【究極のベリーバードに辿り着くまで ②】
2023.02.04その後彼らが出してきたプロポーザルは、2年後の生産開始という内容。私は2秒で却下、今年度の出荷を目指す!っと断言。農業は1年に1度収穫なので、そんなに待てないというのが当時の気持ちでしたが、勿論無理難題を押し付けたことは、こんな私でも理解してます。
しかしそれは私がつくろうという言葉を発したのは、何より彼らに対する圧倒的な信頼感からであり、その時点で根拠のない自信があったからです。我々川口グループは、典型的地方の中小企業であり、零細企業で経営者は三流ですが、我々の人財には一流が揃っていることはこんな私でも理解出来ます。
実際彼らはたった2年である程度の形を創ってくれました。まだまだ利益体質とまでは言えませんが、観光農園として、そして出荷する立場として決して恥ずかしくないどころか、日本全国どこに出しても誇らしいレベルのイチゴをつくってくれています。
このビジネスをスタートする際、日本全国のイチゴを食べ歩きましたが、その経験は逆にこの鳥取県品種ベリーバードに対して自信を深める結果になりました。この品種は間違いなく日本トップレベルであり、愛情込めて栽培すればきっとどこの品種にも負けない日本No.1になる。
たった5年で、奥田場長を中心に、前田さん、中嶋さん、木下さん、田渕さん、吉川さん、山根さん、入江さん達は、世間に誇れるここまでのイチゴをつくり上げてきました。彼らの日々着実な努力の成果に正直私も脱帽です。そしてこれもまたビジネスの世界でいう、ゼロイチを彼らは実行し体現してくれたことに、心から感謝と尊敬の念を持っています。
私の突拍子もない一言からスタートしたプロジェクト。食していただければきっと理解して下さると思います。我々全関係メンバーの、情熱と愛情が沢山詰まった世界で一番美味しいイチゴです!
『モノ創りの力で鳥取の潜在価値を解き放ち、すべての生命へ幸福と感動を届ける』
このパーパスが出来上がったのが1年前。その数年も前からこれを体現してくれ、世界一のイチゴを創り上げた我が仲間たち。世界最高峰の仲間たちとの奇跡の出会いに心からの感謝と、彼らから幸福と感動を貰っている事実に心震えます。
圧倒的レベルであり究極のイチゴ、ベリーバード。日本中、世界中の方々に是非とも食していただきたいですね。必ずや幸福と感動を届けることの出来る、究極のイチゴであることは私が保証します。
【究極のベリーバードに辿り着くまで ①】
2023.02.01現在グループ企業である、「農業法人 リバードフィールド㈱」 が運営している、「鳥取砂丘フルーツパーク」 が鳥取空港そば、鳥取市賀露町にてオープンしております。
今のシーズンは、まさにイチゴシーズンのど真ん中。本来イチゴとは、1月下旬から2月末までがベストシーズンと言われていますが、我々の手掛ける品種「ベリーバード」も、まさにこの時期に最高の状態を迎えます。本来この品種は、鳥取県品種「とっておき」であり、鳥取県でしか栽培することが出来ず、いちご狩りもまたこの鳥取県内でしか体験出来ません。
そして手前味噌ながら、この品種、おそらく日本で最も美味しいイチゴであるという自負を持っています。実際、5年前にこの農業法人と観光農園を立ち上げるきっかけは、近くでこの品種を栽培されていた小林農園さんの「とっておき」イチゴを食べたところがスタートでした。
その衝撃と言ったら、人生の中でも忘れられない衝撃の一つといっても過言ではない程。口に入れた瞬間、昔からのお客様である小林さんに、「小林さん、これつくるわ!」っと思わず口から発してしまい、小林さん家族に、「は?誰が?」っというリアクションを受けたことを今でも忘れられません。
まず形が美しい。これぞまさにTheイチゴという理想的な形とサイズ。そして芳醇な香りがすさまじく、観光農園のハウスに入った方であれば分かると思いますが、本当にイチゴに包まれた感覚に陥るほど、香り豊かなイチゴです。
実際食すると、まさにイチゴの最高峰という、上品で高貴な味。甘味は勿論、ほのかに酸味を感じることが出来、これがすっきりとした味わいと深みを産み出します。農業関係の仕事をしているので、超一流の成果物を食べる機会は多々ありますが、例えばスーパーにあるフルーツの「糖度」がありますが、この糖度というのはあくまで数値であり、人間の本質的味覚を含めた感覚は数字だけでは測れません。糖度12度のフルーツの方が、糖度13度のフルーツより、実際甘く感じることは多々あります。
我々の「ベリーバード」はまさにこれを見事なまで体現してくれます。要するに数値化では測れない究極の美味しさ。是非とも一人でも多くの方々にこの感動を味わってほしいですね。
我々川口グループは、これまで75年間に渡り農業に携わってきましたが、当然自分たちで成果物をつくったことなどありませんでした。何一つバックグラウンドが無い中、その経験の無さという現実を凌駕してします程のインパクトを与えてくれたイチゴでした。
ちなみに、当時小林農園で初めて「とっておき」を食べたその翌日、早速弊社経営陣である、山崎さん田中さんを当時の精密機械工場の事務所に呼び出し、「イチゴをつくろう!!」っと宣言。全員のリアクションは、「は??」。まあ当然でしょう。
彼らは精密機械やペットフードは作ったことがあっても、それは工業・製造業の世界であり、農業なんて誰もやったことありませんでしたから(笑)
【Best Season for ベリーバード】
2023.01.30先週のことですが、お世話になっているクライアントさんが来鳥され、鳥取空港に降り立った直後にその足で、弊社の「鳥取砂丘フルーツパーク」のいちご狩りに10分間ほどですが、立ち寄っていただきました。
その方々の食べた直後のリアクションは、そりゃもうこちらが嬉しくなるほどの笑顔が弾けてましたが、それでも我々のベリーバード(いちご)のクオリティには圧倒的な自信を持っているので、まあ想定の範疇というとおこがましいですが、正直まあそれに近い感覚でした(笑)
それでもちょっと気になったので、一つだけつまみ食いをしてみると・・・、
「あれ?想像以上だこれ。いやこれは圧倒的に美味い!!」
我ながら衝撃的美味さでビビったというのが正直な感想。ある程度食べ慣れているはずなのに、こちらが驚くまでに美味い!!
確かにいちごとは、1月末~2月半ばくらいまでのひと月が一番美味しい時期です。しかしその時期としても、ちょっと衝撃的に美味いんです。私の語彙力の無さから伝わらないのが申し訳ない程です。
ふと我に返って、ここまでを振り返ってみると、鳥取砂丘フルーツパークの場長である奥田さんを中心に、よくぞここまで辿り着いたもんだと、いちごの美味しさと共に少し感傷的になりました。山あり谷あり、紆余曲折ありながら、こういったレベルのいちごをつくりあげたという現実は、まさに彼らのプロフェッショナリズムの結晶であり、心から感謝と称賛を届けたいですね。
スタートしてもう5年の月日が経過しているこのプロジェクト。彼らがつくりあげたこの味と、彼らの情熱は間違いなく日本一であると誇らしく感じずにはいられませんね。
濃厚ないちごらしい風味豊かな甘みと、それを引き立てる絶妙な酸味との奇跡的なバランスのハーモニーを奏でる、このベリーバード。味わいながら、色々な感情と思いにふけってしまいました。