CEO blog

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【2年半ぶり 北米出張】

2022.08.30

 2年半ぶりに北米出張行ってきました。

 

 メイン目的は、リバードメキシコプラント訪問と、ラスベガスでの全米最大規模のペットショー視察。最後に渡米したのが2020年2月末~3月1日。実は今年春に東南アジア出張はしていたので、海外自体は久しぶりではありませんが、それでも北米は2年半ぶり。

 

 コロナ禍ということもあり、何が面倒だって出国前の準備が大変でこれがなかなかの作業ボリューム。ワクチン接種証明書やCDC宣誓書等を事前に準備し航空会社に提出義務があります。提出しても認可されないといけない作業なので、その結果待ちの時間を考えると当然早めのプロセス準備が必要なのです。

 

 元々海外に行くという行為に慣れすぎていたからか、これらは完全なる余分な作業なので、自分の気持ち的に結構な負担でした。まあそれでも全て完了しなければ出国出来ないので、取り合えずこなし無事に飛行機に乗ることが出来ました。ちなみに羽田空港の国際ターミナル(第3ターミナル)は超ガラガラ。まあ第2ターミナル(国内線)もまだまだ人が少ないので当然国際ターミナルはまだまだってことですけどね。

 

 機内は想定通りというか、それなりに空いてました。今は特に北米向けは出張者がメインということもあり、基本的にフライトチケットはパンデミック前の2倍前後の価格高騰。当然機内でずっとマスクはしていましたが、空席が多いこともあり気持ちが楽であったことは間違いありません。やはりパンデミック後は、混んでいる環境に自分の身を置くと、多少の嫌悪感を持ってしまうようになっているというのは私だけではないと思います。

 

 そんな中、無事にSan Francisco空港に到着。まあTV等を見ていたので想像をしていましたが、それでも誰一人としてマスクをしていないことに驚きがありました。そして兎に角、人が多い。パンデミック前と何のそん色も無い程、人混みでごったがえしています。つい10時間ほど前のガラガラの羽田空港を見た後なので、尚更その違いに驚くを隠せません。

 

 私はその環境下であることから、速攻マスクを外しカバンに入れ込む。マスクをしていると、逆に奇妙に見られてしまうかもっというネガティブな感覚は、やはり私が日本人だからであろうかと考えてしまうほどでした。その後、San Diego行のフライトに乗る前に、隣の席が空いている座席に動かせないかどうかをカウンターできくと、なんとそのフライトは満席だとのこと。コロナ禍の日本で満席のフライトなんて、GWや年末年始以外にあるんだろうかと驚きと共に考えてします。

 

 多少定刻から遅れたため、深夜のSan Diego空港に到着し、いつも通りUberを呼びホテルまで移動。当然の如く、Uber Driverでさえもマスクはしていない。

 

私 「今、日本から来たばかりなんだけど、やっぱ誰もマスクしてないね~」

Uber Driver 「コロナっていつの話だよ。今はコロナの話題すら誰もしてないぜ(笑)」

 

 っという会話だった。これもまた分かっていたし、予想出来ていたことであったが、やはり現地で肉声を聞くと多少の衝撃がある。

 

 パンデミックとなり、世の中がリモートだのテレワークだのテクノロジーで便利になってきたこの2年半。しかし同時にデジタルよりアナログこそが大切だということだと、再認識させられたのもまたパンデミックがもたらしたものだ。

 

 アメリカ到着して数時間で、ここ最近経験したことがないようなショックやインパクトを受けた。出国準備面倒だったし、フライトチケットも高かったけど、やっぱり来て良かったなって心から既に確信した。

 

 やはり当然の如く、リアル情報はリアル環境に身を置かないと得ることの出来ないということを、今更ながら強く再認識させられた。

 

【川口グループ パーパス】

2022.08.01

 5月このCEO Blogにて、「パーパス」について記載を致しましたが、ここで本年新たに設定した「川口グループ パーパス」を発表致します。

 

【 川口グループ PURPOSE / パーパス(存在意義)= why 】

 

『モノ創りの力で鳥取の潜在価値を解き放ち、すべての生命へ幸福と感動を届ける』

 

   「モノ創りの力で」 = KGPコアビジネス <川口グループ最大の強み>

   「鳥取の潜在価値を解き放ち」 = KGPイノベーション <新たな鳥取価値を創造&発信>

   「全ての生命(いのち)へ」 = KGPステークホルダー <家族・仲間・命・自然・地球>

   「幸福と感動を届ける」 = KGPレスポンシビリティ <実行すべき社会的責任>

 

 以前記載の通りパーパスとは企業における、「社会的存在価値・意義」であると捉えています。何故我々が、この地でオペレーションをおこなっているのか。この永遠のテーマに対して、明確な回答がこのパーパスになると信じています。

 

 実は今回このパーパス設定に関して、心から尊敬する方に多大なる御協力を頂きました。残念ながら私は言語力に乏しいので、私と我々の想いをお伝えし、そしてこれを言語化して下さったフレーズが上記パーパスです。

 

 正直私の想像以上の素晴らしい出来栄えのフレーズで、プライスレスとはこのことかと思えるほど、言葉の強大な力を感じています。出来上がった瞬間、その方の感性と才能、そして何よりセンスある言語力に、感動以上に圧倒された程で、それほど我々の存在意義が明確に、そして完璧にフレーズ化されています。

 

 この場を借りて心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

 

 川口グループは、未来型価値観を共有出来るダイバーシティー社会の実現の為、地域社会における当社の存在意義を追求し、全てのステークホルダーと川口グループパーパス共有を目指します。


 そして我々はこのパーパスを掲げ、オールメンバーにて一致団結し、全ての生命(いのち)に幸福と感動を届けていくことを、このコミュニティと約束します。

【安部元首相とリーダーシップ ②】

2022.07.30

 個人的には近い将来、安倍首相再登板より、安倍外務大臣が見たかった。彼の外交力、交渉力、行動力、そして何より戦後最長首相在任期間で築き上げた他国との関係性は、ここ近年の日本人政治家の中でもトップレベルで会ったことは明白だ。

 

 勿論、彼を好ましく思ってなかった国もいたことは間違いないし、首相経験者が外務大臣になったという前例は皆無だろうが、それでも安倍元首相であれば日本の外交に明るくなる可能性があったはずだ。

 

 少なくとも現在の日本に、彼より外務大臣としてのポテンシャルを持った政治家がいるだろうか。

 

 日本は長い間、耐え忍ぶという美学を貫き通した結果が、今の世界での日本という国の立ち位置だと感じる。要するに問題の先送り外交だ。総理大臣在任期間そのものが長期政権にならないという、現在の日本のシステム自体に問題あるから尚更だ。

 

 政治そのものが我々の想像を絶するほど繊細で難しいであろうことは承知の上でだが、結局失敗を恐れてしまうという日本人的な発想が、この決断できない、問題を先送りにするという外交に繋がっていくのであろう。

 

 しかしどうして日本人はここまで「ミス」を恐れる国民性になってしまったのだろうか。どうして「決断」をすることを恐れる国民性になってしまったのだろうか。

 

 「ミス」や「決断」を恐れる社会になると、当然の如くリーダーが育ちにくくなる。何故か?誰しもリスクをテイクしたくなるからだ。それはどういった弊害がおきるのか?チャレンジしにくい社会になってしまうということでもある。

 

 結局誰からも攻撃されたくないし、無難に生きていきたいということが最優先されるということ。それは即ち「夢」を掴むチャンスもチャレンジしなくなるということでもある。

 

 人に優しく、人を敬い、人の為に生きることは、当然の如く人として大切な事だ。しかしながら、人の為にも、決断をするというチャレンジが出来るリーダーを育成することが、今の日本には最も必要だと切に感じる。誤解を恐れず発言すれば、人にどう思われても自分の信念を貫き通すリーダーこそ、今の日本には必要ではなかろうか。

 

 安部元首相とは、そういったリーダーであったと私は感じている。

 

 日本は稀代のリーダーを失ってしまった。