CEO blog

CEO blog

【海外出張の価値とは】

2024.09.02

 さて今回の上海出張ですが、初日は夜遅くに上海入りしたので、実質一泊二日の出張。そのため十分な時間が取れませんでしたが、展示会視察の後、先行入りしていた弊社メンバーと夜に上海観光行ってきました。

 

 上海は数多く訪れてますが、よくよく考えてみると観光したのは10数年前に一度行ったっきり。せいぜい出張の際、上海在住の友人やクライアントと夜食事に出かける程度でした。上海を感じるのも観光ではなく仕事で移動の際、中国版ライドシェアDiDiの車窓から眺める街を眺める程度。

 

 今回はこの春から弊社東京オフィスに新加入した、中国語が堪能な朱さんコーディネイトで中華レストラン&上海黄浦江での遊覧船ナイトクルーズ。実は後者のナイトクルーズは他メンバーには内緒のサプライズ。ところが中華レストランで盛り上がりすぎて、予定時間を大幅にオーバーの21時30分。店を出た際には、既にナイトクルーズもクローズしているだろうということで、ここまで準備してきた朱さんはかなりブルー・・・。

 

 彼と二人でコソコソ話しながら、まあネバーギブアップ&ダメ元で取り敢えず受付行ってみよう!ってことで全員で突撃。するとなんと奇跡的に22時の最終便がいけるとのこと!その時の彼のはちきれんばかりの笑顔は忘れられませんね(笑)

 

 そして6人全員で1時間ほどのナイトクルーズへ。私も初めてでしたが、正直驚くほど行く価値有りでしたね。さすが上海ど真ん中を流れる黄浦江、両サイドの煌びやかな光あふれる景色は圧巻ものです。そして他メンバーも当然のごとく大喜び。終始全員で大いに盛り上がり、写真&動画撮影の連続でした。

 

 出張とは日中仕事で、その目的を達成するためにそれこそタイパを駆使して、一つでも多くの収穫を得るために出張者全員が駆けずり回っていました。歩数が3万歩超えているメンバーもいたほどで、彼らの仕事における真摯な姿勢と熱量は、本当に素晴らしいものがあります。きっと大きな価値がある経験となったはずです。

 

 しかしながら島国で暮らす日本人が、海外に来るということは、昼だけではなく夜も大きな刺激と経験を得ることが出来ます。もしかしたら昼より気付きと学びが多いかもしれません。私は同行した際は、出来るだけ一緒に来たメンバーに色々な経験をしてもらいたいと考え、可能な限り毎回何らかのアクティビティを含めるようにしています。それが楽しいだけの時間に見えるようですが、これは凄まじいまでの価値をもたらせます。

 

 結局のところ、仕事力とは人間力とイコールになる部分が大きいはずですし、これは世界と触れ合いを持たなければ成長しにくい部分かもしれません。言わずもがな、今の日本人に最も足りないことは、このグローバルな発想や経験です。

 

 我々は地方の小さな企業ですが、今回たくましく成長している我々のメンバーの姿を見て、やはり経験とはここまで大きな刺激を与えるものだと再認識できたことは非常に嬉しいですね。それほどまでに価値のある時間を得ることが出来たと確信しています。

 

 そして何よりも、今回の出張の成功は我ら朱さんの活躍であったことは言うまでもありません。まさに上海出張MVPでしたね!

 

 朱先生、非常謝謝你!!

【ライブコマース】

2024.08.30

 8月22日~24日に、上海にて開催された 「Pet Fair Asia 2024」 訪問視察してきました。

 

 今回は弊社からは過去最多人数である6人にて参加。私の遅れて合流のスケジュールでしたが、他のメンバーは鳥取オフィス&大阪オフィスからの関西国際空港ルートと、東京オフィスからの羽田空港ルートで、それぞれ上海浦東にて合流。今回が中国初めてのメンバーもいたようで、当然のごとく期待と不安を胸に渡航だったことでしょう。

 

 さてこの 「Pet Fair Asia 2024」、巨大展示会という表現では伝わらない程の規模感で、現代ではアメリカ・ドイツと並んで世界トップレベルまで巨大化しています。これは同時に中国のペットマーケットのスケールアップでもあるということを意味します。

 

 私がこの展示会に初参加したのが忘れもしない2010年。当時はスケールもまだまだ小さかったのは勿論、そもそも会場の雰囲気が全く違います。世界の工場と呼ばれて久しい中国でしたので、海外向けのOEM工場がメイン。当然派手な装飾をする必要性はなく、本当に地味に質素に安いプロダクト感を前面に出している雰囲気でした。

 

 それが今ではメーカー色を前面に出しているため、とにかくド派手。そもそも中国は派手好きプラス、赤色や金色が好きなので展示会場はアメリカやドイツと比べても更に華やかです。

 

 そんな中、今年は例年以上にどこのメーカーブースも当然のようにライブコマースをおこなっていたのが印象的でした。これはZ世代を中心に、デジタルを好む今の中国人を象徴しているような風景で、もはや「魅せる」というマーケティングに関して、本当に日本よりかなり前を進んでいます。

 

 2010年の訪問時は、モノ創りの観点でのみ中国市場を見ていましたが、今では完全にコト創りの観点でも、我々は中国市場から見習わないといけない時代です。そういう意味でも、私自身非常に良い学びと刺激を貰えた上海訪問となりましたが、おそらく他のメンバーは、私以上に貴重な経験が出来たと思います。

 

 不景気といわれている中国市場ですが、それを微塵も感じさせない 「Pet Fair Asia 2024」 でした。

【大躍進 島根大社高校】

2024.08.22

 オリンピックも閉幕しその興奮も冷めあがらぬ前に、日本では甲子園が開幕。

 

 今年の主役は我らが山陰地方・島根県代表の大社高校であったことに異論は少ないはずです。彼らの躍進は数年前の秋田県代表・金農旋風を思い出させるような快進撃でした。

 

 初戦は今春の選抜高校野球大会で準優勝した報徳学園(兵庫)勝利。そして2回戦はこちらも強豪、創成館(長崎)に延長十回タイブレークの末、スクイズで劇的勝利。

 

 素晴らしいのは、大社高校は県立高校でもあり、ベンチ入りしている選手は基本島根県内出身。鳥取の次に少ない人口県である島根において、地元出身者だけでここまでの快進撃は、ここ数年に甲子園では奇跡に近いレベルでしょう。

 

 ちなみに石飛監督自身も大社野球部のOBであり、選手時代は内野手で、現在は同行で教諭を務めていらっしゃるとのことで、まさに生粋の島根の県立高校。

 

 そして大社高校のレベルアップした一因に、「昭和デー」と呼ぶ練習があるらしい。月に数回、大雨の日に30分ほどグラウンドで泥まみれになりながらノックおこなうらしい。ドロドロになりながら、昭和時代のようにボールへ頭から飛び込み、ミスをしたらまたボールを追いかけるという、まさに昭和であり現代ではありえないような練習方法。

 

 現代の高校野球において、「昭和デー」は時代の流れに逆らっているようにも見えるが、これを選手も歓迎しており、これによって本当に勝ちたいという気持ちが強くなったと語っているらしい。

 

 確かに日本中から集めたいわゆる野球エリート達と戦うためには、普通のことをしていては勝てないということは、監督も選手も分かっているからこその選択肢なのかもしれない。

 

 高校野球とは学生スポーツであり、勝ち負けが全てではない。しかしながら勝たなければ得ることが出来ないモノがあることもまた現実である。昨年の甲子園優勝校の慶応高校とは全く逆の、昭和の泥臭い野球で躍進した大社高校。地方が都会に勝つための真髄が、そこにあるのかもしれないと感じてしまうほどの大躍進であった。

 

 大社高校の選手、監督、そして関係各位の皆様に、心からの尊敬と拍手を送りたいですね。

 地方県立高校による、地元メンバーだけでの大躍進。高校野球とはプロ育成フィールドではなく、高校教育の現場であることを再認識させてくれた大社高校。大あっぱれ!ですね!!