CEO blog

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【カジュアルフライデー】

2020.09.20

 「カジュアルフライデー」

 

 この言葉を聞いてピンとくる方は、”40代以上 or 1990年代に東京・大阪で働いていた or ニュースに敏感” のどれかでしょう。

 

 シンプルに表現すると、金曜日はカジュアルな服装で出勤しようという、1990年代のビジネスモデルの一つ。よってまず30代以下は知らなくて当然です。実際、弊社内で色々聞いてまわったところ、30代以下は誰一人聞いたこともないというだけではなく、40代以上も皆無に等しい程の回答結果でした。恐らく鳥取では当時そういう文化が無かったということでしょう。

 

 ネットで調べてみたところ、1995年朝日新聞に下記の記事が掲載されたようです。

 

「金曜日は背広を脱ぎ、肩の力を抜いて発想の転換を」と、伊藤忠商事は四月七日から、国内の職場でカジュアル・フライデー運動を始める。 《中略》 広報部は「米国では多くの会社が取り入れており、柔軟で自由かつ個性的な発想を広げるのに成功している」と説明。金曜日の夜から接待ゴルフに出掛けるのに好都合、との実質的な意味もあるという。「仕事に差し障りがない」のが条件で、ジーンズ、Tシャツはだめだ。

 

~ 1995年3月31日:朝日新聞紙面から ~

 

 しかし結果的にこの「カジュアルフライデー」、全く浸透せず終わったらしいですね。私はその時期前後に、海外移住してしまったので、結末は全く知らずでしたが、意外なことに「クールビズ」が奇麗に浸透したようです。今回リサーチする中で、この「クールビズ」が2005年から始まったことに対して、日本にいなかったので逆に全く知らず非常に新鮮でした。

 

 さてさて前置き長くなりましたが、どうしてこんなことを記載したかというと、弊社販売会社事業部にて、この「カジュアルフライデー」をはじめました。新オフィスになり、独創的なデザインにしたものの、やはり服装は大事だと感じるようになり、まず第一歩を踏み出しました。

 

 勿論事前に、お互いの服装に否定は絶対ダメ、全て自由にして良いというルールを徹底しようというスタートでした。

 

 初日はどんな感じ服装になり、どんな雰囲気になるのか楽しみでしたが、結果非常に良かったですね。鳥取県民はコンサバなので、実際やってみても結構コンサバになるだろうなって予想してましたが、いえいえ意外と皆さん思い切った服装の方もいらっしゃいました(笑)

 

 これは嬉しい誤算でしたね。自由という大前提だから、ある程度攻めてくれた方がこちらとしても新しいチャレンジをした甲斐がありますからね。

 

 何よりオフィスが明るくなりました。そしてこれで皆さんが自由で、良い雰囲気の職場構築、そして何より結果が出るオフィス環境になれば会社としては最高です。全ての施策というのは、良い結果を導くためです。今回の試みは、カジュアルフライデーが目標ではありません。カジュアルにして、ビジネス上結果が出やすい環境にするためにおこなっている戦術の部分です。

 

 要するに働きやすい環境になれば、結果も出やすいということ。勿論モノ創り、製造部門では衛生上の問題、異物混入問題や、色々な問題があるので、これが出来るのは販売部門だけでしょう。当然私もいつなん時、お客様が来社されたり、どこかに訪問するかもしれないので、なかなかカジュアルには出来ません。急遽のクレーム謝罪に伺う際に、Tシャツ&ジーンズという格好は、火に油を注ぐ結果でしょうし・・・(笑)

 

 それにしても、やってみたことで新しい発見が多々あり楽しい結果になりました。いい意味で個々の個性も分かりますし、気持ち普段より皆の笑顔が多いように気がします。やって良かったというのは間違いないですね。これが今後、やったから良かったという結果になると尚嬉しいですね。

【世界一贅沢な梨狩り】

2020.09.01

 先週末、家族で梨狩りに行ってきました。長年お世話になっている方の梨農園で、今年で3年連続おじゃまさせていただいています。そちらでの梨狩り、何が凄いって 「新甘泉」 の梨狩りなんです。通常梨狩りと言えば、昔から鳥取名物二十世紀梨というのがほとんどです。希少価値の高い 「新甘泉」 でなんてほぼ聞いたことがありませんから、本当に凄いことであり、非常に有難い限りです。

 

 勿論ビジネスで梨狩りを開放しているわけではなく、親しくさせていただいているのでという、料金一切関係なく、プライベートで招いていただいているということです。

 

 この 「新甘泉」 は、青梨の代表格である 「二十世紀梨」 とは違い赤梨です。鳥取県独自品種なので、鳥取県内でしか栽培出来ない希少品種。ここ数年、やっと鳥取県内でも販売を見かけるようになりましたが、これまで鳥取県外の高級店舗ばかりに並んでいるような、まさに幻の梨と言っても過言ではなかった梨。

 

 その味ですが、赤梨というだけあって、まあとにかく甘い!っというのも、この「新甘泉」、糖度センサーを通し基準に達したものだけを「新甘泉」と名乗り出荷できる数少ない品種です。よって当然の如く、甘みや美味さは保証出来るわけであり、フルーツに良くあるいわゆる ”外れ” が無いんです。

 

 そして私にとって何よりも嬉しいのが、家族と一緒にその方とのプライベートなひと時を味わえるということです。当然、子供たちのテンションは1週間前からMAXです。3年連続ですから、子供たちもその方にも、梨園にも慣れています。大恩人ですし、尊敬している方なので私の方が緊張しているくらいで・・・。

 

 暑い暑い午前中でしたが、お陰様で最高な新甘泉を食べさせてもらいました。率直な味の感想、、、冷やさないでも、朝採れ採れたての新甘泉とはここまで美味いものなのか。衝撃的なレベルなくらい美味しいですね。勿論、整備管理をしっかりされていらっしゃるその梨園ならではの味だと思います。

 

 梨園のみならず、全ての果樹園・畑にいえることだと思いますが、その生産者さんの人柄や性格が出るものです。そして奇麗にされている縁は、必ず美味しい作物が採れるというのは間違いないと思います。丁寧に、そして心を込めて作られている方の梨は、明らかに品質の違いがうまれます。

 

 世界一贅沢な梨と心から尊敬出来る素晴らしい方との、この上ない贅沢な時間でした。感謝以外の言葉が見つからない、夏の最後の大イベントでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【梨シーズンスタート】

2020.08.27

 鳥取の夏、特に盆休みが終わると、本格的な梨シーズンが始まります。

 

 ハウス20世紀梨から始まり、新甘泉、二十世紀梨、王秋と、その種類は約20種類ほどと多種多様で、これから11月まで続きます。

 

 お盆の時期を過ぎると、鳥取県内各選果場より、初出荷式がスタートします。毎年JA組合長様をはじめ、各地域の要人の方々が集い、盆踊り・太鼓演舞・幼稚園児のお遊戯等、地域色が出てくる催し物があり、参加させて頂いている我々にとっても楽しみの一つです。

 

 今年はコロナ禍ということで、当然の如くどこも縮小にて開催若しくは中止という扱いもあるようで、しょうがないとは言え少々残念ですね。

 

 さて肝心の梨の出来栄えですが、やはり春先交配時期の天候不順により、どこも小玉傾向というのは否めませんが、糖度・食味等、素晴らしいという評判です。私も食べさせていただきましたが、本当に素晴らしい逸品です。

 

 今年は野菜高騰だけではなく、梨も単価が高いようです。消費者にとっては購入ハードルは上がりますが、当然農家さんの収入は良くなります。多少不謹慎ですが、こういう年がないと農家さんの気持ちも続かないと思います。

 

 仕事柄、梨農家の方々とは距離も近く、それは同時に農家の方々が一年間丹精込めて作ってこられている姿を見ていること言うことです。雨の中、選定されている姿、雪の中、作業されている姿、春に一生懸命交配作業、何万枚もの袋かけをしている姿、台風直前に徹夜で収穫する姿。365日の姿を見ているからこそ、当然思い入れも強くあります。

 

 そして毎年思いますが、鳥取の梨を口にした瞬間、鳥取のそして我々の秋がはじまります。鳥取県が全国に誇る、鳥取の梨。一人でも多くの方々にお召し上がりいただき、鳥取の秋の味覚を感じて欲しいですね。

 

 今年という年が、全ての梨農家さん達にとって、素晴らしいシーズンになることを切に願います。

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