CEO blog

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【19歳のインタビュー】

2020.03.02

 先日、某報道番組にて、競泳女子の池江璃花子さんのインタビューを拝見しました。

 

 シンプルに大きな衝撃でした・・・。間違いなく、ここ最近で最も心を揺さぶられました。40歳超えたおっさんから見ると、まだまだ彼女は19歳の女の子という年齢。しかしその力強い眼差しと、意志を持った力強い言葉に圧倒され、見ていて目頭が熱くなるものがありました。

 

 御存じの通り、彼女は昨年2月「急性リンパ性白血病」を公表し、そのまま闘病生活に入りました。我々一般の国民にとってもかなりの衝撃であり、連日過熱報道され、直後の当時某大臣の軽率な発言に非難が集まるほどの社会現象とまでなったことは、記憶に新しいはずです。

 

 彼女自身、今回のインタビューで、病名を告げられた際のエピソードを話してくれました。

 

「本当にショックで大泣きした。でも部屋に戻ったら、頑張るしかないなと切り替えた。本心でポジティブな気持ちでした。五輪、金メダルという言葉から解放されてほっとして、ポジティブに切り替わったのかもしれない」

 

 え??っと自分の耳を疑ってしまいました。

 

 失礼な表現かもしれませんが、彼女はまだ19歳。自分が19歳の時を思い起こし、比較する事すら彼女に対して無礼と思えるほど、強い衝撃でした。いったいどういう精神的な強さを持っているのか、凡人の私には想像することすら出来ません。これがオリンピアンの、世界のトップで戦い続けた方の強さなのか。それとも、生まれ持っての彼女自身の強さなのか。

 

 前に進むと言葉に発するのは簡単です。彼女にとって、前に進むこと、即ち闘病がどれほどの強い意志と覚悟が必要なのかは我々には分かりません。しかしインタビューを見た限り、彼女は実直な程、真っすぐ前を向いて進んでいることが伝わってきました。

  切り替えの早さ、闘うことに対して逃げない姿勢、そして前を見てそれを実践する実行力。

 

「生きていることが奇跡」

 

という衝撃のコメントを残しながら、同時に現在の状況について、

 

「安定してます。ここからどれくらいのスピードで成長していけるか楽しみ」

 

 これからの復帰のイメージを、ここまでポジティブに考えれるなんて。この状況から先の未来を楽しみと言えるとは・・・。

 いつも思いますが、だから私はトップレベルのアスリートを心から尊敬出来ます。ビジネスの世界のプレッシャーなんて、彼女たちが生きる世界と比べればって、思ってしまいますよね。

 

 自国開催オリンピックで金メダルを!っという、十代の少女に対する期待とプレッシャーは、我々の想像を絶したはず。しかし当時の彼女に対する期待は、それをやり遂げてくれると国民は信じていた。それは彼女の、その華やかな笑顔や雰囲気が、その期待をも簡単に応えてくれそうに勝手に感じていたからだろう。

 彼女はまさに東京オリンピックのスター候補No.1でした。

 

 そこから解放されたという、彼女の心情を察する事の出来るコメントを聞いたとき、胸が締め付けられる思いがした。十代で日の丸を背負い、国民の期待を一身に背負うということの重さ。しかしそこから解放されたとはいえ、彼女の夢の舞台から遠のいたのは紛れもない事実である。

 

 あくまで個人的希望ですが、この夏の東京オリンピック最終聖火ランナー。この世紀のイベントで、この後世に残る大役が、池江璃花子さんであればと願います。彼女にとってオリンピアンとして出場する予定だった、一生に一度の自国開催オリンピックの晴れ舞台。

 

 2020年7月。本来であれば誰よりも輝く可能性を持った少女が、全ての人々を幸せにする魅力を持った彼女の笑顔と共に、そして力強く聖火を持つ彼女の姿を、あの新国立競技場の開会式で見たいと心から切望します。


【Happy Valentine’s Day to ALL !】

2020.02.15

 2月14日はバレンタインデーでした。

 

 川口グループではこの日は毎年恒例で、男性メンバーから女性メンバーに日頃の感謝の気持ちを込めてチョコレートとバラの花をお渡しするイベントデーとなっています。

 

 男性から女性?っと、違和感を覚える方も多いと思います。バレンタインデーとは欧米で始まったものですが、そもそも女性から男性にチョコレートを渡すものだと信じられているのはアジア圏だけで、欧米では感謝の気持ちがあれば、男女の決まりは特にありません。どちらかというと男性から女性が多いはずでし、別のチョコレートでないというルールもありません。

 

 これは日本のチョコレート業界、小売業界の当時のマーケティング戦略でこういう流れになったんでしょう。賛否両論あり、今ではマーケット規模で言えば、ハロウィン市場に抜き去られたというこのバレンタイン市場。しかしシャイな日本人にとって、こういうコミュニケーションのきっかけになるイベントは、非常に良いことだと思います。

 

 我々川口グループでは、毎年このバレンタインをカンパニーイベントとして行っています。基本内容は、男性から女性へバラの花とチョコレートを手渡しすることです。部署によっては、日頃の感謝を込めて手書きのメッセージを添えているところも多いようです。

 

 日本では馴染みがないだけに、尚更女性メンバーは喜んでいただけているみたいで、大変好評です。

 

 いつも思いますが、令和の時代になり、デジタルの時代となった現代だからこそ、昭和的なそしてアナログのこういったイベントを大切にすべきと思います。何故ならばという、答えはシンプルです。

 

 それはシンプルに会社メンバーが笑顔になれるからです。

 

 勿論費用は全て会社準備ですから、誰も個人出費はありません。人は人から日頃の感謝を込められた何かを貰うことに対して、必ず笑顔になれるし、それ以上に日頃の感謝を伝える側も更に大きな笑顔になれるはずですよね。

 

 コミュニケーションをするからこそ、双方が笑顔になる。こんなに素晴らしいイベントをやらないわけにはいきません。シャイな鳥取県民だからこそ、普段の感謝を文面だからこそ伝えることが出来るこの機会、皆さんの笑顔の為に大切にしていきたいと思っています。



 川口グループ全員の日々のハードワークに感謝し、この日の為の準備に奔走してくれたKHQ男性メンバー全員に、心から感謝です!本当に気持ちの良い一日でした!!

 

 Happy Valentine’s Day to ALL ! We thank you from the bottom of our heart.

 

 


【新本社屋 & 新工場 完成へのチャレンジ】

2020.02.09

 昨晩遅くに東南アジア出張から、鳥取戻ってきました。数時間寝て、日曜朝から新本社屋・新工場建屋の現場確認打ち合わせ。

 

 休日の中、弊社本プロジェクトマネージャーである田中さんと、建築会社の関係者にお集まりいただきました。そもそも私があまり鳥取いないからという理由で、日曜日に時間を取っていただき本当に感謝です。

 

 昨年7月に竣工式をおこない、そこから建築がスタートしましたが、今年は幸い雪が少ないため、工事も順調に進んでいるようです。私自身があまり見に来れないので、鳥取いるときは出来るだけ足を運んでますが、現場に来ると現代の建築スピードには感心させられますね。

 

 今回のこの建屋、大型投資ということもあり、慎重に進めたくというか慎重に進めなければならない案件ですが、私の中でこのオフィスを含めた会社メンバーが働くスペースは、大きなチャレンジをしようと思っています。

 

 それは、「攻める社屋つくり、攻めるオフィスつくり、攻める空間つくり」ということです。それは我々がいつも掲げる、「唯一無二」に目指すということです。例えばオフィスデザインやオフィス家具の選定。皆で議論を重ね徹底的に話し合うと、最終的に行きつくところは、「スタンダード」になるということです。即ち「スタンダード = 普通」になります。一言でいうと、どこにでもある普通のつまらないオフィスになるということ。

 

 しかし、我々の目指すオフィスはそれではありません。

 

 今回建屋の件で、色々な方々からアドバイスいただきました。一番よく聞いたフレーズが、「オフィスは金を生まないから、お金(投資)をかけるな」です。昔から日本人のビジネス感覚では、オフィスや建屋や倉庫は金を生まないというのが、ある意味常識となっています。だから生産性のある機械設備にお金はかけるけど、人やオフィスにはお金をかけない。

 

 ナンセンスの一言です。

 

 これは人財に生産性が無いと言っているのと同じことです。一般論ですがどこの会社も、「弊社の宝は人財です、弊社は人を大切にします」と掲げるのに、働くオフィスにはお金はかけない。もちろん給料などとは別の話として理解してほしいんですが、上記はナンセンスだと思うのは私だけでしょうか。

 

 私の持論ですが、素晴らしいオフィスは必ずお金を生みます。何故ならばそこに人財がいるからであり、人財こそがお金を生むわけです。AIが進歩しようと、ロボットが進化しようと、それらを使うのは人です。そして「イノベーション」を起こせるのはこの向こう10年は絶対に人です。勿論会社には資金上限がありますから、その範囲内が大前提ですが、その素晴らしいオフィス環境を会社は用意すべきというのが私の持論です。

 

 だからこそ、我々の新オフィスは人財の為にこそ攻めたいと思っています。

 

【~New Office 基本コンセプト~】

バイオフィリックデザイン(緑・木・岩・土・空)

 

 バイオフィリックデザインという言葉に関しての説明は長くなるのでまたの機会に。

 

 短い言葉で分かりやすく伝えると、オーガニック、即ち有機オフィスにしたいという想いです。きわめてピュアにしたいということであり、シンプルにメンバーが自然の中のカフェで働いているイメージ。農業、食品に携わってきた我々ですからこその、基本コンセプトになります。

 

 そしていつも会社メンバーに伝えている通り、建屋もオフィスも「唯一無二」となることが私のターゲットです。

 

 今回デザインを手掛けながら強く思いますが、私も壁にぶつかるとスタンダードなものに向かいたくなります。それは普通や一般的というのは、選択する側にとって極めて楽だからでしょう。何故ならば失敗の可能性が低く、後々人から批判されるリスクが低いわけです。

 しかしいつも会社メンバーに話しているように、「失敗を恐れず攻めよう」「唯一無二になろう」というのであれば、私がそれを貫かないと本末転倒となります。

 

 少なくとも鳥取には絶対に無かった、ありえないと言われるようなオフィスを目指します。建屋完成後、もし失敗すれば方々からコメントや時には批判もいただくこととなると思います。

 

 100%成功なんてことはありえないわけですから当然承知の上です。もしかして失敗する可能性の方が高いかも知れません。しかしそれでも、我々は攻めるオフィスを目指します。

 

 完成した際、こんなオフィスで働けて嬉しい、あんなオフィスで働きたいっというポジティブ意見を持ってくれるメンバーが、ネガティブ意見の方々より一人でも多ければ、私としてはやって良かったと思えるでしょう。

 

 そう捉えてくれるメンバーが我々の将来に必要な人財となると信じているからです。そういうメンバーを大切にしたいし、そして喜んでくれる方々を一人でも増やす為に、チャレンジを続けます。

 

 スタンダードに逃げるより、賛否両論が起きる方を選ぶことが、我々のチャレンジであり我々の進むべき方向性だと信じています。

 

 さて完成予定は今年7月 乞うご期待!!