CEO blog

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【2021年度 KGPキックオフミーティング】

2021.05.08

 2021年4月30日、MICROSOFT TEAMSによるリモート方式で、川口グループキックオフミーティングを開催致しました。今年も約200人のグループメンバーに参加いただきましたこと、心から御礼申し上げます。

 

 昨年はコロナ騒動にて初めての開催延期を重ね、最終的には開催断念。そして今年は初の試みであるリモートでの開催決定。基本は各メンバーの自宅にて、スマホもしくはPC上にて観覧参加。そういったデバイス環境の無い方は、会社にて密にならないよう巨大スクリーンにて観覧。

 

 初めて尽くしの開催でしたが、お陰様で無事に終えることが出来ました。

 

 さて我々が毎年行う、当グループキックオフミーティングというのは3つの開催意義があります。

 

1. 川口グループ各社 2020年度の方向性・ゴールレビュー

2. 川口グループ各社 2021年度の方向性・ゴールセッティング

3. 川口グループ各社を知る・メンバーを知る・連携を図る・優秀者を称える

 

 2020年度スローガンは「感謝」でしたが、3つのキーワードの意味は下記のとおりでした。

 

① KGPメンバー / 御家族 / クライアント 全ての方々に感謝

② 仕事があるということに感謝

③ 全ての日常に対する感謝

 

 そして恒例の表彰式受賞者は下記のメンバーでした。

 

 ■ MVP 田中勉

 ■ 新人賞 藤岡洋行(ペットライフ事業部)

 ■ スピーディワーク賞 田中めぐみ(バッテリー事業部)

 ■ モラル委員会大賞 トリンブル恵理(ペットライフ事業部)

 ■ BEST KAIZEN賞 井口英明(バッテリー事業部)

 ■ チームワーク賞 鳥取砂丘フルーツパーク(木下・中嶋・田渕・児島・奥田)

 

 各々素晴らしいパフォーマンスでしたので、選考は難航を極めました。コロナ禍ということもあり、例年以上に厳しくそして大変な1年でしたが、私から見ても上記の方々はそうそうたるメンバーです。

 

 特にMVPの田中勉さんは、満場一致と言えるに近い程の受賞です。昨年8月に竣工した、賀露新社屋・新工場は、彼のお陰と言っても過言ではありません。土地購入から足掛け3年、彼がいなければ具現化してないことは、関係各位全員が分かっているほどの活躍ぶりでした。

 本来外部委託をしたならば、いくら費やしていただろうかという程です。完璧主義者の彼は、それぞれイチから独学で勉強し、最後にはそれぞれプロ業者も舌を巻くほどで、「田中さん、いつでも弊社で働けますよ」っと言われる業者さん達が多々いたほどです。

 

 私が元来理系脳を持ち合わせていないので、彼と一緒に進め長い時間を共有しながら、逆にほぼほぼ助けて貰ったこの一大プロジェクトの3年間は、非常に感慨深いものがあります。そして昨年末、この工場建築理由の一つの悲願であった、「FSSC22000」も無事取得出来たことは、また万感の気持ちになりますね。

 

 このMVP田中勉さん受賞は、私を含めた我々川口グループ全メンバーからの、「感謝」の想いの形であろうと感じます。心から感謝の気持ちと、大きな拍手を送りたいですね。本当にありがとうございました!!

 

 さて今年の川口グループ2021年度スローガンは、

 

「実行力」

 

① 個人実行力 / チーム実行力 / KGP実行力

② 実行スピード vs 実行準備 = 70 vs 30

③ ミスを恐れず、まずは実行してみるというKGP企業文化構築

 

 御承知の通り、昨春に2020年度KGPスローガンとして一度発表しましたが、

コロナパンデミックとなり、5月月例朝礼にて「感謝」というスローガンに変更した経緯があります。

昨年実行できなかったこのフレーズを、今年こそという思いでの再度使いたいという思いからです。

 

 現代ビジネスにおいて最も大切なことは、「実行すること」であると考えます。

時代の動きが速い現代だからこそ、実行する前から正解かどうかなど誰も分かりません。その為には、ミスを恐れない企業文化の構築が必須です。

 

 ミスをしてはならないという教育で育ってきた日本人にとって、簡単なことではありませんが、ビジネスを発展するうえで最も大切なことの一つです。

 

 しかしそういった意味も含めて、前向きに進む事の出来る人財が一人でも多く育つことが、この2021年度の大きなGoalになるはずです。2021年度も、引続き前進してまいる所存ですので、何卒宜しくお願い申し上げます。

【Hideki Matsuyama wins Masters to become first Japanese guy in Augusta】

2021.04.13

 松山選手、マスターズ優勝!!

 

 12日(月)朝、瞬く間にこの歴史的快挙は日本列島を駆け抜けた。私もこの土日(日月)は毎朝4時前に起床し、TV観戦。

 

 最終日バックナインに入ったところで5打差のトップ。流石に安全圏のリード、しかし場所は聖地オーガスタ。それでも11番ホール終わって6打差になり、本来安心観戦モードになりそうですが・・・。

 

 そこからは皆さんご存知の通り、12番から予期せぬことの連続。あれだけ冷静沈着な松山選手が明らかにおかしい。これがマスターズ最終日、最終組のプレッシャーなんだと、TVを見ていても感じる程、プレッシャーで苦しそう。

 

 私だけではなく、多くの日本人には、4年前の全米プロ選手権最終日の悪夢の逆転負けが頭をよぎったはず。私はあの時も早起きしてTV観戦していて、ホール後、松山選手が見たこともない程号泣したシーンを思い出してしまった。

 

 今回のオーガスタ、6打差でアーメンコーナー迎えて、まさか逆転されるのか・・・。

 

 しかし結果は周知の通りの逃げ切り優勝。18番バンカーショットでのグリーンオンで勝利確信。最後の20センチボギーパットをあっさり沈めて歓喜の瞬間を迎える。

 

 しびれましたねとか、感動しましたねとか、涙が出ましたねとかって言葉を使う必要性がない程、大きなことをやってくれました。恐らく私が生きているうちに、日本人がマスターズ制覇する日が来るとは考えたことも無かったですから。まあ、松山選手ではなかったら、恐らく出来なかったのではない程、彼が一番近かったことは間違いないですが。

 

 ゴルフという競技は、この20年間でアスリートの肉体や技術の進歩だけではなく、道具が飛躍的に進化を遂げたので、特にアメリカPGAツアーは、コース距離が伸びました。最低でもドライバーで330Y飛ばさないと、優勝争いできないという程距離重視になり、それは同時に肉体的ハンデのあるアジア人には、益々ハードルが高くなったということ。

 

 だからこそ元々松山選手は身長有れど、アマチュアの大学生の頃はすらっとした体系だったのが、今では29歳とは思えない程のごつい体形になっている。

 

 そのアジア人のハンデを克服し、今回驚異的なアプローチ等の技術力を見せての優勝。日本人がメジャーを勝つということがどんなに凄いかって話の上に、今回はそのメジャーの中でも最高峰のマスターズ制覇。

 

 テニスウインブルドンで優勝する、もしくはオリンピック100メートルで優勝するようなものだろうか。

 

 とにかく日本人としてこんなに誇らしいことはない。

 

「松山英樹、マスターズを勝ちました! ついに、日本人がグリーンジャケットに袖を通します。日本人が招待されて85年、ついに、ついに、世界の頂点に松山は立ってくれました!」

 

 18番ホール後、TBS実況アナウンサーが感動のあまり約1分間、言葉が出ない。やっと言葉を発しても明らかな涙声。そしてその横で号泣するレジェンド中島常幸の嗚咽声が、偉大なことを成し遂げたことを更に実感させる。宮里勇作も振り絞るようにコメントをしているが、泣いていることはTV越しにも明らかだった。

 

 スポーツで優勝したり、金メダル獲った瞬間で、こういう雰囲気はなかなかないなと感じた。それは歓喜の瞬間が、嬉しいとかおめでとうとかという感情を超越し、「日本人としての悲願の達成」をものがたっていたからこそ、一同が涙を流していたんだろう。しかも彼ら3人は、現地オーガスタに行っていたわけではなく、コロナ禍の為、日本のTBSスタジオにいたわけで、それなのにそれだけ感傷的になったわけだから尚更凄い。

 

 スポーツTV観戦では、なかなか経験ない程疲れたが、日本人の誇りを再確認させてくれた松山選手には心から感謝したい。おめでとうございますという言葉は勿論ですが、それ以上にありがとうございます!っという気持ちになる、一生忘れられないシーンにTVで立ち会えたことにも感謝と幸せを感じます。

 

 番組最後に、前述のTBSアナウンサーが、

 

「また来年も、松山選手がオーガスタに戻ってきます」

 

 っというフレーズに個人的にはぐっと来ました。そう、マスターズ制覇した選手は永久シード権を与えられ、毎年無条件でオーガスタでプレイ出来るのです。これはグリーンジャケットを着たものだけに与えられる、ゴルフ界最高の名誉の一つと言われており、だからこそ松山選手は来年も無条件でプレイできるゴルファーとなったのです。

 

 日本人がマスターズ永久シード権。朝早くからのTV観戦は、日本人としてこれ以上ないくらい誇らしい一週間のスタートとなりました。

【最近の若いもんは・・・】

2021.04.08

 池江璃花子選手が凄いことをやってくれた。

 

 4月4日、日本選手権水泳100mバタフライで優勝。彼女がゴールタッチしタイムを確認した瞬間、目頭を押さえむせび泣く姿に、多くの日本人は心を揺さぶられ、同時にこの歴史に残る名シーンは、間違いなく後世まで語り継がれるでしょう。

 

 以前もブログに掲載しましたが、彼女には私のような凡人には理解不能な程、毎度毎度驚かされ続けています。それは今回のこの劇的な優勝だけではなく、ここまでの苦悩の過程と、彼女の笑顔、そして彼女の発言力。弱冠20歳という表現すら失礼に感じる程、どういう生き方をすれば20年でこういった人間形成が出来るのだろうかと、凡人レベル考えてします。そして当然凡人にはその答えは導き出せないが・・・。

 

 そして二日後の4月6日、全日本選抜体重別選手権 男子60キロ級。ここで優勝したのが、古賀玄暉選手。そう父親は亡き古賀稔彦さん。偉大な父が7度制した大会で悲願の初タイトルをつかんだ。父親が亡くなった直後に試合に出る精神力も大したものだが、今まで優勝したことがなかった大会での初優勝。そして優勝後のインタビューで亡き父親に対しての感謝の言葉が、また我々の涙を誘う。

 

 上記二人を見ていると、今の若者の精神力の強さ、そしてインタビューを含めた発言力に感動すら覚える程、心を揺さぶられる。

 

 人は年齢を重ねると、必ず昔話をしたがる。それは勿論素晴らしいことだが、時として現代の若者を比較をし過去の栄光を並べたり、誇張した武勇伝を語りたがるのは、いつの時代も同じであろう。当然、私が子供の頃も、20年前も、そして今も良く聞く話。

 

「最近の若者は・・・」

 

 っという、自分を正当化したいような、自己承認欲求的発言。それを聞くたびに思う私の感覚は全くの真逆。10年単位のみならず、5年単位でも、若い人ほど優秀な方々が増えているはずだという感覚。勿論人生経験値は年齢を重ねないと得ることが出来ないので比較しょうがないが、その人のポテンシャルを含めての強さは明らかに現代の若者の方が強いのではないだろうか。

 

 勿論20年、30年前も素晴らしいアスリートも一般的な若者も沢山いた。しかし現代アスリートだけではなく現代の若者の大きく違うのは、メンタル面というか物事に対する捉え方や考え方が全く違うように感じる。例えば、今のアスリートはインタビューでの冒頭で必ずと言っていい程、「全ての方々に感謝します」という言葉が普通に出てくる。このコメントは今と昔を比較すると明らかに増えているはず。

 

 甲子園の10代のインタビューでも普通に出てくるこの 「感謝」というフレーズ。成人式の街頭インタビューでも一般成人が普通に、「親に感謝、周りの人たちに感謝」という言葉が出てくる。

 

 こういう映像を見ると、自分が20歳の時はどうだっただろうかといつも自問自答するが、悲しい自暴自棄で終わる・・・。残念ながら少なくとも私自身はそんな出来た人間ではなかった・・・。

 

 恐らくシンプルに「意識レベル」の違いだろうが、そんなことを深く考えない程浸透しているのが今の若者なのかもしれない。高い意識レベルが根底にあるから、素晴らしい精神力や素晴らしい発言力がうまれるのかもしれない。

 

 若いアスリートが世界で活躍する姿を頻繁に見るような時代、そして街頭インタビューを普通に受ける若者を見ていても、逆に私自身が彼らから大きな刺激を受け、明日への活力となる。

 

 確実に言えるのは、

 

 「今の若者は・・・尊敬に値するほど凄い!!」