CEO blog

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【クリスマスツリー in 鳥取オフィス】

2021.11.15

 今年もオフィスにクリスマスツリーを設置しました。

 

 全長360センチですので、特大と言えるかどうかは微妙なレベルですが結構大きく、高身長の男性でも丁度半分と考えるとイメージしやすいかと思います。実際目の前に立つと、見上げるほど存在感のある大きなツリーです。

 

 鳥取本社オフィスにてこのツリー設置を去年から始めましたが、今年もまた約3時間かけデコレーションし、丁度夕方外が薄暗くなっていく段階でデコレーション完成しライト点灯準備に入ります。オフィス内にクリスマスミュージックをかけて「せ~の!」で、ツリーライトを灯すと、オフィスメンバー皆から、「おおぉ~~~!!」っという歓声。

 

 そのライト点灯のスイッチは、まさにクリスマスモードのスイッチのように一気にテンションが高まります。昨年も同様の感傷に浸りましたが、クリスマスムードというか、この時期の高揚感というのは何歳になっても変わりませんね。鳥取のような片田舎で暮らしていると当然のことながら車社会。東京のように街を歩かないので、クリスマスイルミネーションというものを歩きながら目にすることも無ければ、お店からこぼれるジングルベルミュージックもあまり耳に入りません。この2回目のコロナ禍クリスマスであれば尚更です。

 

 今年もクリスマスツリー設置したのは2Fオフィスの窓側。比較的交通量がある幹線道路沿いになるので、目立って当然と言えば当然で外で車から眺めている方々が多く見受けられますし、立ち止まって眺めている方もいらっしゃるほどです。昨年このクリスマスツリーを設置したことで、内外色々な方から、「どうしてあそこまで大きいツリーを設置したんですか?」っという質問を幾度となく受けました。

 

 理由はたった一つ。

 

「一緒に働いてくれているメンバーに、そして鳥取の人にクリスマスムードを感じてほしいから」

 

 本当にこれ以上でもこれ以下でもなく、理由はいたってシンプルです。クリスマスムードとは子供の頃のように純粋な気持ちに戻らせてくれ、誰しも自然に笑顔になれます。大人になっても、その笑顔になることに大きな理由はありませんから。日本人はキリスト教ではないのに!なんて不毛な議論すらバカバカしくなる程、クリスマスムードとは皆を幸せにしてくれるはずです。

 

 でも本音で言えば、私自身がクリスマスムードを感じたいと願っているからというのは内緒です・・・(笑)


【東京オフィス スタート】

2021.10.19

 2021年10月11日(月)リバードコーポレーション㈱ 東京オフィスを開設致しました。

 

 これは今まで以上に、従来の東日本のお客様に対するフォローの強化、そして鳥取にて製造したものを全国、海外へ展開することを目的としたセールス拠点オフィスとなります。

 

 オフィスは、東京都港区浜松町駅近くのソフトバンク本社ビル 「東京ポートシティ竹芝」 ビル 10F、wework内になります。

 

 weworkというのは、シェアオフィス・コワーキングスペースのアメリカ企業になります。簡単に言うと、我々がweworkオフィス内を間借りしているイメージですが、勿論弊社のデスクを並べたプライベートオフィスルームが確保されており、プラス、共有スペースがあり入居企業者は皆、そこを自由に使うことが出来ます。

 

 いわゆる、今時のIT企業っぽい雰囲気のワーキングスペースで、共有スペースには音楽がガンガンかかっており、自由に飲めるドリンク等、更に夕方からは生ビールサーバーが稼働し生ビール飲み放題。日本企業のオフィスイメージと真逆の雰囲気です。

 昨年オープンのビルで、同時スタートしたweworkオフィスなので、当然綺麗で解放感は素晴らしく、10Fロケーションですが窓の外はスカイツリーや東京タワー、更にお台場と景色も申し分ありません。

 

 このwework、日本登場する前から個人的に興味ありましたが、その理由とはweworkのコンセプトです。

 

 彼らは単にシェアオフィスというだけではなく、入居各企業の異業種交流を盛んに行うことがweworkの特色となります。今は、コロナ禍なのでほぼほぼ自粛していますが、本来この時期ですとwework内でハロウィンイベントが入居各社と共に行われることで交流を図ったりというものが、年間通じて多々開催されます。更には各社の商品を展示するスペースがあり、それにより他社同士の商品や特色をじかに目する機会があり、それはまさに小さな展示会のようなイメージです。

 

 これにより、各社がマッチングすることで売り買い取引が始まったり、全く新しいビジネスのシナジー効果やイノベーションががうまれる可能性があるわけです。

 このコロナ禍で、オフィスの存在意義も問われる時代がやってきました。製造業ではれば生産するために当然オンサイトでしかビジネスは出来ませんが、数字という成果が問われるセールスオフィスでは、出社する意味を企業・個人が自問自答する機会が増えたと思います。

 

 要するに出社しなくてもテレワークで十分仕事出来るじゃん!っという理屈に日本人全体が気付いてしまったということです。

 そうなるとセールスオフィスは軽くするべきという理論が成り立つわけです。勿論未来永劫このweworkに入居し続けるとは思っていませんが、まずはスタートアップという意味では身軽でコストリスクも問題ありません。幸い昨年オープンしたばかりの新築オフィスなので、コロナ禍ということもあり入居率はかなり低く、仕事をするうえで極めて快適です。

 

 東京という地での、当社の新しい可能性と更なる飛躍に大きな期待をしてしまう、そんな東京オフィスです。    


【ノーベル物理学賞 – 調和力】

2021.10.10

 前回、真鍋さんノーベル物理学賞受賞に関し、「好奇心」についてブログを書きましたが、この記者会見で個人的に最も興味深かったのは、記者が真鍋さんに、なぜアメリカ国籍に変更したのかという質問でに対する真鍋さん御自身の回答。

 

「おもしろい質問ですね。日本の人々は、いつもお互いのことを気にしている。日本の人々は、非常に調和を重んじる関係性を築きます。お互いが良い関係を維持するためにこれが重要です。他人を気にして、他人を邪魔するようなことは一切やりません。

 

 だから、日本人に質問をした時、「はい」または「いいえ」という答えが返ってきますよね。しかし、日本人が「はい」と言うとき、必ずしも「はい」を意味するわけではないのです。実は「いいえ」を意味している場合がある。なぜなら、他の人を傷つけたくないからです。とにかく、他人の気に障るようなことをしたくないのです。

 

 アメリカでは、他人の気持ちを気にする必要がありません。私も他人の気持ちを傷つけたくはありませんが、私は他の人のことを気にすることが得意ではない。アメリカでの暮らしは素晴らしいと思っています。おそらく、私のような研究者にとっては。好きな研究を何でもできるからです」

 

 真鍋さんにとって、アメリカではやりたいことが出来るということが非常に大きいのだという。これは先日のブログに記載の通り、潤沢な研究費用があるというバックグラウンドも大きな理由の一つでしょう。その上で彼の最後の言葉が印象的でした。

 

「私はまわりと協調して生きることができない。それが日本に帰りたくない理由の一つです」

 

 会場では笑いが沸き起こっていましたが、私にとっては深く考えさせられる言葉でした。確かに日本はまわりと調和しなければならないという教育の元、それは最低限の社会ルールだと教えられて生きています。

 

「人に迷惑をかけてはいけません」

 

 日本人であれば、誰しも人生の中で一度は誰かに言われてきた言葉だと思います。しかしそれは本当にそうでしょうか?もちろん犯罪になるようなことで人に迷惑をかけることは論外ですが、一般生活の中で人に迷惑をかけるということは、日常の必然ではないでしょうか。迷惑レベルにもよるでしょうが、そこに必要以上にこだわることにより、遠慮がうまれ個性を発揮するチャンスを奪われているのかもしれません。

 

 かといって、「協調力」は日本人の大きな強みであり、これにより組織が強固になる例は多々あることは周知の事実です。

 

 結局は昔からある、「個」vs「組織」というどちらを重んじるのかという、民族性や国の文化に繋がるところなので、簡単にはどちらが正しいという議論は不可能だとは思います。

 

 要するに私レベルでは答えの分からない比較ですが、それでも真鍋さんの言葉には考えさせられる部分が大きいですね。

 

「調和力」

 

 これもまた、真鍋さんから感じた「好奇心」からきている言葉かもしれません。いずれにしても深く考えさせられ、大きな刺激になった真鍋さんの会見でした。