CEO blog

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【留学でのプロジェクト】

2024.10.01

 先月末のことですが、南アフリカ留学を無事に終了致しました。

 

 今回のStellenbosch University での留学授業では個人ワークとグループワークがあり、私のグループは南アフリカ人、アメリカ人、スウェーデン人、ドイツ人、ジンバブエ人、そして私という6名のチーム構成で約10日間のプロジェクトを進めました。

 

 そのグループプロジェクトとは、アパルトヘイト政策終了後の南アフリカ共和国における「shackhouse(シャックハウス)社会課題解決に向けて」がテーマ。現在の南アフリカの失業率は驚異の30%オーバー。

 これも同時に解決に結ぶつく提案をしてほしいというのがテーマでもありました。

 

 まずこの「shackhouse(シャックハウス)」とは?

 

 正式には「シャック(shack)」と呼ばれる、非公式または違法な居住施設のことで、多くの場合は都市部や貧困地域に住む低所得者層が利用している臨時的な住宅のことです。主に波板や木材、プラスチックなどの安価な材料で建てられており、貧しい生活環境や不十分なインフラが特徴です。

 

 シャックは都市部のスラム街などに多く見られ、政府による正式な住宅供給が不足している地域では特に一般的です。南アフリカでは、アパルトヘイト時代の都市計画によって黒人居住区が制限されていた影響もあり、現在でも多くの人々がシャックで生活しています。政府やNGOは、これらのシャック住民の生活改善を目的とした住宅支援プログラムを実施していますが、急速な都市化や人口増加により課題が続いています。

 

 これら課題に対してのグループプレゼンでしたが前述のとおり、チームメイトは、南アフリカ人、アメリカ人、スウェーデン人、ドイツ人、ジンバブエ人、そして私というTeamでしたが、まさに多様性の議論ばかりで大変刺激になりました。英語だからということもありましたが、特に欧米人のアグレッシブな発言に対して我々日本人はまだまだ積極性を含めたアピール欠落を大いに感じました。自分の言葉で、自分の考えを、自分の口からしっかり伝えることは、ディベートの基本であり、ここに対してまだまだどこかお話にならない強く感じたことは、大きな反省でした。

 

 グローバル社会、ダイバーシティ社会と呼ばれる現代社会で、日本人が世界に対して何が足りていないかを明確に感じる一週間となり、非常に学びの多い時間となりました。この年齢になりこういった素晴らしい経験の機会を与えてくれた慶應義塾大学の関係者、並びに不在の間会社を守ってくれた全ての方々に、心から感謝申し上げます。

【二十数年ぶりの留学】

2024.09.17

 現在南アフリカ共和国に滞在しています。

 

 私が通っている慶應義塾大学ビジネススクール経営管理研究科には 「EMBAコンソーシアム」 というプログラムが存在します。このプログラムは、Executive MBA(EMBA)プログラムを提供する、世界各国の10校によるビジネススクール同士の国際的な提携によって構成されています。

 

 その各国10校の学生が同時にシャッフルされ、その各国各校に約10日間ほどの短期留学するというプログラムです。今回私は南アフリカ共和国・ケープタウンにある、Stellenbosch Universityとなったので、今回ここ南アフリカに来ているということです。

 

 「EMBAコンソーシアム」の主な目的は、グローバルビジネスの知識と経験を深めるため、参加者が異なる国や地域での実践的な学習を行えるようにすることです。このプログラムに参加することで、慶應の学生は他国の提携校で短期間の集中講義やフィールドワークを受講できる機会を得られ、異文化理解やグローバル経営の視点を養うこと目指します。

 

 ちなみにStellenbosch Universityの今回のコンソーシアムプログラムは、合計約50名で、南アフリカからは勿論、アメリカ・ドイツ・スウェーデン・イタリア・イギリス・ポーランド・中国・ペルー・インド・ジンバブエなど、まさに世界中から参加してのプログラムでした。

 

 本日は初日ということで、まずはオリエンテーションから自己紹介からはじまり、互いの親交を深める為のチームビルディングアクティビティ。南アフリカ共和国は、元々イギリス統治下にあった国なので、アフリカ大陸ですが基本的に欧米文化が色濃く出ているカルチャー。よって教育スタイルも欧米スタイルの要素が強く、非常にユニークなカリキュラムが多く取り入れており、たった一日でお互いを深く知ることが出来、本当に楽しい初日でした。

 

 早速、新しい出会いと新鮮な環境でのコンソーシアムスタート。私にとって20数年ぶりの留学がスタートしました。この歳になっても、当日の朝は久しぶりの緊張感。環境になじめるのかな?とか、友人出来るかな?とか、本当に懐かしい感覚の連続。

 

 文字通り、不安と期待の入り混じる10日間がスタートしました!!

【神秘の島・マダガスカル島】

2024.09.15

 いきなりですが今、マダガスカルにいます。

 

 そう、アフリカの東側にあるインド洋に浮かぶマダガスカル島です。実は来週より現在通っている慶應ビジネススクールのEMBA Consortium Programという、慶應大学が提携している世界の10大学との超短期交換留学制度が始まる予定です。私は南アフリカにあるStellenbosch Universityに通う予定にしているため、その前にここマダガスカル島に来ているというわけです。

 

 マダガスカル島は、日本にいると本当になじみの薄い国ですが、昔から一度は来てみたいなって思っており、今回千載一遇のチャンスと捉え、遥々やってきたわけです。ここは生命自体が完全に独立しており、他のどこの大陸にも属していない生き物だけではなく、植物自体も不思議な生態系をキープし続けている島で、実は日本よりも国土面積より1.6倍も大きな国。よって、独自の進化を遂げた不思議な生物が多く、約80%の動植物が固有種。島自体がジュラ紀中期からアフリカ大陸から分離し、独自の生態系を築いてきたと考えられており、その特異性、貴重性より「神秘の島」とも呼ばれているようです。

 

 日本でも有名なのは、リーマーと呼ばれるテナガザル系の動物やカメレオンなどの爬虫類、そしてバオバブの木ですよね。単語にピンと来なくても、写真を見ると 「あ~あれね!」 と、思い出す方も多いんじゃないでしょうか。

 

 本当は今回、そのバオバブの並木道の場所まで行きたかったんですが、飛行機は不定期にしか飛んでなく、車だと片道約20時間とのこと。こっちの車の20時間なんて、道がめちゃくちゃ悪いので車より先に体が壊れそうということで、今回は泣く泣く断念。

 

 よって車で片道5時間かけて、野生のジャングルまで行き、野生のリーマーを見に行ってきました。朝4時起床でしたが、なんせ鳥取⇒羽田⇒成田⇒韓国・ソウル⇒エチオピア・アジスアベバ⇒マダガスカル・アンタナナリボで、30時間以降かけてやってきたので、前日到着後、完全に爆睡で逆に体調ばっちり。

 

 さてそのリーマーですが、ガイドにも「こんなにたくさんの種類のリーマーが見える日は珍しい、君は超ラッキーだ!」っと言われたほど、歩くところ歩くところで色々なリーマーと出会えることが出来ました。写真のとおり、リーマーは本当に不思議な生き物で、かわいいという感覚とはまたちょっと違い、なぜか引き付けられる魅力があります。動物好きで、色々な動物を見てきましたが、今まで見たことが無いインスピレーションを感じましたね。

 

 結局、翌日朝3時のフライトで移動でしたので、マダガスカル島には実質一泊しか出来ませんでしたが、本当はもう少し色々見てまわりたいと思える程、不思議なまさにスピリチュアルな魅力あふれる島でした。

 

 実は今回のアフリカ訪問の個人テーマは、「生命の理想郷とは何なのか?」 を掲げてきましたが、そのスタートとしてまさに深く、更に深く考えさせられる訪問となりました。世界はまだまだ私なんかが知らない未知の土地や世界が溢れています。人類の起源があるといわれるアフリカ。やはり来ないと分からない、そして来ないと感じることの出来ないリアルがここにあることだけは分かりました。

 明日からがまた楽しみでなりません!