補No.1でした。

 

 そこから解放されたという、彼女の心情を察する事の出来るコメントを聞いたとき、胸が締め付けられる思いがした。十代で日の丸を背負い、国民の期待を一身に背負うということの重さ。しかしそこから解放されたとはいえ、彼女の夢の舞台から遠のいたのは紛れもない事実である。

 

 あくまで個人的希望ですが、この夏の東京オリンピック最終聖火ランナー。この世紀のイベントで、この後世に残る大役が、池江璃花子さんであればと願います。彼女にとってオリンピアンとして出場する予定だった、一生に一度の自国開催オリンピックの晴れ舞台。

 

 2020年7月。本来であれば誰よりも輝く可能性を持った少女が、全ての人々を幸せにする魅力を持った彼女の笑顔と共に、そして力強く聖火を持つ彼女の姿を、あの新国立競技場の開会式で見たいと心から切望します。