【久々のバングラデシュ】
2016.08.317月の悲しい事件の後、少し間が空いてましたが久しぶりにバングラデシュを訪れました。
どうしても訪問しないといけない仕事があり、当然ながら滞在中は厳戒態勢の中でした。しかしバングラデシュは以前と何も変化のない様子。皆日常の中、いつも通りの生活をしているようです。私はというとさすがにこういう時期なので空港から仕事場やクライアントまでは車から一歩も出ず、滞在ホテルも軍に守られているというホテルでしたので、別段変なこともなく帰国出来ました。
以前もこのブログに書きましたがバングラデシュという国は非常に親日国であり、今でも日本人だというと喜んでくる人が沢山いる基本的には非常に温かい人柄の方々が大半です。例えばミネラルウォーターには、サムライのラベルがあり商品名は「サムライウォーター」。しかしMade In Bangladeshなんです・・・。要するにそれだけ日本製に対する信頼性や安心があるということなんでしょう。
しかしまあ現実はまだまだ超発展途上国ですから、写真のとおり数十年前の日本の風景以上のインパクトはあります。
今回も帰国の際、空港カウンターにてなんと私のフライトチケットが正しく購入されてないということで席が確保出来ていないとのこと・・・。出国まで1時間半前でなんということを。急遽カウンターを離れ、別部屋で再手続をし何とか購入出来たかと思うと、今回は出国検査で大行列・・・。あちら系の服装ばかりの中に、ぽつんと立っている私をイミグレスタッフが声をかけてくれ何とか特別室へ。これはやはり日本人であるという役得かも。しかし安心したのも束の間、今後はコンピューターのシステム誤作動で出国手続きが出来ないとのこと・・・。
ちなみにその日は、バングラデシュにて過去の戦争の戦犯裁判の最終日。その判決が11時AMに出るので、たぶん国がストライキに入るだろうとのこと。私のフライトは10時35分AM。何がなんでも出国したいと別室で大暴れして、何とか手続きを完了。見てて怪しい感じだったが、次回の入国は大丈夫なんだろうか・・・。こういう時は英語でコミュニケーション出来ることが何よりも有難いが、結果いつも半ば言い合い・・・。
それでも基本的にいい人たちなので、何とか皆で一生懸命私の為にやってくれている姿を見てこの国にいらいらしながらも愛着がわいている自分もいる。南国気質だからか、皆笑顔で基本明るく無邪気である。そして何より皆、前を上を向いて歩いている。発展を信じているんだろう。そのパワフルさは本当に尊敬するくらい力強いものがある。まぁ、人にもよりますが・・・。
本当に色々なことがあるし、想像を絶する出来事ばかり起きる国です。しかしながら毎回離陸時のフライトの窓からバングラデシュの街並みを見ながら、私はこの国に魅せられている部分もあるんだなと強く感じる。我々もこの国と繋がりを持ち続け、この国の発展に少しでも寄与出来ればと心から思いながらバンコクへ向かいます。
【第52回 鳥取しゃんしゃん祭り 出陣】
2016.08.158月14日(日)第52回 鳥取しゃんしゃん祭りが開催され、弊社も総勢50名川口グループ連として参加しました。
今年で3年目の参加となりましたが、我々の踊りも年々レベルがあがり100連を超える団体の中で、なんと今年は「美クラス」となり更に前から12番目の演舞となりました。これも野田監督を中心としたしゃんしゃん祭り実行委員会と参加メンバーの努力の賜物でしょう。ここ例年はしゃんしゃん祭りが近づくと毎週水曜日+週末も公共施設等を借り練習を行い、時間の取れないメンバーには上級者が初心者を指導するということが通例となってます。
そもそも弊社がしゃんしゃん祭りに出ようという流れになったのは、単にとある飲み会での盛り上がりからが発端でした。2013年暮れ、その飲み会の席でKBC山田さんより「しゃんしゃんに出たい!」との発言から他メンバーも酒の力も手伝って大盛り上がり。私も適当に「いいよ~」と軽く受けてしまいましたが、その際真顔の山崎さんより「どれくらい費用が必要か分ってますか?」っと言われたことは今でも覚えてます(笑)。実際その場で計算すると結構な拠出ですが、まあ酒の席とはいえ約束したことですから「まっ、いっか」ってな具合で、「山田さんが総監督するならOK」しました。
しかしながら、しゃんしゃん祭りに出場したことがない我々はどういう手続きでどうして進めていいのか分りません。その場で飲みながら頭を悩ましていると、なんとその飲み屋に私の友人が!そう、偶然にも彼は鳥取しゃんしゃん祭振興会事務局の副会長だったんです。早速山田さんを紹介しその場で申し込み完了。
まさに電光石火でした。運命の糸が、我々をしゃんしゃん祭りに出場すべき導いてくれたかのような一連の流れでしたね。私は今でもしゃんしゃん祭りに出るということは、偶然ではなく必然であったと信じてます。それは出たいという皆の気持ちがあったからでしょう。
そして初出場2014年は夕方の部での出場。初めての演舞で創作踊りも無く、まずは雰囲気を感じ取るような年でした。演舞終了後の飲み会で、夜の部の他の連の踊りを見ながら「やっぱりしゃんしゃんは夜踊りたいな~」っと皆で羨ましそうに眺めていたのが忘れられないですね。
あれから2年、夜の部での出場が通例となり今年はだいぶ円熟の踊りになってきたように感じました。当然踊りのレベルは上がってきてますが、何より嬉しかったのがメンバーの笑顔。これが素晴らしかったですね。そして彼、彼女らの家族や同僚が来た時の笑顔は更に素晴らしいものでした。
自分たちが楽しみたいからという理由だけで出ようと言い出したしゃんしゃん祭り。だからその笑顔は本物だと思います。
皆心からの笑顔で楽しみ、苦しい準備や練習をチームワークで乗り越え笑顔をみせ、同僚が家族が応援しそこにまた笑顔が生まれ、終了と同時にやり遂げた達成感で笑顔が生まれ、仲間同士の信頼や友情が笑顔と共に生まれる。
そこにはやり遂げるというゴールがあるから生まれることだと思います。企業も全く同じ考え方です。ゴールに向かって個々の力を高めてチームワークで成し遂げる。だから心からの笑顔が達成した充実感と共に生まれるんでしょう。
毎年のことですが、彼らの演舞を見るとただただ感動と感激がこみあげてきます。3年前に初めて出場した際に、彼らの演舞を見て自然と涙が出ました。やっとここまで辿り着いたと。そして大きなことに気付きました。これが私の求める理想企業像だと。仲間・協力・チームワーク・信頼・達成・笑顔。彼らとならまだまだ川口グループは発展出来ると強く感じます。我々が目指す企業像そのものがこのしゃんしゃん祭りにはあります。
彼等は川口グループの象徴であり、私の誇りでもあり、全てのメンバーが金メダルです!
【リオ・オリンピックゲームを見ておもうこと】
2016.08.11リオデジャネイロ・オリンピックゲームにて連日の日本メダルラッシュで寝不足の方も多いでしょう。私も朝4時に起きてTVにかじりつく毎日です。実は私、マニアとまでいいませんが、オリンピックではメジャースポーツからマイナースポーツまで出来る限り全てみたいというくらいオリンピック好きなんです。
一番の理由は間違いなくアマチュアスポーツであるという点ですね。そして4年に一度しかないこと。
IOC(国際オリンピック委員会)はサマランチ会長となった80年代~90年代にかけて、間違いなく商業主義へと突き進みました。そのおかげでボイコット等冷戦の政治的部分を払拭し、NBAドリームチーム等プロフェッショナル選手が出ることにより、明らかに華やかな舞台となり巨額のTV放映権などにより空前の巨大ビジネスへと変貌しました。
もちろん私はプロフェッショナルスポーツも好きだし、プロフェッショナルスポーツの存在を何一つ否定はしません。ただオリンピックゲームだけはアマチュアだけで構成してほしいということです。プロとアマの垣根が微妙な現代であることは敢えてこの場では触れませんが・・・。
最近話題のMLBイチロー選手もシドニーオリンピックの際から、かたくなにオリンピックチームへの招集は拒否していました。下記は彼の先日のコメントです。
「オリンピックは、これは僕の意見ということですけど、昔から変わらないことですね。アマチュアの最高の大会であるべきだ、っていうふうに僕は思っているので。WBCという大会が世界大会としてもう一つあるんですけど、これはプロがベストのチームですね、プロを含んだベストのチームで戦うべきっていうのが僕の考え方ですね。オリンピックはやっぱりアマチュアの最高の大会であってほしいなっていうふうに思います」
そう、プロフェッショナルとアマチュアは舞台が別であるべきです。サッカーにワールドカップがあるのに、何故オリンピックゲームにもサッカーという競技が必要なんでしょうか?22歳以下の若手という大義名分を振りかざしながら結局3人のオーバーエイジ枠。第一回アテネ大会からあるオリンピックオリジナル種目であるレスリングを外そうとしながら、今回のゴルフと入れるというIOCの暴挙。結局世界Top 10の大半にふられたゴルフは、別にPGAがあれば十分だということを世界にさらしましたが、レスリング選手は世界選手権以外何を目標にすればいいんでしょうか?
やはりオリンピックゲームとはアマチュア選手の世界最高峰の舞台であってほしいと思います。4年に1度しかないから選手は美しく輝くんです。一部のプロ選手の敗戦のコメントで、「また来週頑張ります!」という言葉からは何も伝わってきません。敗戦後茫然としながら、「4年後まで気持ちが持つ自信がありません・・・」というコメントや、勝利インタビューで「4年間全てを犠牲にしてやってきた苦労が全て報われました!」という言葉に我々は感動するんです。そしてそこにはお金を目指してプレイをしていない選手だからこそ感動するんではないでしょうか。
一発勝負の甲子園高校野球に感動するのもアマチュアスポーツです。勝っても巨額の賞金が入るわけではない。負けたら挽回する舞台まで4年もかかる一発勝負。だからオリンピックゲームは世界中の人々を魅了するんではないでしょうか。そしてアマチュア選手だからこその本音のコメントに我々は身近に感じ、感銘を受けるんじゃないかなと思います。彼らはプロではないので、誰かを意識する発言をする理由が無いですからそこに本音があるのかもしれません。
昨日の内村航平選手個人総合ゴールドメダル後のインタビューがそれを感じさせてくれます。
「もうあまりやりたくないというのが本音ですね。今日は本当にしんどかったです。もう最後に終わった瞬間に、もう2度とやりたくないと思いました。」
精密機械のような演技をする内村航平からの人間味あふれるコメントだからこそ、彼の演技と同様に我々の心を強く揺さぶられ涙が止まらなくなるのではないでしょうか。