【感動の芸術的贈り物】
2018.08.06いきなりの題名ですが、写真をご覧下さい。これはメロンですが、良く見てみるとこのメロンにはメッセージが。
【KAWAGUCHI GROUP 70th】
これが刻印(?)されています。正確には記載なのか彫刻なのか分かりませんが。
実はこのメロン、弊社リバードコーポレーション㈱ 中部営業所 営業主任である吉川さんの自作なんです。自作というのは、メロンをスーパーで買ってきて文字を書いたのではありませんよ。彼が種から作ったメロンなんです。ゼロから全て彼の自作でありオリジナルなんです!!
いかがですか?私は貰った瞬間、感動はもちろん衝撃でした。写真でどの程度伝わるか分かりませんが、本当に素晴らしい出来栄えで、まさに芸術的な美しさなんです。
彼がこのメロンを育ててたことを想像すると、その感動もまたひとしおです。既製品にはない手作りの温かみや気持ちがこもっているというのは、こういうことを言うんでしょうね。
正直、当分彼には優しくしないとな~って思ってます(笑)
リバードコーポレーション㈱ 中部営業所がある北栄町は、鳥取県の中でも農業どころであり、営業部隊のトップである櫨次長を中心に地元JA様、農家の方々に対し日々農業サポートしております。
彼らは年末から春に向けて、地元名産の大栄スイカ関係を中心に走り回り、これからの時期は20世紀梨や新甘泉を中心とした、各種梨の為に一日中まさに汗をかきまさに東奔西走しています。当然の如く、頭脳だけではなく当グループで最も体力、精神力が必要となります。
その姿を見るや、毎度のことながら本当に頭が下がる思いです。当然弊社だけではありませんが、この炎天下ですから仕事というか戦いと呼べるほどです。
鳥取県の農業の中心地エリアで、彼らが鳥取県の農業の一部を支えていると自負しています。彼らの日々の奮闘が、鳥取県の生産物とこの大地、そして鳥取県を支えてくれているといっても過言ではないでしょう。
そんな彼と大地の贈り物。経営者をしていて何よりも嬉しい瞬間です。
この写真から10日後、食べ頃となった際に、リバードコーポレーション鳥取のメンバーと食しましたが、本当に甘くて美味い!お世辞ではなく、本当に美味いんです。
同時に他のメンバーも喜んで食べてた姿がまた嬉しかったですね。
彼と彼らとこの地に感謝しつつ、心して一口一口味わったこのメロンは私の人生で一生忘れることの出来ない、甘く美味しい感動的なメロンでした。
幸せってこういうことなんだろうな~っとかみしめながら、全てに感謝しつつ日々精進せねばという気持ちが一層強くなりますね。
糖度計に出ない甘さを堪能致しました。吉川さん、ありがとうございました!!
【新社屋 新工場 移転計画】
2018.08.018月1日付け、日本海新聞様紙面にて掲載いただきましたが、当グループは新工場設立と同時に、本社機能等を集約し移転するという発表致しました。現時点では2019年年末に移転し操業開始を目標に進めて参ります。
本プロジェクトのコンセプトは大きく分けて3つあります。
【1】 各グループ企業と本社機能の集約
当社は他地方中小企業と同様、長い年月をかけ地道に成長してきた企業です。こういった企業に必ず起きる現象として、少しずつ建屋を増やしたり増築しながら成長しているため、時が経つと各拠点が別の土地に分散され、管理機能が非効率化をしているため、コストパフォーマンスが非常に悪くなりがちです。同時にコミュニケーション不足も慢性的におこってしまいます。当社もまさにこれらの問題を長く抱えていました。
これらを解消する為、管理コストの削減の為、横ラインのチームワークの強化の為の集約移転でもあります。
【2】 フード工場拡張
現在の当社ペットおやつ需要の高まりの中、増産のための工場拡大となります。この春発売の無添加系新商品が好調であること、そして国内以上に海外でのニーズが高まっているおいて、大きなチャンスが見えたと判断しています。特にアジア各国では、確実に日本製品、Made in Japanが今まで以上に人気となる時代が到来します。
更には人間用食品分野へ本格的に参入します。充填機、レトルトシステムという大きな武器を手に入れ、少しずつノウハウを積み上げてきた今、こちらの部門へ進出可能であるとの判断です。
これは同時に鳥取県内の食材等を利用し、Made in Tottori製品を県外・国外に出していきたいという構想です。鳥取には鳥取県民が思っている以上に、豊富で素晴らしい素材が山ほどあります。私はこの素材で十分勝負が出来ると自信を持っており、これらを生かしたものを作り上げていきたいと考えております。
【3】 FSSC22000取得
FSSC22000とは、Food Safety System Certification(食品安全管理システム)のことで、消費者に安全な食品を提供するための国際規格です。簡単に表記すると下記のとおりです。
ISO 22000 ・・ISO 9001(マネジメント)+HACCP(危害分析)
FSSC 22000・・ISO 22000+一般衛生管理強化項目
日本人からすると信じられないかもしれませんが、日本の食に対する国際認証のレベルは非常に低いものです。しかしながら、ラグビーワールドカップ、そして東京オリンピックを控える中で、これらの必要性はここから一気にあがってくるはずです。また、上記の通りアジアだけではなく、世界各国に輸出を強化する流れですので、これらの認証は必要不可欠となります。
もちろん上記以上に理由は多々ありますが、大きい部分ではこの3つが有る中での今回の移転となります。即ち、これは未来型への先行投資の要素が強い投資と考えています。
お陰様で川口グループは本年70周年を迎え、国内メンバーも200名以上を抱えるまでになりました。全ての仲間の安定的雇用、安定的経営の為、前に進まなければ、我々はこの地方都市で必ず衰退を迎えてしまうでしょう。
鳥取だけではなく、今後日本は大きく人口が減っていくわけです。これはイコールとして国内マーケットが縮小され、既存のビジネスは同じことをしていると企業は確実にシュリンクするということです。
要するに同じことをやっていると、会社は確実に将来シュリンクするということです。
当グループにとって大きな挑戦になりますが、2018年度スローガン「ベストチャレンジ ベストスピード ベストバリュ―」を体現していきたいと思っております。
大きな挑戦のなりますが、仲間の笑顔の為に、仲間と一丸となって望んでいきたいと思っておりますので、引き続きのご愛顧のほど何卒宜しくお願い致します。
川口大輔
【オウム事件から】
2018.07.28地下鉄、松本両サリン事件などオウム真理教による事件に関わったとして、教団元幹部ら13人の刑が7月6日と26日執行された。
早いもので、あの日本を震撼させた1995年3月20日の地下鉄サリン事件から23年。
今週7月25日から山崎さんと東京出張。朝の品川駅で、飲みかけの水が入ったペットボトルがホームに無造作に投げ捨てているのを見つけた。何も考えずそれを拾ってゴミ箱に捨てた私に、山崎さんが声をかけた。「よく怖がらず拾いましたね、びっくりしましたよ」笑いながらの彼の言葉。私ははっとした。何も考えず無造作な行為だったが、もし危険物だったら・・・。しかしそんな時代になってしまったのは、間違いなくあのサリン事件がきっかけであろう。
その後、霞が関近くへ移動し、クライアント社の応接室から外の景色を眺めると、目線の先に武道館が見えた。ペットボトルを拾った後だったからか、私はクライアントさんを待ちながら当時を思い出した。
23年前1995年3月20日、当時まだ都内で学生をしていた私は、所属していた野球チームの合宿で事件前日19日から静岡にいた。
そして事件当日20日朝、旅館で朝ご飯を食べ、仲間と皆でグラウンドに移動中の車のラジオで事件の一報を聞いた。グラウンドに到着すると、皆ラジオを聞いたと騒いでた。今のように外で見れるTVも、インターネットやスマホも当然なく、情報は車のラジオだけ。30人ほどいる中で、携帯電話を持っていたのは2人程度。その彼らが都内と連絡取り合ってくれてたのを鮮明に覚えている。
旅館に戻るとTVは全チャンネルそのニュース。たぶん携帯電話普及率も10%もなかった時代なので、家族や友人の安否もままならならず、皆焦りはじめる。その時点のTVでは霞が関中心の異臭事件との報道であったのだが、あの地が何ラインも地下鉄が入り混じっている東京の中心地だということを皆分かっているからこそ、更に焦りが強まる。
翌日になると、徐々に詳細が明らかになり、親しい先輩は一本前の電車に乗っていて危機一髪だったとか、都内がパニック状態で静岡に来れないとか、知り合いの知り合いは当時霞が関にいたとか、やはり数千人規模であったためか、意外と近い存在の方も被害にあったという話を受けたため、私の中でもショッキングなニュースとして今でも記憶に残っています。
そして友人の一人から聞いた話で、当日武道館で卒業式があったが、待てど待てど友達が来ない。おかしいと思っていたら事件のことが分かり、結局卒業式は中止。数名はその後ずっと入院生活を送っているとのこと。
私自身、入学式も卒業式も武道館でさせてもらったので、尚更ながら当時を思い出すと、何かやりきれない感情がありますね。
そんな中、今月13人の死刑執行が行われた。当然の如くメディアを中心に賛否両論の論議が繰り広げられている。
アメリカは州によるが、まだ死刑が行われる国の一つで、必ず残虐犯罪の裁判で懲役200年とかのパターンもある。しかしこの国らしいのが、例えば20歳が100年に禁固刑となると、必ずその残りの年月、要するに寿命までの時間への必要経費の計算が出回る。当然、そうなると庶民の税金が彼らを生かすことに使われるのが正しいのかという議論が出る。当然億単位の金額にのぼるからであろう。
逆にヨーロッパは実質的に死刑はありえないという考え方。EU加入の条件でもあるというくらい、このあたりは厳格だ。今回の件も、毎度のように北欧地域からの日本へのバッシングがおきているとのこと。
アジアでは中国はまだまま執行されるが、お隣韓国でも実質的に無いに等しいらしい。
非常に難しい問題なのは重々承知だが、単純な感情論でいえば、ひと月に13人も死刑が執行される国に住んでいるのはどうだろうと考えてしまう部分もある。
当時20代の純粋な若者が、麻原にマインドコントロールをかけられた。その弱き人間は、命じられるがままに大罪を犯し自分の死刑をされる運命にあったのだ。
半面、オウム事件とは別の良くある殺人事件では、その犯人は、人を殺した後に自分は精神病患者だと騒ぎ刑を軽くする輩もいる。オウムのマインドコントロールされた人間はそんなに何が大きく違うのだろうか。
私は1994年4月に大学に入り、鳥取から上京してきた典型的な田舎者。そんな田舎者の私が当時の駿河台キャンパスにある御茶ノ水駅の改札が出ると、なんと毎日10人ほどのオウム真理教の人たちが奇抜な格好をしダンスをし勧誘していた。
事件前の当時でさえ、異様な光景。鳥取の片田舎から東京に出てきた自分は、本当に衝撃を受け、そのビラに麻原が宙に浮いた写真が掲載されていたのを鮮明に覚えている。
あれから20数年。オウム事件とはいったい何だったのか、我々はいったいどういった教訓を得たのか。人生の忘れられない出来事として、今一度考えてしまうし、今一度より深く考えなければと感じる。