CEO blog

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【梨シーズンスタート】

2020.08.27

 鳥取の夏、特に盆休みが終わると、本格的な梨シーズンが始まります。

 

 ハウス20世紀梨から始まり、新甘泉、二十世紀梨、王秋と、その種類は約20種類ほどと多種多様で、これから11月まで続きます。

 

 お盆の時期を過ぎると、鳥取県内各選果場より、初出荷式がスタートします。毎年JA組合長様をはじめ、各地域の要人の方々が集い、盆踊り・太鼓演舞・幼稚園児のお遊戯等、地域色が出てくる催し物があり、参加させて頂いている我々にとっても楽しみの一つです。

 

 今年はコロナ禍ということで、当然の如くどこも縮小にて開催若しくは中止という扱いもあるようで、しょうがないとは言え少々残念ですね。

 

 さて肝心の梨の出来栄えですが、やはり春先交配時期の天候不順により、どこも小玉傾向というのは否めませんが、糖度・食味等、素晴らしいという評判です。私も食べさせていただきましたが、本当に素晴らしい逸品です。

 

 今年は野菜高騰だけではなく、梨も単価が高いようです。消費者にとっては購入ハードルは上がりますが、当然農家さんの収入は良くなります。多少不謹慎ですが、こういう年がないと農家さんの気持ちも続かないと思います。

 

 仕事柄、梨農家の方々とは距離も近く、それは同時に農家の方々が一年間丹精込めて作ってこられている姿を見ていること言うことです。雨の中、選定されている姿、雪の中、作業されている姿、春に一生懸命交配作業、何万枚もの袋かけをしている姿、台風直前に徹夜で収穫する姿。365日の姿を見ているからこそ、当然思い入れも強くあります。

 

 そして毎年思いますが、鳥取の梨を口にした瞬間、鳥取のそして我々の秋がはじまります。鳥取県が全国に誇る、鳥取の梨。一人でも多くの方々にお召し上がりいただき、鳥取の秋の味覚を感じて欲しいですね。

 

 今年という年が、全ての梨農家さん達にとって、素晴らしいシーズンになることを切に願います。

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【竣工式を終えて】

2020.08.24

 先日ブログUP致しました通り、8月3日 「弊社新本社屋・新工場 竣工式」 を、無事終えることが出来ました。

 

 関係各位の御尽力のお陰で、我々の想像以上に立派な建屋が完成致しました。地鎮祭をおこなった昨年6月21日より、私はこの建屋完成に向けて、一つの大きなテーマを持ち進めてまいりました。それは

 

「鳥取に、そして鳥取県民に大きな誇りと自信を!!」

 

 という、スローガンです。

 

 私は丁度10年前にこの鳥取の地に戻ってまいりましたが、当時約20年振りの鳥取暮らしは、素晴らしい発見の連続でした。ここ鳥取は全国でもトップレベルに自然豊かで、食は他県にも勝るとも劣らず、そして穏やかで温かい県民性の方々に囲まれる日々。本当に鳥取は素晴らしく誇れる土地です。

 

 しかし同時に感じたのが、鳥取に対して強い誇りと自信を持ててている方々が、私の想像以上に少なかったこと。

 

 日本一有名な、鳥取県平井知事の名セリフ、「スタバはないが砂場はある」。当時自虐的ギャグだと一世を風靡したが、実はそんなことはなく、これはバリュープロポジションと呼ばれる高度マーケティングテクニックであると捉えていました。都会を真似ていけば、田舎の良さが無くなる。田舎が最もやってはいけないマーケティング、それは都会に中途半端に近づくことです。

 

 田舎だからこその唯一無二がある。同様に、田舎こそ、中小企業こそ、この唯一無二で勝負をしないと、都会や大手企業には勝てません。

 

 お陰様で世界中で多種多様な経験をさせて貰った自分の大きな使命と捉え、皆さんが誇りと自信を持てる社屋・工場にするべく、そして生まれ育ったこの鳥取に対しての恩返しとして、3種の唯一無二を思いを込めてデザイン致しました。

 

【バイオフィリックデザインオフィス】

 まず第一の唯一無二は、独創的なオフィス、バイオフィリックデザインを採用すること。バイオフィリックというのは、北欧からはじまり、現在では欧米トップ企業を中心に増え続けている、言わば自然と一体になり働くオフィスのことを指します。

 

 これら生命や自然を表すバイオと、愛好・嗜好を表すフィリア。この二つの単語を合わせた造語です。

 即ち、「バイオフィリックデザイン オフィス」で働くということは、自然の中で自然と一体になって働くということ。オフィスという無機質な空間ではなく、緑からマイナスイオンを感じたり、土の匂いに触れたり、空の光を浴びたりと、人間が本質的に最もリラックスできる空間をオフィス内に構築するというコンセプトから成り立っています。

 

 このバイオフィリックデザインついて、ビジネス心理学者であるアメリカのロバートソン・クーパー社は、世界16カ国、合計7,600名以上の働く人々を対象にして、職場におけるバイオフィリックデザインがどのように人々に影響を与えるかを調査。その結果が驚くべき数字を出してくれました。

 

幸福度: 15% UP 創造性: 15% UP 生産性: 6% UP

 

 要するに、バイオフィリック・デザインを導入したオフィスは、コミュニケーション活発になり、人間関係もスムーズになり、イノベーション効果もうまれ、生産性も向上するであろうという、究極の相乗効果がうまれやすい環境になるとのこと。これからの時代は、社員の幸福度と創造性即ちイノベーションを興す力を養うことが、企業の未来を創るといっても過言ではありません。

 

【世界トップレベルのFSSC2200認証工場】

 二つ目の唯一無二は、世界トップ基準である、FSSC22000認定工場を創るということ。これはHACCPの更に厳しい条件をクリアすることが必須の、かなり難度が高いものですが、お陰様でこの秋には取得予定です。我々の業界で、充填機系製造業では、国内初ということで、これまで以上に安心安全の素晴らしい鳥取県産商品が創れると信じています。同時にこれは今後の海外展開に対して大きな武器になるでしょう。

 

 コロナが影を落としますが、これからまた必ず海外への輸出が増える時代がやってくるでしょう。しかし世界を相手にするには、国際認証は不可欠というか、これがないとスタートラインにすら立てません。逆にこれがあれば他の日系企業にはない大きな武器を身に着けることが出来るわけあり、これはマーケットにとっての大きな唯一無二になります。

 

【地産地消の精神で、地元企業へのこだわり】

 そして最後3つ目の唯一無二は、今回の建築に対して最もこだわったのが、徹底して地元企業様からの協力を得ることでした。この建屋の全てのスタートは、鳥取市保留地のチラシを、弊社川口常務が見つけたことからでした。そこから関係各位に御協力をいただき土地を広げ、白兎設計事務所社に設計頂き、JV大和建設社、やまこう建設社、田中工業社に建設いただき、内装はおさき住環境設備社に御協力いただきました。そしてこれらのプロジェクトを全面的にバックアップ頂きました、鳥取県商工労働部、鳥取市経済観光部、鳥取商工会議所、中尾総合事務所には心よりの感謝を申し上げます。

 

 皆様All Tottoriメンバーの力を結集したからこそ、我々の願いが叶ったと信じています。我々の想いはたった一つです。それは、All 鳥取メンバーで作って頂いたMade by Tottori 工場で、そしてMade in Tottoriの製品を世界に向けて発信します。

 皆様にご提供いただきました、この世界に誇れる最高の建屋から、

 

「鳥取に、そして鳥取県民に大きな誇りと自信を!!」

 

 これを我々全社員一丸となり、必ずや実現させるなければなりません。そしてこの新本社屋・新工場は、弊社会長である、川口東洋輔が創りあげてきた73年の歴史と共に、我々の新たな船出です。

 

 我々川口グループは大企業を目指してはいません。我々は弊社の最大の強みである、柔軟性やスピード、そして時代の先を見越したイノベーション時代開発力を兼ね備えた、究極の地方中小企業を目指します。

 それこそが、この地に対する我々の存在意義であり、我々の「感謝」の具現化だと信じております。

 

「鳥取に、そして鳥取県民に大きな誇りと自信を!!」

 

 そして関係者は勿論、全ての川口グループメンバーに心から「感謝」申し上げます。皆さん一人一人の日々のハードワークのお陰で、この建屋が完成致しました。新しい未来へのスタートです。これから皆さんと共に前に前に進み続け、必ずや弊社企業理念である100年企業創造を実現しなくてはという思いが強くなる竣工式でした。

 

 心から感謝です。


【新本社屋・新工場 竣工式】

2020.08.03

 8月3日(月)は、我々川口グループにとって、一つの大きな歴史的節目でした。

 

「新本社屋・新工場 竣工式」

 

 念願の建屋が完成しましたが、正直竣工式を行うことは、このコロナ禍ではほぼ開催自体が無理であろうと考えていました。しかし関係各位の、入念な準備と万全なコロナ対策により、奇跡的に何とか催すことが出来たのです。

 

 式には平井鳥取県知事・深澤鳥取市長をはじめ、関係各位の方々にも御足労いただきました。当然のことながら、当初予定していた参加者を半分以下に縮小開催させていただきましたが、無事混乱もなく終えることが出来たこと、ただただ感謝の思いです。

 

 私の気持ちはまた追ってこの場で述べさせていただきますが、取り急ぎ開催出来ましたことを御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 

 2020年8月3日 川口大輔

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