CEO blog

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【President Trump’s COVID-19 ①】

2020.10.15

 ドナルド・トランプ アメリカ大統領が、新型コロナウイルスに感染した。間違いなく、ここ最近の世界中のどのニュースより、早く強い衝撃で世界中を駆け巡った。アメリカのリーダーの衝撃の感染。一日でも早くの回復をお祈りします。

 

 このニュース、驚きと同時に我々日本人の感覚からすると、マスクを付けない彼のスタイルを見ていて、「やっぱり感染したか」っということも正直否めない方も多いでしょう。

 

 そもそもアメリカだけではなく、欧米人たちはマスクを嫌う。顔を覆うということが、アイデンティティ的に受け入れられない方が多いからであり、マスクをすることは新型コロナウイルスに屈指してしまっていると考える方が、実は一定数以上いるようだ。当然、我々日本人には全く理解出来ないが、これは各々の価値観の問題なので、理解しようと思う方が無理というもの。頭をペコペコ下げる日本人の行為を、欧米人が全く理解出来ないのと、逆パターンの不思議な価値観としては近いかもしれない。

 

 さて話をトランプ大統領に戻そう。当然の如く、世界最高峰の医療チームを抱えるアメリカ大統領が、高齢と言えど新型コロナウイルスに屈するわけがない、必ず回復するだろうという前提での話での内容。

 

 それは、この一件が直前に控えたアメリカ大統領選挙の行方を左右するかもしれないということ。

 

 そもそも一国の主を決める国民投票制度が無い、日本人にはこれまた理解しにくいことであるが、アメリカ大統領選挙というのは一種のエンターテイメントである。4年に一回のこの選挙に、毎度約2年間が費やされる長丁場の選挙レース。不謹慎な表現かもしれないが、確かにシステム的にエンタメとしての完成度は高い。

 

 単純な比較で言えばですが、実はアメリカ国民は我々日本人が考えている以上に、オリンピックに興味がない。放映権等で東京オリンピックも夏開催時期・秋開催時期でもめていたが、実際はそこまでオリンピック自体に熱狂していないし、私自身の経験上、アメリカ人とオリンピックの話題で盛り上がったことは、他の4大スポーツに比べて圧倒的に少ない。

 

 何故この4年に一回の世界スポーツ最大の祭典が盛り上がらないのか??

 

 誰しも不思議に思うことだが、その理由の一つが、このアメリカ大統領選挙。そう、夏季オリンピックイヤーとアメリカ大統領選挙は同じ年におこなわれる。よって秋にオリンピック開催すると、尚更視聴率が取れないし、国民の関心事項が選挙に持っていかれるという側面がある。

 

 何故か??

 

 上述したとおり、アメリカ大統領選挙はエンターテイメントとしての完成度が高く、オリンピックより盛り上がるからだ。更に言えば、ノンフィクション。先日の、トランプ vs バイデンの討論会。御存じの通り、子供のケンカレベル・・・。見ていて恥ずかしくなる内容であったが、あれはあれでエンターテイメントとしては面白い。日本のトップがあんな子供のケンカしたら、学識有る日本人は目を覆うだろうが、YouTubeで流せば色々な意味で盛り上がることは間違いないと考えればわかりやすいでしょう。

 

 ノンフィクションのレースとして、アメリカ大統領選挙はそれほど素晴らしいエンターテイメントコンテンツということ。話が長くなったので、また続きは次回・・・。

【ファッションに興味のない世界的経営者達】

2020.09.30

 先日このブログにも記載した通り、川口グループ一部事業部オフィスにてカジュアルデーを設けました。内容は前回のブログ掲載内容をご覧になっていただければですが、その直後に、偶然タイムリーな記事が私の目にとまりました。

 

 その内容とは、「ファッションに興味のない世界的経営者達が、若い方々と中心に増え続けているということ」

 私的に意味が「???」っと感じましたが、私以外にも同様の感覚を持たれた方は多いと思います。一般的に世界的な経営者とは、同時に富裕層であるということ。富裕層とは、高級ブランド品や豪華な洋服や貴金属で着飾っているイメージ。これらを私含めて大半の方々が持っているからでしょう。

 

 しかしこのトピックの現実はその真逆だということ。特に、若手経営者や若い富裕層ほどその傾向が強いようです。

 

 その記事によると、まず一つの理由は 「他人からどう思われるかということをあまり気にしない」 っということらしいです。我々世代のように、カッコつけたいという感覚が希薄なようで、その理由は自分に自信を持っているから、見栄を張るという必要性がないかららしいですね。

 

 更に彼らは全てにおいて質素にとかコストカットという意識ではなく、使うべきところにはガツンとお金を使い、それ以外では無駄を省くという強弱の有る考え方が浸透している。よって彼らは、大切な場面やSNS上では高級スーツに身を包み、普段はカジュアルなファストファッションというような具合。

 

 そして面白いのが、Fecebook マーク・ザッカーバーグCEO。彼は以前から毎日同じシャツを着ていることが有名ですが、先日Facebook上の公開Q&Aにて、「どうしてあなたは毎日同じTシャツなのか?」という質問が来た際のエピソード。

 

「僕は社会への貢献に関係しない決断はできるだけしないようにしている。これは多くの心理学的な理論に基づいていることで、何を食べるか、何を着るかなどのたとえ小さな決断でも、繰り返し行っているとエネルギーを消費してしまうんだ。

 

日々の生活の小さな物事にエネルギーを注いでしまうと、僕は自分の仕事をしていないように感じてしまう。最高のサービスを提供して、10億人以上もの人々を繋げることこそ、僕のすべきことなんだ。ちょっとおかしく聞こえるかもしれないけど、それがぼくの理由だよ」

 

 ちょっとした目眩を覚えるほど、インパクトある彼の回答でした。要するに、彼が言いたいことは、「決断の数を減らす、消費エネルギーを減らす」ということ。彼クラスになると毎日毎日とんでもない数の決断をしている。そこに集中するために、それ以外に一つでも決断することを減らさなければならないという発想。

 

 そうやって自分の生活を、シンプルライフにするということによって、本当に重要な仕事に集中できる。更には自分の目的の達成や幸福に貢献できるのだという。

 

 他人からどう思われるのかを、必要以上に気にしないようにして、自分を持ち続ける。そして決断すべきことを日常から減らし、本当に大切なことにフォーカスする。

 

 自分の今後にとって、少しだけヒントになる喜びと、世界のトップの凄まじさをまざまざと見せつけられた、マーク・ザッカーバーグのコメントでした。

 

 これもまた、「考え方のイノベーション」 。これくらい独創的な発想がないと、新しい発明はうまれないというべきなのか。普通に考えて、普通に生活して、普通にビジネスをしていては、新しい時代を切り開けないということですね。

【カジュアルフライデー】

2020.09.20

 「カジュアルフライデー」

 

 この言葉を聞いてピンとくる方は、”40代以上 or 1990年代に東京・大阪で働いていた or ニュースに敏感” のどれかでしょう。

 

 シンプルに表現すると、金曜日はカジュアルな服装で出勤しようという、1990年代のビジネスモデルの一つ。よってまず30代以下は知らなくて当然です。実際、弊社内で色々聞いてまわったところ、30代以下は誰一人聞いたこともないというだけではなく、40代以上も皆無に等しい程の回答結果でした。恐らく鳥取では当時そういう文化が無かったということでしょう。

 

 ネットで調べてみたところ、1995年朝日新聞に下記の記事が掲載されたようです。

 

「金曜日は背広を脱ぎ、肩の力を抜いて発想の転換を」と、伊藤忠商事は四月七日から、国内の職場でカジュアル・フライデー運動を始める。 《中略》 広報部は「米国では多くの会社が取り入れており、柔軟で自由かつ個性的な発想を広げるのに成功している」と説明。金曜日の夜から接待ゴルフに出掛けるのに好都合、との実質的な意味もあるという。「仕事に差し障りがない」のが条件で、ジーンズ、Tシャツはだめだ。

 

~ 1995年3月31日:朝日新聞紙面から ~

 

 しかし結果的にこの「カジュアルフライデー」、全く浸透せず終わったらしいですね。私はその時期前後に、海外移住してしまったので、結末は全く知らずでしたが、意外なことに「クールビズ」が奇麗に浸透したようです。今回リサーチする中で、この「クールビズ」が2005年から始まったことに対して、日本にいなかったので逆に全く知らず非常に新鮮でした。

 

 さてさて前置き長くなりましたが、どうしてこんなことを記載したかというと、弊社販売会社事業部にて、この「カジュアルフライデー」をはじめました。新オフィスになり、独創的なデザインにしたものの、やはり服装は大事だと感じるようになり、まず第一歩を踏み出しました。

 

 勿論事前に、お互いの服装に否定は絶対ダメ、全て自由にして良いというルールを徹底しようというスタートでした。

 

 初日はどんな感じ服装になり、どんな雰囲気になるのか楽しみでしたが、結果非常に良かったですね。鳥取県民はコンサバなので、実際やってみても結構コンサバになるだろうなって予想してましたが、いえいえ意外と皆さん思い切った服装の方もいらっしゃいました(笑)

 

 これは嬉しい誤算でしたね。自由という大前提だから、ある程度攻めてくれた方がこちらとしても新しいチャレンジをした甲斐がありますからね。

 

 何よりオフィスが明るくなりました。そしてこれで皆さんが自由で、良い雰囲気の職場構築、そして何より結果が出るオフィス環境になれば会社としては最高です。全ての施策というのは、良い結果を導くためです。今回の試みは、カジュアルフライデーが目標ではありません。カジュアルにして、ビジネス上結果が出やすい環境にするためにおこなっている戦術の部分です。

 

 要するに働きやすい環境になれば、結果も出やすいということ。勿論モノ創り、製造部門では衛生上の問題、異物混入問題や、色々な問題があるので、これが出来るのは販売部門だけでしょう。当然私もいつなん時、お客様が来社されたり、どこかに訪問するかもしれないので、なかなかカジュアルには出来ません。急遽のクレーム謝罪に伺う際に、Tシャツ&ジーンズという格好は、火に油を注ぐ結果でしょうし・・・(笑)

 

 それにしても、やってみたことで新しい発見が多々あり楽しい結果になりました。いい意味で個々の個性も分かりますし、気持ち普段より皆の笑顔が多いように気がします。やって良かったというのは間違いないですね。これが今後、やったから良かったという結果になると尚嬉しいですね。