【杉原千畝Sempo Museum】
2019.08.30この春より東京に、杉原千畝Sempo Museumが関係者の長年の活動を経て、無事開館されたというニュースを見つけたので、早速出張の合間を縫って訪問してきました。
私は以前より、杉原千畝氏を敬愛しており、念願かなって昨年5月、リトアニア・日本大使館と彼が最後に泊まったというホテルに訪問し、翌日アウシュビッツに訪れてきました。
実はその内容は下記の通りこのブログで、昨年アップしております。
【日本のシンドラーと命のビザ】
http://www.kawaguchi-group.jp/blog_president/3335/
【負の世界遺産とThe Holocaust】
【負の世界遺産とThe Holocaust】
やはり昨年現地に行ったからこそ、どうしても今回このMuseumは訪れたいと思っていましたが、場所も東京駅そばであったため少しの時間を作ることが出来ました。
小さなビルの中の小さなスペースで、こじんまりとという雰囲気に反して、結構な訪問者に驚きました。杉原千畝の半生を振り返る録画映像も繰り返し上映されており、全く彼を知らない方でも、すんなりと彼の行ったことを知る機会になるであろう展示会でした。
私自身、時間もなく15分ほどの訪問でしたが、それでも訪れて良かったと心から感じる事が出来ましたね。日本人としての誇りを強く感じさせてくれるのは勿論ですが、何より人は何のために生まれ、生きていくべきなのかという、答え無き壮大な人生のテーマを考えさせられる貴重な時間となりました。
当然の如く、人の数だけ人生のドラマがあります。人生たまには立ち止まり、何に対して感謝し、何に対して幸せを感じるべきなのか。答え無き答え探しをする時間は、必ずや大切な時間であると、杉浦千畝が諭してくれるような15分間でした。
原千畝の信念と決断
下記、杉原千畝Sempo Museumより抜粋。
後年、千畝はこう語っている
「私のしたことは外交官としては間違ったことだったかもしれない。
しかし、私には頼って来た何千人もの人を見殺しにすることは出来なかった。
大したことをしたわけじゃない。当然のことをしただけです。」
生きるということを、深く深く考えさせられます。
【鳥取梨シーズンスタート】
2019.08.268月に入ると、我々の暮らす鳥取秋の味覚、梨シーズンがスタートします。
150年の歴史を持つ、鳥取二十世紀梨は、我々鳥取県民にとっても、大きな誇りであると同時に、これを食すことによって秋の到来を感じる事が出来る、鳥取秋味覚の王様と呼べる果実です。
弊社も約70年間、その資材関係を含めてのサポートをさせていただいております。
そして最近では品種も多様化し、ここ近年大きく収穫量を増やしている代表格が赤梨「新甘泉(しんかんせん)」。以前は希少価値が高く、大都市に出荷させることが多かったため、なかなか地元に出回ることが少なかった梨でしたが、ここ近年は生産者さんも飛躍的に増え、この時期になると地元の小売店でも見かけるようになりました。
肝心の味の方ですが、とにかく本当に甘い!かはいってみずみずしく水分値が高いので、のどを通った後もすっきりしていて、ついつい食べ過ぎてしまう程、美味しい梨です。サイズも大きく見た目も高級感に溢れており、ギフト等では最適でしょうね。
個人的には、鳥取生まれ鳥取育ちなので、二十世紀梨に食べ慣れており、まだまだ王様の座は譲ってほしくないと思いつつ、確かにこれは高値で売れるわって感心してしまう程、この新甘泉は美味しいですね。
学生として東京に上京した十代の頃、出会う人に私が鳥取出身だというと、
「鳥取の二十世紀梨って、ほんと美味しいよね!」
っと、沢山の方々に言われ、それが私を笑顔にし、そして鳥取出身であることの誇りをより強めてくれました。鳥取の秋の味覚の王様である、鳥取の梨。より大きく発展して欲しいのは当然のことですが、まだまだ二十世紀梨にも頑張って欲しいですね。
濃厚な甘さの代表格である、鳥取の赤梨新甘泉。そして爽やかですっきりした甘さの鳥取の青梨二十世紀梨。共に食すからこそ分かる、両方の美味しさ。皆さんも是非、二つ並べて御賞味してみて下さい。
鳥取の秋の味覚の王様、そして鳥取梨の温故知新を感じる事が出来ますよ!!
【さらば 空飛ぶ馬】
2019.07.307月30日早朝、日本近代競馬の結晶と呼ばれた名馬、ディープインパクトが17歳の若さで急死した。
このディープインパクトという馬は、2000年代中盤に史上最強馬とも日本近代競馬の結晶ともよばれた、まさに完全無欠の競走馬であった。
日本の歴史的アイドルホースといえば、往年のハイセイコー、オグリキャップ、トウカイテイオーがあがってくるはずだが、ハイセイコーやオグリは地方からきた三流血統が一流エリートをなぎ倒す物語が人気を博し、またオグリやテイオーは挫折を繰り返しながらも復活する姿に人々は心を奪われた。
要するに日本人は競馬に自分を重ね合わせ、応援するという要素が強くある。
しかしこのディープインパクトは超一流血統に、超一流厩舎とトレーナー、そして全盛期の武豊を背に走る、まさにエリート中のエリート。古くは「巨人・大鵬・卵焼き」のような存在なのに、絶大な人気を持っていた。
1.1倍オッズのデビュー戦から話題性十分。あの百戦錬磨の武豊をもってして「飛ぶような走り」と表現したことから、誰しも三冠を確信し、事実圧倒的な強さで無敗の三冠達成。
日本中の競馬ファン全てが、現時点で世界No.1ホースを確信し、日本競馬界究極の悲願である、世界最高峰であるフランス凱旋門賞制覇を現実としてくれるスーパーホースが現れたと狂喜乱舞した。
その凱旋門賞は、消化不良の結果となるが、帰国後JCを挟んでの、ラストラン有馬記念。第三コーナーからとんでもないまくりを見せ、最後の直線で三宅アナの
「間違いなく飛んだ!間違いなく飛んだ!ディープインパクト、どうだ、最後の衝撃だ!」
名実況が印象的である。後日彼は、見えないはずの翼が見えたと回顧している。
競馬はブラッドスポーツであると言われる。ディープ亡き後も、後継種牡馬が豊富であり、その血は脈々と日本競馬界に受け継がれるであろう。しかしあれほど世界を感じさせてくれるほどの名馬が現れるのかと思う程、確実に世界の頂を見せてもらった名馬。
あのJRAが凱旋門賞に挑むディープの為に作った当時のCMに感動したことをふっと思い出し、YouTubeで探してみた。あった!見つけた!!
13年前だが、やはり当時のワクワクとした興奮がよみがえる。私だけではなく、日本中の競馬ファンが、JRAまでが世界を獲れる最大かつ最高のチャンスと思ったのであろうCM。
「世界のディープを見逃すな!!」
私の人生最高のCM作品の一つである。何度見てもたまらない。感動と興奮をありがとう、ディープ!さらば 空飛ぶ馬!!
合掌。