「2020年度 川口グループ スローガン」
2020.05.27この新型コロナウイルス対策により、2014年以来毎年4月下旬におこなっていました、「2020年度 川口グループ キックオフミーティング」は、開始以来初の延期となりました。
川口グループ行事の中でも、特にに重要な位置づけにしているのがこのキックオフミーティングです。例年であれば、その前年度のレビューとそして今年度のスローガン発表をおこない、各社・各事業部の方針発表とゴール設定、更に各部門表彰者の発表と、その年度のスタートとして私の中で非常に大切にしてきたイベントであります。
これが5月を迎えた現時点で未開催というのは非常に残念ですが、現在世界的な非常事態であり、グループメンバー全員の健康と安全確保を最優先に考えると、致し方ない判断です。
キックオフミーティング延期の為、「2020年度 KGPスローガン」は、先日社内放送にて下記の通り発表致しました。
【2020年度 KGPスローガン: 「感謝」 】
今年は、我々の人生において忘れられない一年になるはずです。今現在への不安、将来への不安、自分だけではなく家族や周りの方々に対しての不安。皆さんは現在、今まで考えなかったようなことに対してまでも、深く考える日々を過ごしていると思います。
そんな不安の中、働いてくださっているグループメンバー全員、そしてそのご家族、いつも御協力いただいているクライアント様やお客様含めた、全ての方々に対して伝えたい感情。
それは「感謝」という言葉。我々はこの「感謝」の気持ちを今まで以上に強く持ち、前に進まなければならない一年となるでしょう
今まであたり前だと思い過ごしてきた日常こそ、我々にとって奇跡であることを再認識させられたことは、皆さん同様に感じているはずです。私からも、日々ハードワークしてくださっているグループメンバー全員に対しての「感謝」。サポート下さっている皆さんの御家族に対しての「感謝」。そして、この時代に仕事があるという「感謝」。感謝の気持ちは尽きません。
朝、同僚の顔を見て大きな声での挨拶、休憩時間に仲の良い同僚と近い距離での日常会話、仕事が上手くいったときのクライアントとの握手、仕事仲間と向かい合い業務内容を深く話し合う時間。会社で過ごす時間内でも、今はたった4か月前の年始と全く違う環境になっています。皆さんのプライベートは、その何倍も、以前では考えられない程、大変で非現実的な時を過ごしていることでしょう。
今こそ家族に、仲間に、同僚に、普通のことに、あたり前だと思っていた日常に、「感謝」すべきだと感じます。
これから先、我々が生きている間にありえないと思われた程、大きな世界規模の社会的変革期を迎えるはずです。それは歴史的産業革命級の、大きなうねりであると言っても大袈裟ではないはずです。勿論現時点では、これからどういう時代がやってくるかは誰にもわかりません。
ただ間違いないのは、今までの価値観が通用しない、今までの成功事例も何の役に立たない、今までの常識と非常識も逆転する可能性すらある、そんな未知の時代がやってくるということです。
その時代を迎えるとき、個人として、企業として、社会として、どうやって「イノベーション」を興すのか。
「イノベーション」 = 「新機軸 / 革新」
⇒ 社会に影響するほど新たなものを創造し、社会に価値を生み出すこと。
「イノベーション」を興すことこそ、これからのこの未曾有の時代に柔軟に対応し、生き抜く上で、最も大切なキーワードになるでしょう。その為に最も必要なことは、全てに対してそして地域社会に対して「感謝」する気持ちです。即ちそれは、地域社会に我々の価値を生み出すことに繋がると信じています。
全ては「感謝」から始まります。「感謝」から地域社会への価値を生み出しましょう。一人一人の皆さんの力が今こそ必要です。お互いを尊重し合い、そして感謝し合い、グループメンバー全員で一致団結し、必ずやこの闇から光へ向けて突破しましょう。
【9月入学・新学期スタート議論 ②】
2020.05.20前回からの続きです。
この9月入学・新学期スタート議論は、これから日本が真のグローバル社会を作るうえで、不可避なことであるはずで、私は大いに期待をしている。
そして何より注目してみているのは、我が日本という国が、本気でこの改革をおこせるのかどうかということ。世界は歴史に残る変革期に突入した。産業革命級の変革が起きると言っても過言ではないはず。世界は間違いなく変わる。これまでの常識が非常識になり、非常識が常識になるかもしれない程、大きく社会が変わるだろう。
その世界の変革期に日本が取り残されないためには、日本も変わる必要性があるということ。極論から言えば、変わりたくない日本人という気質が、これからは変わるという文化を根付かせることが出来るかどうか。
勝手な解釈だが、私の中で、この9月入学・新学期スタートというトピックは、日本の未来を予言するほど大きなことだと思っている。今回変更できなければ、向こう100年絶対に変わらないトピックだからだ。そしてこれ程の大きな案件を変更出来なければ、日本はこれから先、次々とやってくる荒波に飲み込まれていくはずだ。
こういったレベルを次々に変革しないと、新しい時代に対抗できないからである。それ程、今回大きな変革期に突入している。
色々な文献を調べてみたが、そもそも4月スタートに大きな大義は見当たらない。逆に冬の寒い時期の入。例年のインフルエンザ流行、更には新型コロナウイルス第二波を考えたら、この時期に入試など不可能に近い。前述のように一律入社なんて古いことに縛られていたら、いつでも入社出来るグローバル企業に優秀な人財は全部持っていかれるだろう。
こういう議論をすると、必ず粗探してきてNoやNegativeばかりを突きつけることばかりの人たちは一定数いる。日本人の多いタイプの人達だ。そういう議論を見ていていつも思うが、議論と決定とはシンプルに考えると、
「Positive –(引く)Negative =(イコール)がプラスになれば実行すべき」
だと思っている。要するに、ポジティブ意見がネガティブ意見より多ければ、実行すべきということだ。ポジティブ意見とはメリットのことであり、ネガティブ意見とはデメリットであるからだ。メリットの方が多ければ、実行しない理由などどこにもない。そして100%成功という保証などどこにもない。
勿論少数意見を尊重し、しっかり議論し合うことが大切であり、これこそ民主主義の根幹であることは否定しない。しかし時間が有る際はそれでいいが、時間がない際には一気に行くしかない。
2020年9月を迎えた時、「日本ってやるな!日本は変わってきたな!!」って思わせてくれる日本となっているかどうか、非常に楽しみだ。大袈裟に言えば、現政権、そして日本国が試されているトピックかもしれない。今後の経過を日本の変革の底力をワクワクしながら見守ろう。
【9月入学・新学期スタート議論 ①】
2020.05.164月末に降ってわいてきたように、学校の新学期9月スタートに対しての議論が巻き起こった。過去完了のような表現にしているのは、ここ最近このニュースを見かけることが少し減っているように感じるからです。
兎にも角にもこの議論、個人的に素晴らしいことだと大いに評価したいですね。
この議論は、新型コロナ問題で多くの学生に対して平等な教育機会を失いつつ、遅れや格差がうまれているからというのが大前提。確かにこの空白を取り戻すのは容易ではないはずなことは、誰の目にも明らかです。
そしてその次に言われるポイントは、欧米各国と卒入学時期が揃う為、教育のグローバル化が進展するだろうという理由。アメリカやヨーロッパの欧米諸国は勿論、アジアでも中国、モンゴル等も9月スタートである。留学ということに目を向けると、欧米の大学の入学は9月が多いのは周知の通りだが、実は半期に一度、もしくは四半期に一度入学出来る学校がほとんどである。日本のように年に一度しか入学出来ないということは決してないのが実情です。
要するに、日本人が欧米に留学しようと思った場合、9月がベストなのは間違いないが、別に9月でなくともある程度受け入れてくれる土壌が欧米にはあります。
日本国にとってメリットがあるのは、日本人が海外に留学するより、日本に留学する学生の方だろう。9月入学可能になると、優秀な外国人学生が日本に来やすい環境が整う。そもそも日本人が海外に留学すると、戻ってこないケースが多くそのまま海外に永住してしまうから、日本国にとってのメリットという意味では、外国人学生の受け入れが増やすことの方が重要であろう。
少し話が逸れるが、そもそも日本はこの一律入学や一律卒業、一律入社という概念をそろそろ考え直した方が良い時期に入っていると感じる。新社会人になる際に、「同期」という言葉があるが、そんな単語は世界中のスタンダードではないし、終身雇用制が崩壊した今、一律同期入社なんてナンセンスだと感じてしまう。
諸外国の多くの国では、20歳前後の新入社員はまず社会に出る際に中小企業で経験を積み、数年かけてステップアップをし、スキルアップをしてから、転職を重ね、大企業に上り詰めるという考え方が定着している。超一流大学卒や、超難関学部卒以外の卒業生はこの流れがスタンダードであろう。
そもそも新入社員を育てるという概念は無いに等しい国が多いということ。育てるというより、自分で成長して自分を売り込み自分自身をステップアップさせていく。だから会社は守ってくれない分、自分自身で成長し自分を守るという個人主義の概念が定着している。
日本は未だに新入社員を会社が育て、守るということが常識とされている。この考え方になった理由はいくつかあるだろうが、やはりこの一律入学、一律入社で終身雇用という考え方から来ているのであろう。
勿論、同期入社の仲間はかけがえのない素晴らしいものであり、こういうことがある文化は大きなメリットも多々あることも全く否定しません。少なくとも今までの日本社会にはマッチしていたんだと感じます。一律入学、一律卒業、一律入社という文化から生まれた、まさに日本独自の文化でしょう。
話が長くなってきたので、続きはまた次の機会に・・・。