CEO blog

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【ファッションに興味のない世界的経営者達】

2020.09.30

 先日このブログにも記載した通り、川口グループ一部事業部オフィスにてカジュアルデーを設けました。内容は前回のブログ掲載内容をご覧になっていただければですが、その直後に、偶然タイムリーな記事が私の目にとまりました。

 

 その内容とは、「ファッションに興味のない世界的経営者達が、若い方々と中心に増え続けているということ」

 私的に意味が「???」っと感じましたが、私以外にも同様の感覚を持たれた方は多いと思います。一般的に世界的な経営者とは、同時に富裕層であるということ。富裕層とは、高級ブランド品や豪華な洋服や貴金属で着飾っているイメージ。これらを私含めて大半の方々が持っているからでしょう。

 

 しかしこのトピックの現実はその真逆だということ。特に、若手経営者や若い富裕層ほどその傾向が強いようです。

 

 その記事によると、まず一つの理由は 「他人からどう思われるかということをあまり気にしない」 っということらしいです。我々世代のように、カッコつけたいという感覚が希薄なようで、その理由は自分に自信を持っているから、見栄を張るという必要性がないかららしいですね。

 

 更に彼らは全てにおいて質素にとかコストカットという意識ではなく、使うべきところにはガツンとお金を使い、それ以外では無駄を省くという強弱の有る考え方が浸透している。よって彼らは、大切な場面やSNS上では高級スーツに身を包み、普段はカジュアルなファストファッションというような具合。

 

 そして面白いのが、Fecebook マーク・ザッカーバーグCEO。彼は以前から毎日同じシャツを着ていることが有名ですが、先日Facebook上の公開Q&Aにて、「どうしてあなたは毎日同じTシャツなのか?」という質問が来た際のエピソード。

 

「僕は社会への貢献に関係しない決断はできるだけしないようにしている。これは多くの心理学的な理論に基づいていることで、何を食べるか、何を着るかなどのたとえ小さな決断でも、繰り返し行っているとエネルギーを消費してしまうんだ。

 

日々の生活の小さな物事にエネルギーを注いでしまうと、僕は自分の仕事をしていないように感じてしまう。最高のサービスを提供して、10億人以上もの人々を繋げることこそ、僕のすべきことなんだ。ちょっとおかしく聞こえるかもしれないけど、それがぼくの理由だよ」

 

 ちょっとした目眩を覚えるほど、インパクトある彼の回答でした。要するに、彼が言いたいことは、「決断の数を減らす、消費エネルギーを減らす」ということ。彼クラスになると毎日毎日とんでもない数の決断をしている。そこに集中するために、それ以外に一つでも決断することを減らさなければならないという発想。

 

 そうやって自分の生活を、シンプルライフにするということによって、本当に重要な仕事に集中できる。更には自分の目的の達成や幸福に貢献できるのだという。

 

 他人からどう思われるのかを、必要以上に気にしないようにして、自分を持ち続ける。そして決断すべきことを日常から減らし、本当に大切なことにフォーカスする。

 

 自分の今後にとって、少しだけヒントになる喜びと、世界のトップの凄まじさをまざまざと見せつけられた、マーク・ザッカーバーグのコメントでした。

 

 これもまた、「考え方のイノベーション」 。これくらい独創的な発想がないと、新しい発明はうまれないというべきなのか。普通に考えて、普通に生活して、普通にビジネスをしていては、新しい時代を切り開けないということですね。


【カジュアルフライデー】

2020.09.20

 「カジュアルフライデー」

 

 この言葉を聞いてピンとくる方は、”40代以上 or 1990年代に東京・大阪で働いていた or ニュースに敏感” のどれかでしょう。

 

 シンプルに表現すると、金曜日はカジュアルな服装で出勤しようという、1990年代のビジネスモデルの一つ。よってまず30代以下は知らなくて当然です。実際、弊社内で色々聞いてまわったところ、30代以下は誰一人聞いたこともないというだけではなく、40代以上も皆無に等しい程の回答結果でした。恐らく鳥取では当時そういう文化が無かったということでしょう。

 

 ネットで調べてみたところ、1995年朝日新聞に下記の記事が掲載されたようです。

 

「金曜日は背広を脱ぎ、肩の力を抜いて発想の転換を」と、伊藤忠商事は四月七日から、国内の職場でカジュアル・フライデー運動を始める。 《中略》 広報部は「米国では多くの会社が取り入れており、柔軟で自由かつ個性的な発想を広げるのに成功している」と説明。金曜日の夜から接待ゴルフに出掛けるのに好都合、との実質的な意味もあるという。「仕事に差し障りがない」のが条件で、ジーンズ、Tシャツはだめだ。

 

~ 1995年3月31日:朝日新聞紙面から ~

 

 しかし結果的にこの「カジュアルフライデー」、全く浸透せず終わったらしいですね。私はその時期前後に、海外移住してしまったので、結末は全く知らずでしたが、意外なことに「クールビズ」が奇麗に浸透したようです。今回リサーチする中で、この「クールビズ」が2005年から始まったことに対して、日本にいなかったので逆に全く知らず非常に新鮮でした。

 

 さてさて前置き長くなりましたが、どうしてこんなことを記載したかというと、弊社販売会社事業部にて、この「カジュアルフライデー」をはじめました。新オフィスになり、独創的なデザインにしたものの、やはり服装は大事だと感じるようになり、まず第一歩を踏み出しました。

 

 勿論事前に、お互いの服装に否定は絶対ダメ、全て自由にして良いというルールを徹底しようというスタートでした。

 

 初日はどんな感じ服装になり、どんな雰囲気になるのか楽しみでしたが、結果非常に良かったですね。鳥取県民はコンサバなので、実際やってみても結構コンサバになるだろうなって予想してましたが、いえいえ意外と皆さん思い切った服装の方もいらっしゃいました(笑)

 

 これは嬉しい誤算でしたね。自由という大前提だから、ある程度攻めてくれた方がこちらとしても新しいチャレンジをした甲斐がありますからね。

 

 何よりオフィスが明るくなりました。そしてこれで皆さんが自由で、良い雰囲気の職場構築、そして何より結果が出るオフィス環境になれば会社としては最高です。全ての施策というのは、良い結果を導くためです。今回の試みは、カジュアルフライデーが目標ではありません。カジュアルにして、ビジネス上結果が出やすい環境にするためにおこなっている戦術の部分です。

 

 要するに働きやすい環境になれば、結果も出やすいということ。勿論モノ創り、製造部門では衛生上の問題、異物混入問題や、色々な問題があるので、これが出来るのは販売部門だけでしょう。当然私もいつなん時、お客様が来社されたり、どこかに訪問するかもしれないので、なかなかカジュアルには出来ません。急遽のクレーム謝罪に伺う際に、Tシャツ&ジーンズという格好は、火に油を注ぐ結果でしょうし・・・(笑)

 

 それにしても、やってみたことで新しい発見が多々あり楽しい結果になりました。いい意味で個々の個性も分かりますし、気持ち普段より皆の笑顔が多いように気がします。やって良かったというのは間違いないですね。これが今後、やったから良かったという結果になると尚嬉しいですね。


【世界一贅沢な梨狩り】

2020.09.01

 先週末、家族で梨狩りに行ってきました。長年お世話になっている方の梨農園で、今年で3年連続おじゃまさせていただいています。そちらでの梨狩り、何が凄いって 「新甘泉」 の梨狩りなんです。通常梨狩りと言えば、昔から鳥取名物二十世紀梨というのがほとんどです。希少価値の高い 「新甘泉」 でなんてほぼ聞いたことがありませんから、本当に凄いことであり、非常に有難い限りです。

 

 勿論ビジネスで梨狩りを開放しているわけではなく、親しくさせていただいているのでという、料金一切関係なく、プライベートで招いていただいているということです。

 

 この 「新甘泉」 は、青梨の代表格である 「二十世紀梨」 とは違い赤梨です。鳥取県独自品種なので、鳥取県内でしか栽培出来ない希少品種。ここ数年、やっと鳥取県内でも販売を見かけるようになりましたが、これまで鳥取県外の高級店舗ばかりに並んでいるような、まさに幻の梨と言っても過言ではなかった梨。

 

 その味ですが、赤梨というだけあって、まあとにかく甘い!っというのも、この「新甘泉」、糖度センサーを通し基準に達したものだけを「新甘泉」と名乗り出荷できる数少ない品種です。よって当然の如く、甘みや美味さは保証出来るわけであり、フルーツに良くあるいわゆる ”外れ” が無いんです。

 

 そして私にとって何よりも嬉しいのが、家族と一緒にその方とのプライベートなひと時を味わえるということです。当然、子供たちのテンションは1週間前からMAXです。3年連続ですから、子供たちもその方にも、梨園にも慣れています。大恩人ですし、尊敬している方なので私の方が緊張しているくらいで・・・。

 

 暑い暑い午前中でしたが、お陰様で最高な新甘泉を食べさせてもらいました。率直な味の感想、、、冷やさないでも、朝採れ採れたての新甘泉とはここまで美味いものなのか。衝撃的なレベルなくらい美味しいですね。勿論、整備管理をしっかりされていらっしゃるその梨園ならではの味だと思います。

 

 梨園のみならず、全ての果樹園・畑にいえることだと思いますが、その生産者さんの人柄や性格が出るものです。そして奇麗にされている縁は、必ず美味しい作物が採れるというのは間違いないと思います。丁寧に、そして心を込めて作られている方の梨は、明らかに品質の違いがうまれます。

 

 世界一贅沢な梨と心から尊敬出来る素晴らしい方との、この上ない贅沢な時間でした。感謝以外の言葉が見つからない、夏の最後の大イベントでした。